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6輪以上のSUVがあるって知ってますか?

SUVも含めて、通常の車のタイヤの数は4輪ですよね。6輪以上となるとトラックくらいしか思い浮かびません。しかし、6輪以上のSUVがこの世の中には存在します。正式には販売していましたというのが正しいですね。

更新日2019/02/08

メルセデス・ベンツが販売した6輪のSUV?

それはメルセデス・ベンツから発売されていた、G63 6×6(シックスバイシックス)です。このモデルはベースとなったAMG G63のホイールベースを延ばし、最低地上高を450mmまであげ、6輪かつ6輪全輪駆動(6WD!)としたモデルです。

全長×全幅×全高mm、5,870×2,100×2,300、重量はなんと3.85tとなります。全長はもう少しで6メーターに届きそうですから、下手なリムジンよりも長いんですね。

また、ここまで背が高いと、運転席に乗り込むのも一苦労かと想像しますが、実はステップとグリップが装備されており乗り降りはしやすくなっています。タイヤサイズは37インチと、聞いたこともないようなサイズのタイヤを履きます。見た目はまるで軍用車といったところでしょうか。とにかく何もかもが大きなサイズです。

 

モンスター級の車に積むエンジンは?

エンジンに関しても、かなりの大排気量で、5.5リッターV8ガソリンツインターボエンジンを搭載します。最高出力は540ps、最大トルクは760Nmとなります。見た目もさることながら、エンジンもモンスター級…。

6輪に対する、駆動力の配分は、31:42:27となります。ちゃんと前・中・後輪にバランスよく駆動力配分さされているのも素晴らしいところですよね。乗用車では世界初となる、タイヤ空気圧調整システムも搭載します。これは車内から、タイヤの空気圧を調整できるシステムで、ラリーカーなどで採用されている例があります。サスペンションも6×6の専用サスペンションとなります。

デザインに関しては、カーボンファイバー製のオーバーフェンダー、フロントルーフスポイラーが装備されます。どんなところでも走ることができそうなワイルドな外観にも関わらず、インテリアはかなり高級です。

AMGスポーツシートが前席に装着され、後席は左右独立式のパワーシートとなります。リアエンターテイメントも装備され、見た目とは裏腹の豪華なインテリアとなっています。後部座席の後は、荷台になっていますので、ピックアップトラックという見方もできます。

このAMG G63 6×6ですが、2014年から1年間で100台生産したところで、生産中止となりました。日本には5台ほど導入されましたが、価格は8,000万円だそうです。ある意味、フェラーリやランボルギーニよりもレアで、マニアックなスーパーカーだと思います。

この車がどういうシチュエーションを考えて開発され、生産されたのか気になるところです。感じたことと言えば、海にはクルーザーやヨットなら、砂漠のクルーザーはこのAMG G63 6×6だということでしょうか。

 

タイヤも37インチ、重さも3t越え、エンジンは5.5リッターV8と、一年間の維持費だけで、軽く軽自動車が買えそうな気もします。このモデルを購入する方は維持費などは気にならないかもしれませんが…。