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悪路走破性が高い!最低地上高が200mm以上の国産SUV21選
今日の自動車業界の激戦カテゴリーと言えばスポーツ多目的車のSUVですが、SUVに悪路走破性を求めるユーザーは数多く、実際各メーカーはオフロード走行を前提として4輪システムや路面に合わせて走行モードを選択できるように車両を設計しています。今回はそのような優れたシステムを持つ国産SUVを21台紹介します。
更新日2022/12/28最低地上高が高いSUVを選ぶメリット
SUVと言っても、すべての車種が悪路に強いわけではありません。クーペのような流麗なスタイルを持ったSUVもあれば、そもそも4WDの設定もなく、オンロードでの使用を前提としたアーバンユースなSUVもあります。
SUVに高い悪路走破性を求めるのであれば、4輪駆動であることはもちろん、それに付随するさまざまな機能も気になるところ。
たとえば、デフロックやアクティブトラクションコントロールといった装置があれば車輪が一輪浮いてしまうほど凸凹の激しいモーグル路面で強い味方になってくれますし、ヒルディセントコントロールは車両を一定の速度に保ち、急な坂道の下りで安全に走行できます。
さらに悪路走破性を高めたモデルには、カタログに「アプローチアングル」、「デパーチャーアングル」「ランプブレークオーバーアングル」の数値が記載されているはずです。これは、急角度の付いた場所への上り下りや乗り越える際に重要になる数値で、これらの要素がカタログなどに記載されたモデルは、ある程度以上の悪路走破性を備えていると理解して差し支えないでしょう。
またサスペンションのストロークもオンロード向きのモデルより長く取ってあるかどうかも重要です。ストロークが短ければ、大きな障害物を乗り越えるときにタイヤがすぐに浮いてしまい、簡単に駆動力を失ってしまうからです。
加えてオフロードでの走破性とオンロードでの快適性を両立したオールテーインタイヤを装着しているモデルや、障害物からボディを守るアンダーガードが装備されているモデルなどもあります。
こうした悪路走破を目的とした機能や装備のある車種では、200mm以上の最低地上高を確保しているモデルがほとんどです。そんな最低地上高200mm以上という数値をひとつの基準としてSUVを見ると、また違った魅力が見えてくるかもしれませんよ。
最低地上高を高くするリフトアップのメリット、デメリット
最低地上高200mm以上を誇る国産モデル
☆現行モデル
トヨタ ランドクルーザー
トヨタを代表する本格クロカンがランドクルーザーです。
最新型のランクル300の最低地上高は225mmと、ランドクルーザー プラドよりも5mm高く設計されており、あらゆる路面で優れた悪路走破性を発揮します。
電子制御の4WDシステムには、マルチテレインセレクトを装備。駆動力、サスペンション、ブレーキ油圧を統合制御することで、さまざまな悪路に対応するシステムのモード切り替えは、車内に設置されたモードセレクトスイッチで行います。
また切返しが必要になるようなタイトなコーナーでも小回りが効くターンアシスト機能や、スリップを感知し車両の安定性を回復させるアクティブトラクションコントロールなど、オフロードで活躍する装備が充実した一台となっています。
トヨタ ランドクルーザー プラド
トヨタ ランドクルーザー プラドはトヨタ ランドクルーザーの弟分に当たるSUVで、最低地上高は220mmとなっています。
道路状況に合わせてスタビライザーの効力を調整するKDSSや、前後のトルク配分を調整するトルセンLSD、リヤ電子制御サスペンションなどを装備しており、悪路での走破性だけでなく、舗装路での快適性も高いのが特徴です。
さらに、最大安定傾斜角42°、登坂能力42°という道なき道も走れる十分なスペックを備えています。
スズキ ジムニー/ジムニーシエラ
スズキ ジムニー/ジムニー シエラは、日本を代表するコンパクトな本格的SUVです。軽自動車のジムニーの最低地上高は205mmで、普通車のジムニーシエラの最低地上高は210mmとなっています。
