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【欧州で発売の新型SUV】スズキ Sクロスを解説
2021年11月25日、スズキは新型のコンパクトSUV S-CROSS(Sクロス)を世界初公開しました。こちらは2020年まで日本で販売されていたSX4 Sクロスを全面改良したものです。ハンガリーにあるスズキ子会社のマーシャルスズキで生産されるこの車種は、2021年末に欧州で発売され、その後中南米、大洋州、アジアへも輸出されます。日本での発売は予定されていませんが、気になるその詳細を見ていきましょう。
更新日2021/12/17スタイリングのコンセプトは「Bold(堂々とした)」
ボディサイズは全長4,300mm×全幅1,785mm×全高1,585mm、ホイールベースは2,600mm。
国産車でいうと2代目ヴェゼル(全長4,330mm×全幅1,790mm×全高1,580〜1,590mm)、日産 キックス(全長4,290mm×全幅1,760mm×全高1,610mm)あたりのサイズ感です。
スタイリングのコンセプトは「Bold(堂々とした)」で、コンパクトながら力強さが感じられるのが魅力。フロントマスクには大型グリルや個性的な3灯式LEDポジションランプを採用し、灯火類はボンネットとともに高い位置に配置することで、SUVらしい逞しさを印象付けています。
もちろん正面だけでなく、サイドやリアからもSUVらしさが感じられるデザイン。タイヤハウスはスクエア形状のモールディングが施されており、屈強さが感じられます。一方で、ボディサイドには流れるようなショルダーラインが引かれており、都市での走行がメインとなるコンパクトSUVらしいスタイリッシュさも備えています。
リアでもランプとバンパーの位置を高く設定することで、躍動感を演出しています。
パイオニア製のカーナビを搭載
インテリア(内装)においても、力強さを意識した立体的な造形が魅力です。
インパネ中央にはパイオニア社製の多機能な9インチの大型HDディスプレイオーディオを採用。パイオニア社のカーナビがスズキに採用されるのは、国内向けの車種ではハスラー、ソリオ、ワゴンRスマイルに続く4車種目で、欧州向けモデルでは初となります。
こちらはスマートフォンとの連携が可能で、アンドロイドオートやアップルカープレイとの互換性があるほか、走行距離、航続可能距離、平均燃費などのリアルタイムな車両情報や、車を上から見おろす全方位モニターなどのカメラ映像を表示してくれます。
さらに、欧州42カ国の地図のデータが収録されていたり、17種類の言語に対応した音声認識機能も搭載されていたりと、高い機能性を備えています。
マイルドハイブリッドを搭載
走行性能の技術は「Sophisticated(洗練された)」というコンセプトで設計されています。パワートレインには1.4L直噴ターボエンジン(マイルドハイブリッド)を搭載。スペックは最高出力95kW(129PS)/5,500rpm【モーター10.0kW(13.6PS)】、最大トルク235Nm(24.0kgm)/2,000〜3,000rpm【モーター50Nm(5.1kgm)】を発生します。
全車で48ボルトSHVSマイルドハイブリッドを採用することで、燃費の向上を実現し、モーターによる加速補助も行ってくれます。
さらに、スズキの電子制御4WDシステムであるALLGRIP(オールグリップ)も採用。道路状況に合わせて燃費優先の走りや雪道に対応した走りなど、走行モードの切り替えも可能です。
もちろん安全装備も充実しており、運転支援機能には衝突被害軽減ブレーキ、標識認識機能、車線逸脱抑制機能、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールなどを用意。さらに、先述した全方位モニターや後退時車両検知警報といった駐車支援機能も充実しています。
コンパクトながら430Lの荷室容量
室内空間・荷室空間は「Versatile(万能)」というコンセプトで設計。コンパクトカーの開発を得意とするスズキのノウハウが存分に活かされており、5人乗車時でも430Lという荷室容量を備えています。
また、開放感のある大開口サンルーフも用意しており、レジャーの気分を高めてくれる一台となっています。
11月25日に行われたウェブ上の発表会では、2022年後半にストロングハイブリッドモデルを導入することもスズキの鈴木俊宏社長から明言されています。もしSクロスが日本でも販売されたら、ハイブリッドSUVの新たな選択肢として注目されそうですね。
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文・SUV FREAKS編集部
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