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これからラリーをはじめる方におすすめのベース車両7選

WRCが日本で開催され、各メディアで取り上げられたことで、ラリー競技に興味を持たれた方もいらっしゃると思います。なかにはラリーを始めたいと考えている方がいるかもしれません。ここでは、そんなラリー初心者に最適な車両を紹介しましょう。

更新日2023/02/10

そもそもベース車両に選ぶ基準は?

ラリー

オススメのベース車両を紹介する前に、まずラリーには全日本と地方選手権があり、それぞれでクラス分けが行われていることを理解しなくてはなりません。このクラス分けによって、エントラントはイコールコンディションで戦うことができます。

現在の全日本ラリーのクラスは、JN1からJN6までの6つで、最高峰が2,500ccを超える4輪駆動のRJ(JAF公認車両で保安基準に適合しナンバーが付いているもの)と4輪駆動のRRN(FIA公認)およびRRNを除くFIA公認車両がJN1クラス。

JN2は、2,500ccを超える2輪駆動のRJおよび2輪駆動のRRNおよびRRNを除くFIA公認車両、JN3が1,500ccから2,500ccの後輪駆動のRJとRPN、JN4はJN3と同じ排気量(気筒容積)の前輪駆動と4輪駆動、JN5は1,500cc以下のRJとRPN、JN6が1,500cc以下のRPN(AT限定)とAE車両(電気モーターまたはハイブリッド)となっています。

その上で、私がベース車両を選ぶ際には、スポーツグレードの有無、アフターパーツの豊富さ、車両価格、純正部品の供給状況などに注目します。

理由は、まずスポーツグレードには、専用に強化された足回りがはいっていたり、パワートレインやブレーキ系のスペックなどがその他のグレードよりも優れていることが多く、チューニング範囲の少ないラリーでは、圧倒的に有利なこと。

またピロアッパーマウントやクロスミッションにロールケージなど、ラリー車に仕上げるために必要なチューニングパーツが十分に揃っているかどうかも大切です。

その他、壊れた際に部品をすぐに用意できるのか、純正部品はまだ販売されているのか、そもそも車の値段は予算内かといった点を踏まえ、自分に適した車両を選ぶことがポイントとなってきます。

それらを満たし、なおかつ比較的お金をかけずにラリーを楽しめるのが、以下に紹介するAクラス車両です。

 

トヨタ ヴィッツ GRスポーツ/GRスポーツ“GR”

トヨタ ヴィッツ GR 2017

ヴィッツはトヨタのスポーツブランドであるGRから、GRスポーツ、GRスポーツ“GR”といったスポーツモデルが販売されており、1.5Lのラリー車のベース車両としてよく採用されています。

2002年から開催されている初心者および女性向けのTRDヴィッツチャレンジ(現TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ)など、地方選以外に参加できる大会もあり、おすすめです。

ラリーに参加すると分かるラリーあるあるパート1

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マツダ デミオ 15MB

マツダ デミオ 15mb 2015

デミオには、15MBというモータースポーツベース車が用意されています。モータースポーツ前提なので、ミッションは6速マニュアルのみ、室内はナビがなく代わりにメーターにデジタル式のタコメーターが備わります。15MB は、ラリーはもちろんのことダートトライアルでも活躍しています。

156万600円という新車価格も魅力です。

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日産 マーチ NISMO S

日産 マーチ NISMO 2013

マーチ NISMO Sは、NISMOによって専用のチューニングが施されたエンジンやサスペンションのほか、クロスメンバーやメンバーステーによって強化&剛性アップされたボディなど、モータースポーツにおすすめです。

ミッションは、5速マニュアルが組み合わせられています。過去に全日本ラリー選手権にも参加していた実績も魅力です。

初心者がラリーに参加するにはどうしたらいいの?

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トヨタ アクア

トヨタ アクア 2017

ハイブリッド車のアクアも同じクラス。2019年全日本選手権では、1.5L以下のAT車両と同じJN6クラスに区分されています。

もちろんMTモデルがないアクアですが、AT限定免許しか持っていないけれど、ラリーに出場したいという方におすすめ。ステアリング操作とアクセルペダル・ブレーキペダルワークに集中できるのもメリットです。

初心者向けのTOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジでもアクアをベースとしたラリー車が走っています。

ラリーに参加すると分かるラリーあるあるパート2

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ホンダ フィットRS

ホンダ フィット RS 2017

フィット RSをおすすめする理由は、97kW(132PS)という最高出力です。ライバルと比較して、約10kW(約13PS)以上高くなっています。パワー優先で競技車両を探すのであれば、イチオシです。

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マツダ ロードスター NR-A


1500cc以下の前輪駆動車両が対象になるJN5クラスですが、ターマック限定でマツダ ロードスターもエントリーしています。もともと1トンを切る軽量ボディを活かしたチューニングを施せば、入門編としては十分なパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。

なかでもNR-Aは、モータースポーツを楽しむユーザーのために用意されたMTモデルで、ビルシュタインダンパー、大径ブレーキローター、フロントサスタワーバーに、強化ドライブシャフト&トルセンスーパーLSD、大容量ラジエター、強化タイプのパワープラントフレーム、デフケースなどがあらかじめ装備されています。

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アバルト 595


フィアット500のホットバージョンにあたるアバルトには、デビュー以来つねにMTモデルがラインアップされており、全日本ラリーで優勝を遂げたことがあるほどの実力も持っています。

冒頭のチューニングパーツの問題はありますが、本国ではラリーをモチーフにしたコンセプトモデルが作られるほどモータースポーツと親しいモデルで、インターネットを駆使すれば専用のチューニングパーツを見つけることもできるでしょう。

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今回はラリー車ベースにオススメの車両を、エンジン排気量1.5L以下に絞って5車種紹介しました。どの車両も、ナンバーを付けて普段のアシとして使うこともできます。ラリーに少しでも興味を持っていて、なおかつこれからスポーツ走行をしたいと考えている方は、これらのクルマを候補に入れてみてはいかがでしょうか。

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