パートタイム4WDやブレーキLSDトラクションコントロール、ラダーフレーム、そして十分に確保されたアプローチアングル、ランプブレークオーバーアングル、デパーチャーアングルによって高い走破性を備えた一台です。
マツダ CX-5
マツダのSUV戦略を牽引してきたCX-5。都会的で洗練されたエクステリアをまといながら、最低地上高は210mmを確保しています。
パワフルなクリーンディーゼルエンジンのSKYACTIV-D 2.2に、直噴ガソリンエンジンのSKYACTIV-G 2.0とSKYACTIV-G 2.5を用意。いずれも滑らかで力強い加速感と高い静粛性を誇り、ロングドライブでも疲労しにくい乗り味が魅力です。
4WDモデルにはi-ACTIV AWDを採用し、前輪スリップ予兆検知システムを使った駆動力制御は、さまざざまに変化する路面状況でも安定した走行性能を実現しています。
マツダ CX-8
3列シートSUVとして、後席の居住性を十分に確保し、2列目はベンチシートとキャプテンシートから選択できるなど、ユーザーの使い方に合わせたクルマ選びが可能な、マツダのフラッグシップモデルとなるCX-8の最低地上高は200mmを確保しています。
4WDモデルにはタイヤの回転数やGセンサーなどの情報から前後トルク配分を最適化するi-ACTIV AWDを搭載。
さらにタイヤの空転を抑え、スタックを回避するオフロード・トラクション・アシストや、悪路登坂時の後退を抑制するヒル・ローンチ・アシスト(HLA)など、未舗装の荒れた路面でも安定した走行が可能です。
ドライバーも同乗者も、誰もが心地よく、気持ち良く乗ることができるラグジュアリーSUVとして、オンでもオフでも活躍する一台となっています。
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スバル クロストレック
コンパクトなボディに洗練されたエクステリアと、本格的なSUV性能を兼ね備えたXVの後継機種として、2022年に発売されたモデルがクロストレックです。
シンメトリカルAWDによる悪路走破性の高さはそのままに、各部を進化させたクロストレックの最低地上高は200mm。AWDモデルに装備されるXモードとあわせて、高い悪路走破性を発揮します。
またスバル自慢のアイサイトは、ステレオカメラに広角単眼カメラを追加した新世代型となり、安全性も高まっています。
スバル フォレスター
スバル フォレスターはスバルのミドルサイズSUVです。最低地上高は220mmで、スバルのSUVのなかでもっとも高くなっています。
SUBARU GLOBAL PLATFORM(スバルグローバルプラットフォーム)に、1.8L 水平対向直噴ターボのDITまたは2.0L 水平対向+モーターのe-BOXERを搭載。駆動方式は、路面や走行状況に応じて前後輪に最適なトルクを配分するアクティブトルクスプリットAWDに、X-MODEを搭載して悪路走破性を高めています。
スバル レガシィ アウトバック
スバル レガシィ アウトバックは、スバルのフラッグシップモデルで、最低地上高は213mmとなっています。
フォレスターと同じようにシンメトリカルAWDやヒルディセントコントロール付きのX-MODEといったシステムを採用することによって悪路走破性を高めています。
ホンダ CR-V
ホンダ CR-Vは、7名乗車も可能な広い室内空間と、iVTECを搭載したパワフルな走りが特徴のSUVです。
4WDモデルの最低地上高はハイブリッドモデルで200mm、ガソリンモデルでは210mmとなっており、高い悪路走破性も備えています。
オンロードでの静粛性や乗り心地の良さを磨き上げたCR-Vは、高速道路を使ったロングドライブでも、安定感と安心感のあるツーリングを楽しむことができます。
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トヨタ RAV4
1車種に3タイプの4WDシステムを用意するトヨタ RAV4は、ガソリンエンジンのアドベンチャーと、G” Zパッケージ”に最低地上高200mmとなっているほか、4WDシステムにダイナミックトルクベクタリングAWDを採用しています。
