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【同サイズのSUVを比較】トヨタ カローラクロス vs マツダ CX-30
2021年9月に発売されたトヨタ カローラクロス。カローラクロスはC-HRとRAV4の中間に当たるモデルです。一方で、CX-30も同じくCX-3とCX-5の中間に設定されたモデルでした。ほぼ同じサイズの2車を比べてみました。
更新日2021/12/27カローラクロス ハイブリッドZ(2WD) vs CX-30 XD Lパッケージ(AT、2WD)
名古屋の某ディーラーによると、トヨタ カローラクロスは最上級グレードのハイブリッドZが最も人気が高く、なかでもキャンプ等のアウトドアにあまり行かない「街乗りメイン」の方は2WDを選択することが多いそうです。
そこで、今回はカローラクロス ハイブリッドZ(2WD)299万円をチョイス。同じく街乗り向けで人気のCX-30 XD Lパッケージ(AT、2WD)306万9000円と比較してみました。
エクステリア比較
【カローラクロス】都市部でも使いやすく、レジャーにも対応
カローラクロス ハイブリッドZ(2WD)のボディサイズは全長4,490mm×全幅1,825mm×全高1,620mm。「アーバン・アクティブ」がコンセプトで、都会的かつ堂々としたプロポーションが特徴です。
主なターゲットは30〜40代のファミリー層。都市部でも使いやすく、レジャーにも対応できるサイズです。
■ボディカラー
ボディカラーは洗練された雰囲気を持つ以下の全8色を用意。
・セメントグレーメタリック
・シルバーメタリック
・アティチュードブラックマイカ
・アバンギャルドブロンズメタリック
・ダークブルーマイカメタリック
・スパークリングブラックパールクリスタルシャイン(メーカーオプション+3万3000円)
・センシュアルレッドマイカ(メーカーオプション+3万3000円)
・プラチナホワイトパールマイカ(メーカーオプション+3万3000円)
■灯火類&ホイール
・Bi-Beam LEDヘッドランプ+LEDシーケンシャルターンランプ+LEDクリアランスランプ& LEDデイタイムランニングランプ
・LEDフロントフォグランプ
・リアコンビネーションランプ(LEDライン発光テール&ストップランプ+ターンランプ)
・225/50R18タイヤ&7Jアルミホイール(切削光輝+ダークグレーメタリック塗装/センターオーナメント付)
さすが最上級グレードというだけあって、装備が充実していますね。
ヘッドランプに採用されているBi-Beam LEDヘッドランプは、ハイビーム、ロービームを1灯の光源で切り替えることができる優れもので、一般的な2灯式のLEDライトに比べると消費電力がおさえられ、視認性も高いのが特徴です。
その他の装備としては、ルーフレールが標準装備となっているのも嬉しいポイントです。
【CX-30】全高が1,540mmと機械式立体駐車場にも対応
CX-30 XD Lパッケージ(AT、2WD)のボディサイズは全長4,395mm×全幅1,795mm×全高1,540mm。全高が抑えられており、高さ制限1,550mmの機械式立体駐車場にも収まるのが特徴です。
■ボディカラー
ボディカラーは以下の8色を用意。マツダが近年採用する「魂動(こどう)デザイン」と組み合わされることで、上品さが感じられるカラーラインアップとなっています。ボディカラーの数はカローラクロスと同じです。
・ポリメタルグレーメタリック
・ソニックシルバーメタリック
・プラチナクォーツメタリック
・ジェットブラックマイカ
・ディープクリスタルブルーマイカ
・スノーフレークホワイトパールマイカ(メーカーオプション+3万3000円)
・マシーングレープレミアムメタリック(メーカーオプション+5万5000円)
・ソウルレッドクリスタルメタリック(メーカーオプション+6万5000円)
インテリア比較
【カローラクロス】落ち着いたインテリア、充実した機能
カローラクロスのインテリア(内装)は全グレード共通でブラックで、落ち着いたカラーです。また、室内照明には全てLEDが採用されており、上質感も高められています。
カローラクロス ハイブリッドZ(2WD)ではシート表皮に本革+ファブリックを採用。シートの形状はスポーツシートとなっているので、高いホールド性を発揮します。
さらに、シート周りには以下のような機能も標準装備されています。
・運転席8ウェイパワーシート(前後スライド+リクライニング+シート上下アジャスター+上下アジャスター+チルトアジャスター)
・シートヒーター(運転席・助手席)
・電動ランバーサポート(運転席/2ウェイ)
・左右独立温度コントロールフルオートエアコン(前席集中モード付)
・クリーンエアフィルター(花粉除去・脱臭機能付)
・後席エアコン吹き出し口
ちなみに前席集中モードとは、後席に乗員がいない場合に運転席にのみ空調を効かせてくれるシステムです。
リアシートは6:4分割可倒式(リクライニング機能[2段階]付)。荷室容量は5人乗車時で487Lで、ラゲージ開口部は地面から720mmと低めに設定されており、荷物の出し入れがしやすいのが魅力です。
また、ハンズフリーパワーバックドア(挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能・予約ロック機能付)も標準装備されているので、両手がふさがっている際の荷室の開閉も便利です。
