プロモーション

日本上陸がウワサされる日産 キックスってどんなクルマ?

2019年末、ジュークの国内生産終了で、日産はコンパクトSUVのラインアップが消滅しました。とはいえ、国内では人気のクラスだけに、ニューモデルの投入は時間の問題。そんななか、ジュークに変わるコンパクトSUVとして「キックス」の導入がウワサされています。キックスは、2016年にブラジルで発表され、現在は中南米、北米、中東、アジアの国々で販売される世界戦略車です。はたして、どんなクルマなのでしょうか。

更新日2020/03/27

パジェロミニのOEMとして誕生したキックス

キックス 2008キックスというネーミングは、もともと2008年から2012年まで販売された軽SUVでした。

三菱 パジェロミニのOEMで、2WDと4WDの切り替えをトランスファーレバーによって行うイージーセレクト4WDや、直列4気筒インタークラーターボエンジン、ロングホイールベースによる安定感のある走り、最低地上高195mmの実用的なロードクリアランスなど、基本的なデザインとメカニズムはパジェロミニと同じ。日産のエンブレムやガンメタリック塗装などで、イメージを変えていました。

車名表記は「KIX」で、”興奮”や”熱中”といった意味もあるKICKに未知数を表すXと組み合わせた造語でした。

 

2016年5月にクロスオーバーSUVに進化

キックス2012年の販売終了後、ながらく途絶えていたキックスが復活したのは2016年のこと。ブラジルのリオデジャネイロにて、新型コンパクトクロスオーバーSUVとして発表されました。と同時に、車名は「Kicks」表記になりました。

ボディサイズは、ジュークよりもわずかに大きい全長4,295×全幅1,760×全高1,590mmというもので、パワートレインには1.6L 直列4気筒ガソリンエンジンに、CVTもしくはMTが組み合わされます。

エクステリア(外装)デザインは、どちらかといえばコンサバ系で、日産のデザインシグネチャーであるVモーショングリルに、ブーメランヘッドライトとテールライトを採用。力強いホイールアーチ形状や高い位置でのキャラクターラインが、車両の安定感を表現しています。

特徴的なのはCピラーの処理で、グラスエリアのなかに溶け込むデザインは、フローティングルーフの効果を際立たせることにひと役かっています。

キックス 2016室内は、クーペのようなルーフラインとうらはらに、リアシートはクラストップレベルの広さを確保。ダッシュボード中央の7インチフルカラーディスプレイには、スマートフォン連動型のインフォテインメント系システムの操作と表示が可能です。

世界戦略車として開発され、ブラジルで発表されたキックスは、南米諸国をはじめ、北米、台湾、2017年に中国、そして2018年にはインドなど、さまざまな国で販売されており、インドでは1.5Lガソリン+5速MTに加え、1.5Lディーゼル+6速MTという仕様も用意されています。

販売される地域での評価も高く、米自動車ジャーナリスト連盟(FIPA)の「2017 SUV・オブ・ザ・イヤー」や、「ベストインテリア10選(2019年ニューヨーク国際オートショー)」などのほか、数々のアワードを受賞しています。

 

今後の日産車の販売台数に大きく影響するかもしれない

日産は、2019年までコンパクトクロスオーバーSUVのカテゴリーに、ジュークをラインアップしていました。しかし、欧州ではすでにモデルチェンジが終了し、旧型となった日本仕様も2019年末で生産を終了。国内のラインアップから、コンパクトクラスのクロスオーバーSUVが消滅しています。

いっぽうで2019年度の国内のSUV販売はコンパクトクラスが人気で、ホンダ ヴェゼルとトヨタ C-HRの2台で10万台以上を売り上げています。日産が、その市場を見逃すわけもなく、早々にニューモデルが投入されることは間違い無いでしょう。

キックスは、ジュークのような個性的なエクステリアではなく、どちらかというとエクストレイルのデザインコンセプトに近いモデルです。もし日本の市場で販売されるとしたら、使いやすくて実用的なサイズとパッケージング、そして日産の代表的なデザインをまとったSUVとして人気が出そうです。

欧州で発表された新型ジュークの注目ポイントは?

ジュークの中古車情報について見てみる

 

コンパクトSUVの日本における人気は高く、キックスのライバルとなるモデルも多数存在しています。そんななか、ライバルに対抗できる商品力がカギになると思います。そのためには、ハイブリッドもしくはe-POWERのラインナップは必須となるでしょう。

SUV在庫台数日本一を誇るSUVLANDで中古情報をチェック!