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ボルボ初のコンパクトSUV、XC40ってどんなクルマ？
2018年3月、ボルボ最小となるクロスオーバーSUV「XC40」がデビューしました。 コンパクトSUVは今や世界的なブームとなっていますが、XC40はライバルに対抗できるモデルに仕上がっているのでしょうか？今回は内外装、スペック、装備について触れてみたいと思います。 ※この記事では2018年3月モデルについて解説しています。
更新日2019/10/14
XC40は品のあるSUV
XC40のボディサイズは、全長：4,425mm、全幅：1,875mm、全高：1,660mm。日本で運転するには横幅がやや気になりますが、全長は現実的なサイズです。このワイド感がSUVらしいどっしりしたスタイリングを印象付けています。
エクステリアに関しては高級感があり400万円弱の輸入車としてはかなり健闘していると言えるでしょう。トールハンマーをモチーフにしたヘッドライトもより高級感を際立てています。
SUVと言えば泥だらけになってこそ画になるイメージがありますが、XC40の品のある風貌はSUVの新しい価値を提案してくれる一台ではないでしょうか？
同社SUVのエントリーモデルであってもしっかり作り込まれていることが伺えます。
こだわりのインテリア
SUVはワイルドなスタイリングも重要ですが、車内の利便性を重視する人も多いでしょう。XC40はそれらのニーズをクリアしているのでしょうか？
車内に入り込んで一番に目に留まるのは縦長の大型9インチディスプレイですね。ひと昔前のスタンダードだった7インチのナビが小さく感じてしまうほどインパクト大。エアコンの操作などもタッチパネルで行うため、インパネ周りはボタン類が少なくシンプルで落ち着いています。
全グレードで標準装備の「360度ビューカメラ」では自車を俯瞰的に見ることができるので、やや幅のあるボディですから駐車の際は非常に便利ですね。
アームレストの収納は、ボックスティッシュも入る大きさ。またドアポケットにはノートパソコンが収納できるほどの大容量を確保しています。
実際のところ、開閉で衝撃が加わる箇所に精密機械を収納するのは不安な方もいるかもしれませんが、アイデア次第でかなり利便性の高い使い方ができそうです。
トランクは二段構造になっており、フロアを持ち上げるとコンビニフックが出現し、用途に応じてアレンジが可能です。
パワートレイン
日本導入モデルは、インタークーラー付きターボチャージャー搭載の1,968ccガソリンエンジンのみ。T4とT5が用意され、T5が上位に位置します。ガソリンエンジンの方がXC40のキャラクターには合っているのかもしれませんが、ディーゼルグレードの導入にも期待したいところですね。
とはいっても、T4グレードでも最高出力は190ps/4,700rpm、最大トルクは30.6kgf・m/1,400−4,000rpmもあるので1,700kgに迫るボディでも十分なスペックです。
T5グレードではセッティングの違いにより、同じエンジンながら最高出力252ps/5,500rpm、最大トルク30.6kgf・m/1,800−4,800 rpmを発揮。SUVであっても、きびきび走らせたいオーナー向けです。動力性能に関しては、XC40のコンパクトさが良い方向に出ていますね。
■T4系のエンジンスペック
排気量(cc):1,968
駆動方式:前2輪駆動式/電子制御AWDシステム
最高出力[kW(ps)/rpm]:140(190)/4,700
最大トルク[Nm(kgm)/rpm]:300(30.6)/1,400−4,000
JC08モード燃費(km/L):-
■T5系のエンジンスペック
排気量(cc):1,968
駆動方式:電子制御AWDシステム
最高出力[kW(ps)/rpm]:185(252)/5,500
最大トルク[Nm(kgm)/rpm]:350(35.7)/1,800−4,800
JC08モード燃費(km/L):12.4
死角のないコンパクトSUV
ボルボは交通死亡事故ゼロを掲げるメーカーとしても、知られており、安全装備については余念がありません。
XC40も、多分に漏れず16種類以上もの安全装備を搭載しています。
オートブレーキ機能付CTA、車線維持支援機能、レーン・キーピング・エイドなど名前を聞いただけではどんな機能か分かりにくいですが、これらの安全装備については実際に試乗で触れて確かめてみるのが一番です。
近年の車は、安全装備や運転支援装置が強く求められていますが、コンパクトSUVのXC40は現代のユーザーニーズに十分に応えているモデルと言えるでしょう。
スタイリッシュでドライバー想いの機能を備えたSUV、XC40。次期愛車にご検討してみてはいかがでしょうか。