【CX-30】シート表皮にはスムースレザーを使用
CX-30 XD Lパッケージ(AT、2WD)のインテリアはリッチブラウン。上品さが感じられるデザインです。
また、シート表皮にはスムースレザーを使用。カラーはブラック/チャコール、ピュアホワイトの2色から選べます。本革を使用している部分がカローラクロス ハイブリッドZ(2WD)よりも広いので、より高級感のあるインテリアとなっています。
さらに、シート周りには以下のような機能も標準装備されています。
・運転席10ウェイパワーシート&ドライビングポジションメモリー機能(シート位置/アクティブ・ドライビング・ディスプレイ/ドアミラー角度、リバース連動)
・運転席&助手席シートヒーター
・フルオートエアコン(運転席/助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付き)
・リアベンチレーター(風向調整式)
10ウェイにはランバーサポートも含まれており、後席エアコン吹き出し口とリアベンチレーター(風向調整式)もほぼ同じ機能ですので、実質装備に違いはありません。
荷室容量は5人乗車時で430L。リアシートは6:4分割です。荷室の開閉はパワーリフトゲートを標準装備。スマートキーによってバックドアを自動で開閉できますが、ハンズフリー機能は備わっていません。
走行性能比較
燃費はカローラクロス、加速はCX-30
カローラクロス ハイブリッドZ(2WD)は1.8L 直列4気筒ガソリンエンジン+モーターを搭載しています。スペックは以下の通り。
■エンジン
最高出力:72kW(98PS)/5,200rpm
最大トルク:142Nm(14.5kgm)/3,600rpm
■フロントモーター
最高出力:53kW(72PS)
最大トルク:163Nm(16.6kgm)
■リアモーター
最高出力:5.3kW(7.2PS)
最大トルク:55Nm(5.6kgm)
■システム値(エンジンとモータを合わせた値)
90kW(122PS)
■燃費
WLTCモード燃費:26.2km/L
CX-30 XD Lパッケージ(AT、2WD)は1.8L 直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載しています。スペックは以下の通り。
■エンジン
最高出力:95kW(130PS)/4,000rpm
最大トルク:270Nm(27.5kgm)/1,600〜2,600rpm
■燃費
WLTCモード燃費:19.5km/L
ハイブリッドである分、カローラクロス ハイブリッドZ(2WD)の方が燃費が優れています。一方、CX-30 XD Lパッケージ(AT、2WD)の方がディーゼルエンジンのため、より低回転域で最大トルクを発生するのが特徴です。
シティユースなら、カローラクロス ハイブリッドZ(2WD)の方が経済性が高くおすすめですが、高速道路なども良く走るという方はディーゼルのCX-30 XD Lパッケージ(AT、2WD)の方がおすすめです。
安全性能比較
カローラクロス ハイブリッドZ(2WD)はToyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)を標準装備。以下の機能を搭載しています。
・プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)
・レーントレーシングアシスト[LTA]
・オートマチックハイビーム[AHB]
・レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
・ロードサインアシスト[RSA]
一方、CX-30 XD Lパッケージ(AT、2WD)は以下のような機能を標準装備しています。
・スマートブレーキサポート(SBS)[前方検知機能/後方検知機能/後進時左右接近検知機能]
・AT誤発進抑制制御[前進時/後退時]
・マツダレーダークルーズコントロール[全車速追従機能付]
・レーンキープアシストシステム(LAS)
・車線逸脱警報システム(LDWS)
・ブラインドスポットモニタリング(BSM)
・後側方接近車両検知(RCTA)
・ドライバーアテンションアラート(DAA)
・クルージング&トラフィックサポート
・交通標識認識システム
・前側方接近車両検知
・アダプティブLEDヘッドライト
・パーキングセンサー フロント(センター/コーナー)
どちらも緊急ブレーキやクルーズコントロールなどの先進の安全装備を搭載しており、安全性能はほぼ同じと言っていいでしょう。
強いていうならCX-30 XD Lパッケージ(AT、2WD)の方が、ドライバーの疲れを検知して警告を発するドライバーアテンションアラート(DAA)を搭載しており、やや安全装備が優れています。
ここまで2車を比較してきました。カローラクロス ハイブリッドZ(2WD)は街乗りメインの方に人気のモデルですが、荷室の広さやルーフレールを標準装備している点、荷物の積みやすさなどを踏まえると、アウトドアユーザーにも向いています。
一方、高級感を重視するならCX-30 XD Lパッケージ(AT、2WD)の方がインテリアの上質さが優れているのでおすすめ。マンションなどにお住まいで駐車場の全高に制限がある方にもおすすめです。
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