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タイベル交換って必要?どれぐらいの頻度で行えば良いですか?

エンジン内部で重要な役割を担っているタイミングベルトは、定期的な交換が必要なパーツです。ある程度の距離を走ったクルマに乗っている、あるいは中古車の購入を検討している場合は、タイミングベルト(タイベル)の交換時期が近づいているかもしれません。このタイミングベルトの交換は、本当に必要なのでしょうか?役割と交換の重要性について解説します。

更新日2020/05/29

そもそもタイミングベルトってなに?

タイミングベルト一般的な乗用車のエンジンは、燃料(ガソリン・軽油)を燃焼させてそのエネルギーを回転エネルギーに変え、動力にしています。4ストロークエンジンの場合、その行程は、

1.吸気→2.圧縮→3.燃焼(爆発)→4.排気

となり、これを繰り返して継続的にエネルギーを取り出しています。

エンジンがこの動作を行うとき、ピストン、クランクシャフト、バルブ、カムシャフトが上記の行程に合わせた動作をしていなければなりません。

つまり、吸気の行程では吸気側のバルブが開けられ、混合気がシリンダー内に入るようにしなければなりませんし、圧縮と燃焼の行程ではバルブが閉じられ、排気の行程では排気側のバルブのみが開けられていなければ、燃焼を続けることはできません。このときピストンは、2往復しています。

タイミングベルトは、ピストンとセットになるクランクシャフトと、吸排気バルブとセットになる排気カムシャフトの間にかけられ、クランクシャフトの回転がバルブ開閉のタイミングにぴったり合うようにするという役割を担っており、エンジンの性能や信頼性に関わる大切な部品なのです。

このタイミングベルトは、耐久性を高めたゴム製ですが、経年劣化や疲労、摩耗などが原因で破断することがあります。そのためメーカーでは、一定の走行距離または経過年数で交換を推奨しています。

ダウンサイジングエンジンが喧しくないワケ

 

タイミングベルトを採用している代表的な車種

・トヨタ ハリアー(2代目)

トヨタ ハリアー 20032代目ハリアーの前期モデルには、2.4Lの直列4気筒と3.0LのV6エンジンがあります。このうち3.0Lはタイミングベルト仕様の1MZというエンジンが採用されています。また、2代目ハリアーのハイブリッドには、モーターと組み合わせられる3.3L V6エンジンもタイミングベルト仕様となります。

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・ホンダ レジェンド

ホンダ レジェンド ホンダの高級車レジェンドは、初代から3代目までがC型、4代目以降がJ型と呼ばれるエンジンが搭載されていますが、すべてタイミングベルトです。国産では、新車で買うことのできる数少ないタイミングベルト仕様のモデルです。

 

・スバル レガシィ アウトバック(先代モデル)

レガシィ アウトバック 2009

2009年から発売されたBR系と呼ばれる先代モデルですが、前期型の2.5LにはEJ25型というタイミングベルト仕様のエンジンが搭載されていました。2012年に実施されたマイナーチェンジで、後期型は2.5Lに新開発のFB25型が搭載されることになり、こちらはタイミングチェーン式となります。

レガシィ アウトバックの中古車情報を見てみる

 

・三菱 パジェロ

三菱 パジェロ FINAL EDITION 2019四輪駆動車の代名詞的存在として40年近く販売されてきたパジェロの最終モデルとなった4代目では、3.0Lのガソリンと3.2Lのディーゼルを選ぶことができました。ガソリンの方が、6G72型というタイミングベルトを採用したエンジンで、ディーゼルはタイミングチェーン方式となります。

パジェロの中古車情報を見てみる

 

・ゴルフ 7

ゴルフ7

中古車市場で人気の輸入車には、タイミングベルト採用の車種が多いと言えます。ゴルフ7の場合は、前モデルの6がチェーン方式でしたが、7ではタイミングベルト方式に戻りました。

 

タイミングベルトの交換時期は?

修理一般的にタイミングベルトの交換時期は、10年もしくは10万キロと記されていることが多いようです。とはいえ、年間の走行距離が2万キロを超える場合や、逆に短い距離のみを繰り返して走行する場合、山間部を頻繁に走行する場合、悪路走行が多い場合など「シビアコンディション」に相当する使い方をするときには、もっと早いスパンで交換するよう推奨されているようです。

また、輸入車の場合は国産車よりも部品の耐久性が低いとされることが多い(特に20年くらい前のモデル)ため、メーカー指定の交換時期よりも早くしたほうが良いと言われています。

 

交換をサボるとなにが起こる?

故障ベルトはゴムを主な素材としていますから、長期間使用すると劣化していきます。ヒビや硬化が生じ、やがて切れてしまいます。もしベルトが切れてしまうと、エンジンが停止してしまうばかりか、ピストンとバルブが干渉して損傷し、部品の交換、エンジン自体のオーバーホールが必要になる場合もあります。こうなると、ベルト交換だけでは済まされないほど高額の修理費用がかかってしまいます。

走行距離が10万キロに達したら自動的に切れるというわけではありません。状態によっては早めに切れる場合もありますし、10万キロを超えても切れない場合もあります。もちろん、早めに交換したほうが良いことには間違いありません。

ちなみに、前述したいくつかのモデルではタイミングベルトを金属製のチェーンに置き換えるなど、信頼性をあげる施策もなされていますが、チェーンには重量や騒音、コストといった問題があり、どちらがベストというにはまだ結論が出ていないというのが現状です。

 

中古車を購入する際には、走行距離によってはタイミングベルトの交換を視野に入れた予算組みをする必要もあるでしょう。交換時期が近づいているクルマの場合は、タイベル交換の有無が表示されていることもあります。費用については、国産車より輸入車モデルのほうが高くなる傾向がありますので、その点も念頭に置いてクルマ選びを行うと良いでしょう。

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