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【国産PHV対決】三菱 エクリプスクロスPHEV vs トヨタ RAV4 PHV

更新日2021/01/21

2020年12月に新しく投入され早くも話題を集めているのが、三菱エクリプロスクロスのPHEV。しかしそれよりも前から発売されていたのが、トヨタの人気SUVであるRAV4のPHVモデルでした。そのRAV4 PHVは、2020年夏に登場すると、あまりの人気ぶりに注文が殺到。現在は受注をいったんお休みしているほどの盛況ぶりです。おそらく三菱エクリプスクロスの新しいPHEVもRAV4に負けず劣らぬ人気となるでしょう。そこで今回は両車をそれぞれ比較して、どちらがより完成度の高いプラグインハイブリッド車に仕上がっているのかを検証してみたいと思います。
※プラグインハイブリッド車の呼称をトヨタでは「PHV」、三菱自動車では「PHEV」と表現しています。

三菱 エクリプスクロス

車両紹介

三菱エクリプスクロスPHEVについて

2020年12月に投入されるや、早くもクルマ好きの話題をさらっている三菱エクリプスクロスPHEV。そもそもエクリプスクロスとは、三菱自動車が2017年から発売を開始したクロスオーバーSUVのことで、「ダイナミックシールド」デザインを用いたフロントマスクや、上下2段にスプリットされたリアウインドウとデザイン性の高いテールランプ、スポーツクーペのようなスタイリングなど、あらゆる面でエポックメイクなSUVとなっています。発売は海外市場で先行され、日本では2018年から発売をスタート。そして2020年12月に大幅なビッグマイナーチェンジを行ない、それに合わせてPHEVモデルが投入されています。なおそれに伴い、それまでラインナップされていたディーゼルターボ車は姿を消しています。
エクリプスクロスPHEVでは、プラグインハイブリッドシステムとツインモーター4WDにより、駆動用バッテリーの残量が減っても気持ちの良い走りを実現。バッテリー容量が十分なときはモータードライブ、バッテリーが少なくなったときは2.4Lエンジンが発電を始め、モーターとバッテリーに送電し、ツインモーター4WDのスムーズな加速と心地よいEV走行が楽しめるようになっています。

トヨタRAV4 PHVについて

対するトヨタRAV4は、都会にも映えるスタイリッシュな外観と扱いやすいボディサイズを身に纏い1994年にデビュー。国産アーバンオフローダーの嚆矢的な存在であり、当時のテレビCMも大きな話題を集めました。その後いったんは日本での販売を休止し、海外市場向けモデルとなったものの、2019年には5代目になった現行モデルが国内での販売を復活させています。
力強さあふれるスタイリングとフロントマスクや、「TNGA」と呼ばれる最新プラットフォームの採用、パワートレインではダイナミックエンジンを搭載するなど、最新版SUVとして高い完成度を誇っている新生RAV4に2020年6月投入されたのが、プラグインハイブリッド車であるRAV4 PHVでした。「THS Ⅱ」をベースにした「THS Ⅱ Plug-in」を搭載し、システム最高出力を大幅に向上させ力強い加速を実現。EV走行距離を飛躍的に伸ばしながら優れた年性能も確保しています。駆動方式はRAV4ハイブリッドでも採用している電気式4WDシステム「E-Four」を採用。サスペンションもチューニングを施し、乗り心地や走行性能も高められています。
なお、RAV4 PHVは2020年12月現在はオーダーを一時ストップ。その理由は「新規搭載されているバッテリーの生産が追いついていないため」とされています。すでに2020年度内の生産分は終了しているため現在は注文を一時停止し、今後の生産状況等をふまえてトヨタHP内にてあらためてアナウンスされる予定になっています。

プラグインハイブリッドシステムの性能比較

エクリプスクロスPHEVの性能

エクリプスクロスPHEVには前輪を駆動する高出力モーターと後輪を駆動するパワフルなリアモーターが備わっており、さらにリアにはMCU(Motor Control Unit)という後輪駆動モーターを制御するコンパクトで軽量なユニットが搭載されています。またフロントには軽量で高出力のジェネレーターが搭載されエンジン動力を効率よく電気に変換し、大容量を実現したリチウムイオン駆動用バッテリーは車体下部中央に配置。前後2つのモーターによるPHEVシステムの総合制御と4WDシステムの制御はフロントにあるMCUによって行なわれています。駆動方式を前後の高出力モーターを駆動させる4WDにしたことで、EVならではの初動トルクによる力強い発進・加速性能が味わえ、さらに制御性に優れた車両運動総合制御システム「S-AWC(Super-All Wheel Control)」を採用することで、クルマを意のままにコントロールできる4WDを実現させています。
駆動用バッテリーは13.8kWhで、EV走行距離はWLTCモードで57.3kmを実現。同じくWLTCモードによる燃費性能は16.4km/Lとなっていて、日常生活の大半をEV走行でまかなうことが可能となりました。また走行モードでは「EV走行」「シリーズ走行」「パラレル走行」が設定され、各項目を設定すれば走行状況に合わせて自動でモードを切り替えてくれるようになっています。
充電方法は、200V/15Aを用いる普通充電のほか急速充電にも対応。普通充電時の満充電にかかる所要時間は約4.5時間、急速充電では約25分で80%まで回復することができます。普通充電は専用の充電ケーブルで車両とEV充電用コンセントをつなぐだけで手軽に充電ができ、急速充電スポットはコンビニエンスストアや道の駅、高速道路のSA、そしてもちろん三菱のカーディーラーにも設置。2020年8月時点では国内約6800箇所に急速充電器が配備されています。

