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卓越したオフロード性能で世界中の道なき道を行く…その名はサムライ。日本名、ジムニーシエラ!
世界中どんな場所でも道を選ばず、高い信頼性で活躍を続ける日本車は2台あります。1台はトヨタ ランドクルーザー。もう1台がスズキ サムライです。日本では耳慣れない車名ですが、ジムニーのエンジンを排気量の大きなものに換装し、トレッドを広げたモデルで、日本ではジムニーシエラとして知られています。
更新日2019/09/26電子制御は最低限に、優れた基本性能でオフロードを走り抜く
現在新車で販売されているジムニーシエラには、前後輪の制動力を電子制御で自動配分するEBDやABSが装備されています。
さらに今では横滑り防止装置やトラクションコントロールすら標準装備なのです。
しかしこのような電子制御式の走行支援装置は本当に最小限です。
1970年の初代ジムニー誕生以来、卓越したオフロード性能を誇ってきた伝統のオフローダーには、電子制御装置はむしろ無粋なのです。
ただその基本性能だけで悪路走破性を支えるからこそ、ジムニーシエラはジムニーともども長く支持されています。
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フルフレーム構造の最強4WDとして世界中で活躍
現在でもジムニーシエラはパワートレーンを接続したラダーフレームを採用しています。
その上に別体でボディを載せたフルフレーム構造によって、オフロード走行時にサスペンションをしっかり動かすための土台を持っているのです。
そして補強も入れれば原型をとどめないほど大掛かりなカスタマイズにも耐えるその構造と、そもそもスタックしにくく登坂能力も高い軽量ボディ。
しかもフレームとボディは別体ですから、たとえ崖から落ちてボディが大破しても、ドライバーが無事でハンドルやペダル類の操作が可能なら、ボディを起こすだけで走り続ける事ができます。
これらにより、トヨタ ランドクルーザーと並ぶ最強のオフローダーとして世界中で知られていますが、その賛辞は通常ジムニーに対して送られます。
しかし、スズキ サムライの名で全世界に輸出され、その名を轟かせたのは実はジムニーシエラ(およびその先代モデル)なのです。
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本格的パートタイム4WDにLSDを組み合わせれば、十分な駆動性能
ジムニーシエラは通常走行用の4WDと悪路用の4WD-L、つまりハイ・ロー2段切り替えが可能な4WDと、前輪の駆動を切り離して高速走行時の抵抗を軽減した2WD(FR)の3つのモードを持った、本格的なパートタイム4WDです。
走行中に状況に応じて電子制御駆動配分を行う、という最新4WDのハイテクはありません。
純粋にメカニカルな走破性能だけでジムニーシエラは何の問題も無く、タイヤが接地可能な限りどのような悪路も走破します。
太く大径で接地面積の大きいタイヤを履いた上に、軽量ボディで各輪の接地圧が極度に少ない事も高い走破性の根拠となっています。
どれだけ優れた駆動システムや電子制御デバイスを持っていても、タイヤの接地圧が高ければぬかるみに出会うたびにスタックする羽目に陥ります。
接地圧が低くとも車重が重すぎれば、軟弱な地盤や不安定な岩場では走行ルートが崩落する事すらあるのです。
そんな場所をジムニーシエラは軽々と走りきります。
デフにタイヤの空転を防ぐLSDが装着されていれば、走りきれない道は無いと言ってもいいでしょう。
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頑固なまでの前後リジッドサスで、道なき道をゆく
快適性やオンロードでの走行性能を重視するクルマは、複雑ながらもしなやかなサスペンションを備える四輪独立懸架、あるいは最低限フロントだけでも独立懸架を採用します。
しかしジムニーシエラはスプリングこそリーフスプリングからコイルスプリングに変わったものの、サスペンション形式自体は前後3リンクリジッドで40年以上前の初代ジムニーから変わりません。
悪路やラフロードというより、もはや道と言えない場所すら走りきるジムニーシエラにとっては、快適性で劣っても単潤かつ頑丈なリジッドサスが欠かせないのです。
古めかしいというより、必要があるから昔から変わらないそのメカニズムにより、どこまでも走っていきます。
どんな道でも走れるというより、「ジムニーシエラが走るところ、それが道だ。」とすら言えるくらいです。
そんな素晴らしいモデルを生み出し、古いモデルから新しいモデルまで中古で安く買える日本はやはり幸せな国なのかもしれません。