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意外とイケてるハリアーのローダウン

2020年6月に現行型となる4代目へとモデルチェンジしたトヨタのプレミアムクロスオーバーSUV「ハリアー」。もともとスタイリッシュなデザインではありますが、車高を下げてさらにローダウンしたクルマもよく走っています。 しかしハリアーはSUVなので、セダンやクーペよりもともと車高が高いのも特徴です。そこで今回は、なぜSUVなのにローダウンするのか、メリットやデメリットは何かなどを解説していきます。

更新日2021/07/21

ローダウンのメリット・デメリット

ローダウンとは、クルマの足回り(主にサスペンション関連)を交換することでクルマの最低地上高を低くすることです。

ローダウンすることにより、タイヤとフェンダー、そして地面とボディとの隙間は小さくなります。この隙間が小さい方がスポーティでカッコいい=スタイリッシュな見た目になるので、ドレスアップになるというのがローダウンの一番のメリットです。ノーマルだとこの隙間が大きいので、やや寂しく感じてしまいますね。

スポーツカーやレーシングカーは車高が低くてカッコいいですよね。それはこの隙間が小さく、どっしりとした安定感や機能美を感じるからです。SUVのハリアーはもともとクーペスタイルでカッコ良いのですが、地を這うようなスタイリングに近づけることで、さらに存在感と迫力を強調することができます。ですからローダウンだけでなくエアロパーツやタイヤのインチアップも合わせてカスタムする方も多いようです。

サスペンションやショックアブソーバーのセッティングによっては、ノーマルよりもキレの良い、鋭いハンドリング性能を手に入れることができるというメリットもありますが、SUVのハリアーでこの部分を追求するにはかなり費用がかかると考えた方が良いでしょう。

ローダウンするための手っ取り早い方法は「ローダウンサス」と呼ばれる、標準よりも全長の短いサスペンションに交換する手法がありますが、全長が短くなるということは地面との距離がそれだけ近くなるということですから、走行中に地面との接触を避けるため、サスペンションを縮みにくくする=固くしなければなりません。そうすると標準のサスペンションよりも乗り心地は悪くなり、ちょっとした段差でもゴツゴツとしたショックが体に伝わってくるようになります。これがデメリットとなります。

また車高を下げすぎるとバンパーや車体下部が走行中地面と接触し、クルマやパーツを傷めてしまうことがあるかもしれませんから、それは避けたいところです。

 

どんなパーツが必要?交換費用は?

東京オートサロン RX

前述したように「ローダウンサス」という全長の短いスプリングに交換することで、車高を手軽に下げることができます。ショックアブソーバーは標準のものをそのまま使用しますので費用も抑えられる、まさにお手軽なドレスアップチューンと言えます。

お手軽とはいえ、必要な知識や工具がなければ自分で交換するのは難しいパーツですので、大抵はショップにおまかせすることになるでしょう。車高が変わるとタイヤの取り付け角も変わりますので、アライメント調整も必要不可欠です。ですからローダウンサスのパーツ代以外に、作業工賃+アライメント調整料が必要になります。ローダウンサスの価格は1台分で約2万円〜3万円、交換工賃+アライメント調整料で約4万円が相場となります。

しかしローダウンサスだとダウン量が決まっていますし(大抵は20〜30mm程度)、ノーマルのショックアブソーバーを使用しているので、サスを交換した後に乗り心地の調整や高さ調整をすることができません。

そこで最近人気なのが、専用のサスペンションとショックアブソーバーがセットになった「車高調」と呼ばれるキットになります。ローダウンサスより高価ではありますが、交換後に車高や乗り心地を変えることができるというメリットがあります。高価な車高調であれば減衰力の調整も可能で、スポーツ走行をするときにはハード、街乗りではソフトというように、使い方によって簡単に調整することもできます。

デメリットは価格が高いことで、ハリアーの場合は1台分で10万円〜40万円、平均して20万円前後のものが多いでしょう。その他に交換工賃とアライメント調整料が必要です。

乗り心地を犠牲にせず、自由に車高を調整したいという方には「エアサス(エアサスペンション)キット」に交換するという方法もあります。こちらは金属バネではなく圧縮空気を使って振動を吸収するため、非常に乗り心地が良いのが特徴です。またエアサス内にある空気の量を調整することで自分の好きなタイミングで、ボタンひとつで(あるいはリモコンで車外からも)車高を上下させることができます。空気を極限まで抜けば、金属バネでは下げられないほどの車高まで下げることも可能です。

ただし価格は部品代だけで1台あたり40万円〜80万円、交換工賃も15万円前後と高額です。また、圧縮空気を作るコンプレッサーやエアタンク、電磁弁など多数の部品を設置するスペースも必要になることと、定期的なメンテナンスが必要になることも覚えておく必要があります。

 

車検は通るの?

東京オートサロン2020 C-HR

車検に合格するためには、最低地上高を90mm以上確保していなければならないという条件があります。ハリアーの場合、3代目のガソリン車が190mm、ハイブリッド車が175mm、現行型ではガソリン車が195mm、ハイブリッド車が190mmありますので、数センチのローダウンでは全く問題なくそのまま車検に通ります。

しかし全高に関しては、「車検証に記載されている数値の±40mm以内」の変更でなければならないという規定があるため、車高調やエアサスを使ってギリギリ車検の通る90mmまで下げてしまうと、ハリアーの場合は100mm程度全高が変わってしまいますので、そのままでは車検に通りません。

これに関しては「構造等変更検査」という手続きをすることで車検証の記載内容を変更することができ、この手順を踏めば車検を通すことができます。この審査は厳しく時間もかかるため業者に代行を依頼する方が多いと思いますが、その場合は2万円〜3万円程度の費用がかかります。

ローダウンはクーペスタイルのスタイリッシュなハリアーをさらにカッコよくさせるドレスアップチューンです。エアロパーツやホイールなどにもこだわって、さらに低く見せることもできます。アウトドアシーンよりも都会の方が映えるハリアーだからこそ、ローダウンのメリットが生かされるスタイリングだと言えますね。ぜひ一度、ローダウンを試してみませんか?

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文・SUV FREAKS編集部

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