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これからはレザーレスの時代!? 本革を使わない環境に優しいSUV3選

持続可能な社会の実現に向けて、各メーカーが環境に配慮したモデルを発表している昨今。主な取り組みとして、PHEVやEVなどの電動化を推し進めています。それに加え、シートなどに本革を使わないレザーレスのモデルも増えてきました。なぜ本革を使わないのか?その理由と、レザーレスのSUVを解説していきます。

更新日2022/03/10

レザーレスのモデルが発表されるのはなぜ?

牛

電動化=CO2を排出しない=環境に優しいというのは理解しやすいですが、本革(レザー)を使用しないことが環境にどう影響するのか?いまいちピンと来ない方もいるかと思います。

レザーレスのモデルが発表される背景には、動物福祉の問題もあるのですが、その環境に与える影響も指摘されています。

そのひとつが本革の原料になる家畜から温室効果ガスが排出されるからです。世界の温室効果ガスの約14%が家畜から排出されており、家畜を減らすことが引いては温室効果ガスを減らすことに繋がると言われています。

さらに、家畜を育てる土地を確保するために森林伐採が行われていることや、動物の皮を加工する際に使用されるクロムなどの化学薬品の環境への悪影響も指摘されています。

こうした問題からレザーレスを選択しているモデルが発表されているのです。

 

レザーレスのSUVモデルを紹介

自然由来のインテリアで自然体で過ごせる:マツダ MX-30

マツダ MX-30

マツダ MX-30のインテリア(内装)は、「自然体であること」、「新しいこと」、「サステイナブルであること」をテーマに開発されており、環境負荷の軽減する素材選びにこだわっているのが特徴です。

マツダ MX-30 2020

具体的にはセンターコンソールにヘリテージコルクを使用。素材そのものの触覚と温かみを活かすことによって、本革にはない質感を生み出しています。コルクを使用した背景には、コルクの樹皮は8〜10年と再生する期間が短いこともあり、環境負荷が減らされています。

ちなみに、マツダは元々、1920年に創業された東洋コルク工業株式会社が源流となっており、マツダの歴史を感じさせる素材としてチョイスされているのです。

さらに、ドアトリムに使用される繊維素材はペットボトルのリサイクル原料から作られており、環境に優しいだけでなく、空気を含んだような風合いにより、素材による室内の開放感も表現されています。

マツダ MX-30 2020

また、一部のシートには、プレミアムヴィンテージレザレット(人工皮革)を用意。このシートは本革シートの代替品としてではなく、質感にまでこだわられているのが特徴です。

それに加え、表面には、ヴィンテージレザー柄がプリントされており、皮膜の厚さをコントロールしたシリコンコートを施すことで、見た目の高級感や手触りの良さが高められており、本革シートに負けない高級感を備えています。

さらに、生産時にも環境に悪影響を与える有機溶剤の使用を排し、水を使用しているのもポイントです。

ここまで環境に配慮した素材を採用したクルマはあまり例がありません。MX-30にはEVモデルも用意されており、電動化とレザーレスという2つのアプローチで環境性能を高めた、まさに新時代のSUVと言えるでしょう。

MX-30の中古車情報を見てみる

 

リサイクル素材で環境負荷を低減:ボルボ C40 リチャージ

ボルボ C40 リチャージ フィヨルド ブルー 2022

ボルボは、2021年9月23日(現地時間)のプレスリリースで、「新型EVの全モデルに本革を使用しない」ことを発表しました。その最初のモデルとして発売されたのが、C40 リチャージです。

その宣言通り、C40 リチャージには、一切レザーが使用されていません。もちろん、それによって室内が安っぽくなることはなく、バックライト付きの半透明のデコレーションパネルと、インテリアイルミネーションによって個性的なインテリアに仕上げています。

ボルボ C40 リチャージ

また、ボルボが開発した新しいインテリア素材であるNordico(ノルディコ)が採用されているのも特徴です。

こちらは、ペットボトルなどのリサイクル素材、スウェーデンやフィンランドの持続可能な森林から採取された生物由来の素材、ワイン産業からリサイクルされたコルクなどから作られたテキスタイルで構成されており、環境への負荷を抑えています。

 

植物由来の人工皮革を採用:ヒョンデ ネッソ

ヒョンデ ネッソ 2022

最後に紹介するのはお隣韓国のメーカー、ヒョンデが手がける燃料電池自動車であるネッソです。

こちらは水素で走るため、排気ガスの排出がゼロ。さらに、3段階の空気浄化システムを備えており、空気中のPM2.5を取り除いてくれるので走る空気清浄機とも言える一台です。

そんなネッソには植物性の人工皮革が採用されており、レザーフリーとなっている他、一台あたり、約34kgものバイオ素材が使用されています。

ヒョンデ ネッソ 2022

具体的には、ヘッドライニングとフロアカーペットには、サトウキビから作られるバイオ繊維を採用。ドアトリムやシートなどにはサトウキビとトウモロコシを原料としたバイオプラスチックが使用されています。

それに加え、ダッシュボードには菜種油など植物性オイルから抽出されたバイオ塗料を使用。製造過程においても1台あたり12kgのCO2排出量の削減がされているなど、さまざまなアプローチで環境負荷を低減させています。

 

かつては高級車=本革シートが定番でしたが、消費者の環境問題に対する意識の高まりから、今後高級車からレザーフリーのモデルが続々登場すると予想されます。新型モデルが出たらインテリアの素材にも注目してみましょう。

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文・SUV FREAKS編集部

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