RAV4 PHVの性能

RAV4 PHVが搭載する「THS II Plug-in」は、フロントモーターの小型・軽量化および高出力密度化を実現したプラグインハイブリッドシステムで、EV走行ならではの力強い加速感と優れた静粛性を叶えています。搭載される2.5L直4エンジンもプラグインハイブリッド車用に最適化されており、高圧縮比・ロングストローク化、タンブル流強化と吸気流量アップを両立する高効率吸気ポート、直噴インジェクタによる高速で安定した燃焼性能などを実現しています。
搭載される新開発のリチウムイオンバッテリーは、総電力量18.1kWhを達成した大容量の駆動用バッテリーで、車体中央の床下に搭載することで低重心化とゆったりとした室内空間の確保に貢献。WLTCモードによるEV走行距離は95.0km、WLTCモードによるハイブリッド時の燃費性能は22.2km/Lとなっています。
気になる充電方法は、100Vであれば専用の配線工事は必要なく外出先でも気軽に充電が可能。満充電までの所要時間は200V/16Aで約5時間30分、100V/6Aでは約27時間かかり、充電ケーブルは100V用/200V用がそれぞれ標準装備されているので、使用するコンセントに合わせて使い分けることができるようになっています。

機能性の比較

エクリプスクロスPHEVの機能

エクリプスクロスPHEVでは、車内のコンセントに差し込むだけで電気製品を使うことができ、スイッチをONにするだけで電源供給装置は一切不要のため操作が簡単です。コンセントはラゲッジルームの1箇所用意されていて使用時はセンターパネル内にあるAC1500Wというボタンを押すだけ。100AC電源(1500W)からの給電は、電気ケトルやノートパソコン、さらにはヘアドライヤーや電子レンジなどにも対応(使えない機器もあり)し、クルマに蓄えた電気を家で使う仕組みの「Vehicle to Home(V2H)」でも積極的に活用することができます。満充電の状態で一般家庭の最大約1日分、エンジンでの発電も組み合わせれば、ガソリン満タンで最大約10日文の電力量の供給が可能となります。

RAV4 PHVの機能

RAV4 PHVでもエクリプスクロスPHEVと同様に外部給電モードを備えており、大容量のバッテリーに蓄えた電力を走行以外にも用いることができるようになっています。ラゲッジ内にあるコンセントによる車内での使用に加え、付属のヴィークルパワーコネクターを普通充電インレットに差し込めば、100Vの外部給電用コンセントにも早変わり。合計1500Wにまで対応するので消費電力の大きな電気製品でも問題なく使うことができるようになっています。そんな外部給電モードは2つ用意されていて、レジャーやアウトドアなどでエンジンをかけずにバッテリーだけを使って給電できる「EV給電モード」と、停電や災害時などではじめはバッテリーのみで給電を行ない、バッテリー残量が所定値を下回るとエンジンがかかる「HV給電モード」がそれぞれ用意されています。さらに充電中に、ブレーキペダルを踏まずにパワースイッチをONにすると外部電源からの電力によってエアコンやオーディオ、シートヒーターなどが使える「マイルームモード」も設定。普通充電の開始時刻やクルマの出発時刻をあらかじめ設定できるタイマー充電機能もあり、スマホで簡単に設定できるので家電感覚で簡単に充電予約も行なえます。

トヨタ RAV4 PHV 2020

エクリプスクロスPHEVとRAV4 PHV。いずれのプラグインハイブリッドモデルも優れた性能をもち、発売直後から高い注目と人気となっていることが分かりました。すでに想定を超えるバックオーダーを抱え嬉しい悲鳴を上げているRAV4 PHVと、スタイリッシュな外観と三菱ならではのプラグインハイブリッドシステムを備えるエクリプスクロスPHEV。どちらのモデルも今後、日本におけるプラグインハイブリッドSUVの牽引役になることは間違いなさそうです。

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