最低地上高を高くするリフトアップのメリット、デメリット

SUVチューニングのひとつであるリフトアップは、車高を上げることで見た目の迫力が増すことから、ドレスアップ手法としても注目されています。しかし、メーカーが入念にお金をかけて導き出した数値(車高)を大きく逸脱することになるリフトアップには、注意点がいくつもあります。ここでは、そんなリフトアップのメリットとデメリットについて解説していきます。

更新日2019/07/09

リフトアップとは?

リフトアップ

リフトアップとは、クルマの車高をあげるチューニングのことで、ハイリフトとも呼ばれます。本来は、オフロード性能を高めるために好んで用いられてきたやり方で、サスペンションのスプリングを交換とホイールのインチアップによるタイヤ外径増大、さらに前後バンパーをカットしたり、取り外すなど行っていました。

いっぽう現在のラダーフレームを採用する車種では、フレームとキャビンの間のマウントを交換して、車高を上げるやり方が好んで用いられています。こちらは、サスペンションに手を加える必要がないことが特徴です。

キャビンが上昇することによって生じる、タイヤとホイールアーチとの空間の拡大に対しては、多くのユーザーがインチアップで対応しています。これにより、さらなる車高アップが期待できます。

近年、悪路走破性に優れたラダーフレーム構造が採用されなくなった訳とは?

 

悪路走破性能と視認性が向上、見た目の迫力も増す

trd ランドクルーザー 2016

リフトアップのメリットは、最低地上高のアップと同時に、アプローチアングルも大きくなることによる、悪路走破性能の向上です。また、ドライバーの視点が上がることによる視認性の向上や、外見の迫力アップなどがあげられます。

さらに最低地上高の上昇により、クルマの下回りへのダメージも少なくなりますし、木の枝などの障害物との接触を防いだり、降雪地帯では路面に散布される融雪剤の付着も少なくすることができ、アウトドア&オフロード走行には非常に有効な改造です。

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横転したり、法律に違反するリスクもある

とはいえ、メリットと引き換えに、デメリットも生まれます。まず、重心の位置が高くなり、コーナーでのクルマの傾きが大きくなります。そのため横転するリスクが増えてしまいます。市販車では、クルマの全高と重心の位置を綿密に計算し、タイヤの幅(トレッド)を割り出して、クルマが横転しないようにしてありますが、その比率が変化することにより、設計上では耐えることのできた左右の傾き角で横転のリスクが高まります。

また、サスペンションストロークが大きくなることで、フワフワとした乗り心地となったり、ドライバーの着座位置が上がることで死角が増えます。バスやトラックなどと同様に、助手席側のドア下部や、フロントバンパーの下部などが見えにくくなります。

さらに、ヘッドライトの高さが保安基準(上縁が地面から120cm)から外れれば、後付けでライトユニットを取り付ける必要が出てきます。

ジムニーなどの軽自動車でリフトアップを行い大径タイヤを装着した場合、タイヤがボディからはみ出すことがあります。普通車であれば、オーバーフェンダーを取り付けて改造申請を出して、ということになるのですが、そうなると軽自動車規格を外れることになり、普通車登録のための構造変更が必要になります。構造変更手続きの失念は、脱税に問われる場合もあるので注意が必要です。

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クルマのイメージを大きく変えることのできるリフトアップですが、闇雲に車高を上げてしまうと、大切なクルマを傷めるばかりか、事故や法令違反につながってしまうこともあります。リフトアップを行う際には、メリット、デメリットを十分に理解したうえで行いましょう。

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