いすゞ MUが復活!? 本格クロカンSUVのMU-X(ミューエックス)とは?

世界的なSUVブームが続くなか、世の中には多くの日本未発売モデルが存在しています。 そのなかには日本発のブランドながら海外生産&海外販売のみというSUVも数多くあることをご存知でしょうか。今回はそんな日本未上陸のSUVでも、とりわけ硬派な1台を紹介します。

更新日2023/01/20

日本では買えない本格クロカンSUV


日本のいすゞ自動車と米ゼネラルモーターズが共同で開発したピックアップトラック、D-MAXの派生車として2013年にデビューしたSUVが『MU-X(ミューエックス)』です。

フレーム付きPPVというちょっと聞き慣れないタイプのSUVは、D-MAXと同じくゼネラルモーターズとの共同開発車で、シボレー トレイルブレイザーとボディシェルを共有していました。

現在、販売されているのは2020年にフルモデルチェンジを受けた2代目で、初代とは変わって独自のボディを架装。タイを皮切りに、その後はASEAN地域やオーストラリアなど世界各地で販売を拡大しています。

フレーム付きPPV(Pick-up Passenger Vehicle)というのはピックアップトラックにボディを架装したスタイルのSUVのことで、悪路走破性と耐久性、牽引性能などが海外で高く評価されており、タイでは2019年度から2年連続でタイ・カー・オブ・ザ・イヤーベストPPVを受賞。

また2020年度PPVプロダクト・イノベーション賞なども獲得しています。

スポーティながら堂々とした佇まい


”Emotional and Solid”をコンセプトに、足まわりの力強さを強調したボディと伸びやかで流麗なキャビンで構成されたスタイリングは、スポーティで堂々とした佇まいを醸し出しています。

フロントフェイスはBi-LEDプロジェクターを採用し、鋭い印象のヘッドランプと緻密な造形を施したフロントグリルで構成されるなど洗練された高級感を表現し、リアセクションではシャープな造形と細部まで造り込んだテールランプによって先進性のあるデザインにまとまっています。

ボディサイズの全長4,850mm×全幅1,870mm×全高1,875mmは、トヨタ ランドクルーザープラドとほぼ同じながら、ホイールベースは65mm長い2,855mmに設定。室内空間を広く取る工夫がなされています。

ちなみに最小回転半径は5.7mで、これも5.8mのプラドとほぼ同等です。

インテリア


室内は、ランクルプラドと同じ3列シートの7人乗りです。

インテリアは大型ディスプレイをセンターに配置したコンサバイメージながら、「Solid and Elegant」をコンセプトに、PPVらしい力強さと上級感を両立したデザインとなっています。

またメーターやスイッチ類など細部の造形に加えて、ガーニッシュに使われる素材の質感にもこだわった結果、SUVながらもプレミアム感のある室内空間となっています。

センターコンソールは、電動パーキングブレーキを採用することでハンドブレーキレバーをなくして使い勝手を大幅に向上させており、そのほかアンビエントライト追加によっても高級感を盛り上げます。

快適性では、セカンドシート形状を最適化することで快適な乗り心地を実現させ、スライド式カップホルダーの採用や各操作系の改善によって利便性の向上が図られています。

またサードシートはリクライニング機構を採用するとともに足元スペースを拡大し、これまでも定評のあった居住性の高さをさらに向上させました。

本格SUVにふさわしいパワートレイン


MU-Xが搭載するのは、最高出力140kW(190PS)/3,600rpm、最大トルク450Nm/1,600-2,600rpmをそれぞれ発生する3.0L直4ディーゼルターボエンジンに、トランスミッションはアイシン製の6速ATが組み合わされます。

駆動方式は4WDで、TCS(トラクションコントロール)にノーマルモードとラフテレインモードという2種類の制御モードを設定。

また状況によって2Hと4H、4Lを手元のスイッチで切り替えが可能なほか、ヒルスタートアシストやヒルディセントコントロールも装備。

リアには4Lモードで機能するデフロックも備わるなど本格的なクロスカントリー性能を持っています。

D-MAX同様のフロント=独立懸架、リア=5リンク式の組み合わせとなるサスペンションは、リアのラテラルリンクの位置を見直すことでロールセンターを上げるとともにスタビライザーの有効幅を広げ、効率を上げることでロール剛性を大幅に向上させています。

安全性能に関しても◎


いすゞの先進運転システム「ADAS(Advanced Driver Assistance System)」を搭載。

障害物検知に優れたステレオカメラにより、昼夜問わず安定した運転支援を実現し、さらに衝突時の二次被害軽減のためマルチコリジョンブレーキ機能などの最新安全装備を採用することで、高い安全性が評価されています。

具体的な安全装備の項目は、前方衝突警報、衝突被害軽減ブレーキ、交差点警報、標識認識機能、インテリジェントスピードリミッター、マニュアルスピードリミッター、ふらつき警報、車線位置脱警報、車線逸脱抑制機能、レーンキープアシスト、エマージェンシーレーンキープ、ブラインドスポットモニター、マルチコリジョンブレーキ、リアクロストラフィックアラート、オートマチックハイビーム、アダプティブクルーズコントロール、AT誤発進抑制機能など、本格SUVとしては十分すぎる機能が備わっています。

フレーム付きPPVとして本格的なオフローダーに仕上がっているSUVタイプのMU-X。ラダーフレーム構造ならではの堅牢性やラフロードにおける走破性の高さは、まだまだ道路環境が整っていない海外で高い評価を集めているというのも納得です。

三菱のパジェロなきいま、ランクルプラドの対抗馬としてミドルクラスの本格SUV市場に投入されたら面白いのですが…ね。

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文・SUV FREAKS編集部

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