ダイナミックトルクベクタリングAWDは、これまで4WDが苦手としてきた、コーナリング性能と燃費性能を圧倒的に高めるとともに、ランドクルーザーシリーズにも搭載されるマルチテレインセレクトを装備し、さまざまな路面状況に対応できる優れた走行性能が魅力です。
オフロードからオンロードまで、あらゆるシーンにしっかりとマッチするクロスオーバーSUVです。
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三菱 RVR
三菱のコンパクトSUVであるRVRは、駆動方式に関わらずMを除くグレードで最低地上高205mmの最低地上高を確保しました。
なかでも4WDモデルには3つのドライブモードを選択できる電子制御4WDを搭載。
前後に適切な駆動力を分配する「4WDオート」、悪路やタイヤがスリップしやすい場面で強力なトラクションを発揮してくれる「4WDロック」、燃費が良い「2WD」をドライバーが任意で切り替えることで、優れた走りが可能となっています。
三菱 アウトランダーPHEV
三菱 アウトランダーPHEVの最低地上高は、200mm(Mグレードを除く)です。
全グレードに4輪を統合制御するS-AWCを搭載し、優れたハンドリングと高い悪路走破性を実現しています。
加えてワインディングでキビキビ走れる「ターマックモード」や、泥道や深い雪でスリップを抑制する「マッドモード」など、状況にあわせてモードが選べるドライブモードスイッチを装備してあらゆるシーンに対応します。
レクサス LX
レクサスのフラッグシップSUVに君臨するLXは、トヨタ ランドクルーザーの姉妹モデル。最低地上高は225mmという高さです。
かつては海外向け専用モデルとして展開されてきましたが、先代の3代目から日本でも発売をスタート。ランクル譲りの大柄なボディに、レクサスのデザインアイコンとなるスピンドルグリルは、迫力と信頼性、そして高級感が融合しています。
レクサスで初めてCUSTOMIZEモード搭載のドライブモードセレクトを採用したモデルであり、パワートレイン・シャシー・空調それぞれの制御の組み合わせを自由に設定可能。
また状況に合わせて車高を自動制御する4-Wheel AHC&AVSも搭載。エンジンを切ると車高が自動で下がり、車両からの乗り降りを容易にしています。
☆販売終了モデル
スバル XV
スバル XVはスバルSUVのエントリーモデルです。最低地上高は200mmとなっています。
2022年まで販売された3代目(GT系)は、2019年にマイナーチェンジでパワートレインのラインアップを見直し、2.0L 水平対向エンジンにモーターを組み合わせたe-BOXERがメインとなり、ガソリンエンジンはエントリーモデルにあたる1.6i-L アイサイトのみになりました。
モーター、バッテリー、駆動系を左右対象に配置したスバル独自のシンメトリカルAWDと、四輪の駆動力およびブレーキをコントロールすることで悪路走破性を高めるX-MODEが搭載されています。
日産 エクストレイル(3代目)
2022年に新型(T33)がデビューした日産 エクストレイルの3代目(T32)。最低地上高はハイブリッドモデルで200mm、ガソリンモデルで205mmで、4WDモデルには走行状況に合わせて前後トルク配分を調整することができるインテリジェント 4×4が標準装備されています。
これにより、雪道などスリップしやすい路面でも思い通りのコーナリングラインをトレースすることができ、冬場のレジャーでも活躍できる一台となっています。
三菱 パジェロ
三菱 パジェロは三菱を代表する本格クロカンで、最低地上高は225mmを誇っていました。
走行路面に合わせて使用するスーパーセレクト4WD Ⅱや、アクティブスタビリティ&トラクションコントロールを備えており、舗装路と悪路の両方で安定した走行が可能です。
トヨタ ハイラックスサーフ
