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国産車でSUVを最初に出したメーカーって?

ここのところ、国産車輸入車含めSUVがかなりのブームです。では、国産車のSUVの元祖は何なのかについて調べてみました。

更新日2019/02/06

そもそもSUVって?

まずSUVとは、スポーツ・ユーティリティ・ヴィークルの略でそれぞれの頭文字をとってSUVといいます。直訳すると、スポーツ用多目的車です。簡単に言うと、アウトドアなどに使いやすい設計となっている車のことを指します。

 

SUVの歴史

日産 テラノ

SUVの歴史についてですが、もともとはアメリカで生まれ、ピックアップトラックの荷台に、FRP製のハードトップを付けたものが始まりと言われています。それから徐々に、ラダーフレーム付きのジープなどの本格的な4WDモデルから、モノコックボディを使用した乗用車タイプの4WDモデルと変化を遂げてきました。

今では背が高いワゴンボディであるならば、4WDか2WDを問わずにSUVと呼ばれるように、SUVの定義はかなり広くなってきています。では、国産初のSUVとは?についてですが、ここでは、最初のSUVの定義であるピックアップトラックの荷台にFRP製のハードトップを付けたモデルという定義で探してみました。

 

国産車初のSUVとは?

初期のSUVの定義にぴったりくる車が見つかり、それがトヨタ ハイラックスサーフがそれにあたります。1983年にアメリカでフォーランナーとして登場したハイラックスサーフ、日本デビューは翌年の1984年になります。

SUVの定義通り、ピックアップトラックの後部にFRPのハードトップを装着したハイラックスサーフはアメリカだけでなく日本国内でも人気になりました。

ただし、屋根の脱着は当時の運輸省では許可がおりない仕様でした。エンジンは2.0リッターガソリンエンジン、2.4リッターディーゼルエンジンが搭載。当初は4ナンバーのみの扱いでしたが、1986年に5ナンバーワゴンやATの設定が追加されました。

2代目ハイラックスサーフは1989年にデビューします。

このモデルに関しても海外ではフォーランナーとして発売されます。初代ハイラックスサーフで採用されていたFRPのハードトップはこのモデルからは採用されず、一体化されたボディの採用となります。ドアの数においても、初代では2ドアだけでしたが4ドアが追加されるようになりました。

初代同様にバンモデルとワゴンモデルが用意され、バンには2.8リッターディーゼルエンジン、ワゴンには2.0リッターガソリンエンジン、2.4リッターディーゼルエンジンが設定されました。

1990年にはV6ガソリンエンジンが追加設定され、このハイラックスは1995年まで生産されます。

このモデルは、スキーブームの頃に、スキー場などでたくさん見かけることになり、自分のハイラックスサーフが見つからないといった現象も多く見られましたね。

ハイラックス サーフ 2000

3代目ハイラックスサーフは1995年にデビューします。

見た目に関しては2代目のハイラックスサーフを踏襲する形となりました。
かなりの売り上げをあげた2代目のイメージを崩したくなかったのでしょうか?大幅に見た目が変わってしまうモデルよりも好感がもてます。

初代モデルから使用されていたトラックのような、引っ張るタイプのステッキ式のパーキングブレーキがサイドレバー方式に変更されました。2.7リッターガソリンエンジン、3.3リッターV6ガソリンエンジン、3.0リッターディーゼルエンジンが設定。2.7リッターガソリンエンジンは2WDモデルのみの設定となります。

3代目ハイラックスサーフには面白い機能が装備されていました。

リアアンダーミラーがリアスポイラーに内蔵されていて、ギアをリバースに入れると内蔵されているリアアンダーミラーが現れるといったものです。せっかくのスタイリッシュな見た目を壊したくないという開発者の気持ちの表れだったのかもしれません。

ハイラックス サーフ SSR-G

4代目ハイラックスサーフは2002年にデビューします。

このハイラックスはランドクルーザープラドと基本メカニズムを共有し、パーキングブレーキが足踏み式に変更になりました。

エンジンは2.7リッターガソリンエンジンと、3.4リッターV6ガソリンエンジン、3.0リッターディーゼルエンジンがラインアップされています。3.4リッターV6ガソリンエンジンは2005年に4.0リッターV6に変更されます。

2009年まで国内では販売されていましたが、その後国内からは姿を消し海外でのみフォーランナーとして発売されています。

国内初のSUVは、SUVブームが来る前に惜しまれつつ消えた形となります。たまには、国内初のSUVはハイラックスサーフということを思い出していただけるとハイラックスサーフも喜ぶかもしれません。

なお、国内初のSUVの車に関しては、諸説ありますので、ご了承ください。