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オンロードもオフロードも妥協しない!アウディ オールロードクワトロの歴史
ステーションワゴンの車高を高くして、バンパーやフェンダーアーチの一部を樹脂製にしてSUVらしくするという手法をとったクロスオーバーモデル。SUVの走行性能とステーションワゴンの利便性を兼ね備えているとして人気が高いジャンルとなっています。 アウディから販売されているオールロードクワトロシリーズは、このジャンルで歴史があるシリーズと言える存在です。今回はそんなオールロードクワトロを振り返っていきます。
更新日2020/07/22ステーションワゴンとSUVの良いとこ取りを実現した初代オールロードクワトロ
オールロードクワトロという名前が世に出たのは2000年のこと、当時のジュネーブショーで市販モデルが発表され、日本市場には2001年2月から導入されました。クワトロというのはアウディ伝統の4WDシステムで、以降登場するすべてのオールロードクワトロに採用されています。
アウディのミドルクラスステーションワゴンA6アバントの2代目モデルをベースに開発され、高いオフロード走破性を予感させる専用のエクステリアパーツを採用し、ノーマルのアバントと差別化が図られました。
また、このモデルがノーマルモデルと大きく異なるのはサスペンションです。142mmから208mmの間で、4段階に地上高を変化させることができるエアーサスペンションを装備。車速に合わせて自動的に変化もしくはドライバーが任意で変化させることができ、高いオフロード走破性と快適な高速性能の両立を実現しています。
エンジンは2.5L V6ディーゼルターボと、2.7L V6ガソリンターボの2つが用意されましたが、日本市場には2.7L V6ガソリンターボのみの展開でしたが、2003年10月にトップグレードの4.2L V8エンジン搭載モデルが加わりました。
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オフロード性能が向上した2代目A6オールロードクワトロ
ベースとなるA6アバントのモデルチェンジを受け、オールロードクワトロもモデルチェンジします。2代目2006年2月のジュネーブモーターショーで発表され、日本市場では2006年8月から販売されました。
先代モデルからの大きな変更としては、エンジンラインアップの増加、エアサスペンションシステムの進化です。
先代モデルと同じく日本で選択できるエンジンはガソリンモデルのみとなっていて、3.2L V6と4.2L V6の2種類が選べました。(本国では2.7Lと3.0Lのディーゼルモデルあり)また、エアサスペンションシステムは、地上高調整が4段階から5段階へと細分化された他、このモデル専用のオフロードに走行に適したオールロードモードも用意されています。
さらにオフロード走行時にトラクション確保で役立つ専用開発のESP(エレクトロニック・スタビリゼーション・プログラム)も装備されています。先代からのコンセプトはそのままに、オフロード性能を引き上げたモデルチェンジと言えます。
限定販売からカタログモデルへ復活した3代目A6オールロードクワトロ
2代目が2009年1月販売終了し、一時期ラインアップから外れてしまっていたオールロードクワトロ、しかし、2012年8月に4代目A6アバントをベースに300台限定で日本市場に復活しました。エンジンは3.0L V6スーパーチャージャーのみのラインアップとなっており、オールロードクワトロでおなじみの車高調整可能なエアサスペンションや、ヒルディセントコントロールといったオフロード走行に役立つメカニズムを装備。
その後、2013年10月にも限定200台で販売され、その人気の高さからか2014年8月からはカタログモデルとして復活しました。2019年3月にベースモデルであるA6アベントがフルモデルチェンジを受け5代目へと進化し、ラインアップから再び消えてしまいましたが、現行モデルでもオールロードクワトロの復活が望まれます。
弟分も登場!初代A4オールロードクワトロ
4代目A4アバントをベースにしたオールロードクワトロ、A4オールロードクワトロは2010年11月に日本市場250台限定で発売されました。専用のエクステリアパーツが装備されたほか、サスペンションの変更により、ノーマルのA4アバントに比べて40mm高い、160mmの地上高が確保されています。エンジンは2.0L 直列4気筒ターボのみの設定でした。
2011年8月にも全国限定300台で販売、2012年8月にも200台限定販売、2013年にも250台限定販売され、その人気の高さからA6オールロードクワトロがカタログモデルとなる同じタイミングで、A4オールロードクワトロもカタログモデルとなりました。
クワトロシステムが進化した2代目A4オールロードクワトロ
ベースモデルA4アバントが5代目へと進化したことから2016年にA4オールロードクワトロもフルモデルチェンジ。このモデルでの新たな装備として挙げられるのは、進化したクワトロシステムや、先進運転支援技術などです。
新しいクワトロシステムは数多くのセンサーから送られてくる状況に応じて、必要な駆動を判断し、4WD走行が必要でないと判断した場合は前輪のみでの走行が可能になりました。これにより走行抵抗低減を実現、従来モデルより燃費を9%向上させいてJC08モードで13.4km/Lから14.6km/Lへ改善されています。
また運転支援システムも充実していて、カメラと複数センサーを用いた衝突予防システム「アウディプレセンスシティ」や車線維持をサポートする「アウディアクティブレーンアシスト」といった基本的な装備はもちろん。渋滞時アクセルとブレーキそしてステアリングまでにも必要な場合操作介入を行う「トラフィックジャムアシスト」も備わっていてドライバーの負担を大幅に軽減します。
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今やアウディの定番モデル
現在多くのSUVをラインアップしているアウディですが、それでもなおオールロードクワトロを販売しているのは、それだけこのモデルが定番として人気であるということでしょう。限定モデルからカタログモデルへと復活した事例などは、それを強く感じさせます。オールロードクワトロはこれからもアウディアバントの定番モデルとして進化していくことでしょう。