1983年から2009年まで、日本国内で販売されていたハイラックスサーフは、ピックアップトラックのハイラックスをベースに誕生したモデルです。海外で現在も販売されている4Runnerはこのハイラックスサーフの後継にあたるモデルです。
国内販売最終モデルの4代目の最低地上高は205mm。アシまわりには、相互連携ショックアブソーバーシステムのX-REAS(SSR-G 4WDに装備)、センターデフ付きのパートタイム4WDシステム、走行中でも2WDと4WDを切り替えられるA.D.D機構を備えるなど、路面状況の変化に応じた走りができるSUVとなっています。
昨今ではあまり見かけなくなった、無骨なスタイリングの本格クロカンは中古車市場で高い人気を誇ります。
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トヨタ FJクルーザー
2006年から2018年まで製造されていた本格クロカンが、トヨタ FJクルーザーです。最低地上高は230mmを確保しています。
ラダーフレームを採用しており、当時のプラドとシャシーを共用するなど、ランドクルーザーのクロカン性能を引き継いだ、オフロードもしっかりと走行できる一台となっています。
4WDシステムはトランスファーレバーで切り替えを行うことができるパートタイム4WDを採用。
厚手の手袋をしていても、室内のスイッチ操作をスムーズできるよう、スイッチ、レバー類が大型になっているのも特徴です。
レトロチックなエクステリア(外装)デザインと相まって、中古車市場では人気の高いクルマとなっています。
トヨタ ランドクルーザー70(復刻版)
ランドクルーザーの70シリーズは、1984年から2004年にかけて販売されたランドクルーザーファミリーの1台です。
その誕生から30年周年を記念して2014年に期間限定で販売されたモデルが、復刻版のランドクルーザー70です。
ラダーフレームにフロント=コイルスプリング+リジッド、リア=リーフスプリング+リジッドという基本構造は変わらず、異型ヘッドランプやエアバック、ABSといった現代的な装備がほどこされました。
パワートレインは4.0L V6のガソリンにパートタイム4WDの組み合わせ。トランスミッションは、5速MTのみでした。
このランドクルーザー70が発売された時期はまだまだミニバン隆盛で、購入したのはマニアのランクル好きのみだったこともあり、現在中古車市場での流通台数は少なめ、高値安定傾向です。
レクサス RX(4代目)
高級セダンの乗り心地と快適性を兼ね備えたSUVとして、1997年にデビューし大ヒットを記録したレクサスRX。
2015年に発売された4代目のコンセプトは「RXでありながらRXを超えていく」。洗練されたスタイリングと高級感あふれるインテリアは、およそ悪路の似合わないイメージですが、最低地上高は200mmを確保し、悪路における走破性能にも配慮されています。
プラットフォームは高い剛性を得るためにスポット溶接を増やし、構造用接着剤の使用範囲を拡大。さらにボディパネルの一部にアルミニウムを用いることで、軽量かつ高剛性を実現させています。
トヨタ ラッシュ/ダイハツ ビーゴ
2006年から2017年まで販売されていた、コンパクトSUVがダイハツ ビーゴです。テリオスの後継車として生産され、トヨタがOEM供給を受けラッシュ名で販売していました。
ビルトインラダーフレームのボディに、メカニカルセンターデフロック付きのフルタイム4WDを採用したビーゴ/ラッシュは、SUVの力強さや都会派のクールさを兼ね備えたエクステリアと、街中や狭い道でも運転のしやすい最小回転半径4.9mという小回り性能も魅力でした。
また車内には撥水フルファブリックシートを採用するなど、遊べるクルマとして、アウトドアレジャーユーザーにも人気でした。
最低地上高は、4WDモデルが200mmを確保しています。
現在も買いやすい中古車をふくめた国産SUVのなかで、最低地上高200mm以上の車種をピックアップしました。
同じ国産モデルでもグレードや駆動方式の違いで車高が異なることもあります。最低地上高やそれぞれの採用システムなどを理解したうえで、購入を検討している車種を試乗・購入すると良いでしょう。