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ニュルブルクリンクで鍛えられたSUV4選【ニュル最速はどれだ!】

スポーツカーなどの高性能なクルマの走行テストにも多く使われるニュルブルクリンク。その北コースでのタイムにはクルマの走行性能が反映されやすく、最近ではSUV開発にも使用されています。今回は、ニュルブルクリンクでの走行を経て発売されたSUVと、そのタイムを紹介していきます。

更新日2022/01/28

世界有数の難関コースと知られるニュルブルクリンク

ニュルブルクリンク

ニュルブルクリンクは、ドイツ北西部に位置するラインラント=プファルツ州にあるサーキットの総称です。

コースは全長20.832kmの北コース(ノルドシュライフェ)と全長5.1kmのGPコースの2種類に分かれており、クルマの走行テストに使われるのは主に北コースです。

北コースは世界有数の難関コースとして知られており、グリーン・ヘル(緑の地獄)という愛称もあるほど。

その理由は、コース全体の高低差が300mもあり、172ものコーナーや、路面がバンピー(波打っている)である、ジャンプスポット(クルマがジャンプしてしまう)があるなど、とにかく過酷な条件が揃っているからです。

そのため、各メーカーがテストカーを持ち寄って、サスペンションやブレーキ性能、車両の挙動などを確認しているのです。では、そんなニュルブルクリンクでの走行テストを経てきたSUVを見ていきましょう。

 

ニュルブルクリンク24時間耐久レースを完走したトヨタ C-HR

トヨタ C-HR  レーシング

ニュルブルクリンクで鍛えられたSUVとして、真っ先に名前が上がるのはトヨタ C-HRです。C-HRは2016年12月に発売されたSUVで、トヨタの新しい設計思想であるTNGAを採用する第2号車として登場しました。

TNGA第1号車であるプリウスとプラットフォームを共有していたC-HRですが、ニュルブルクリンクを始めとする世界の様々な道での走行テストや、欧州の一般道路でのステアリング・ショックアブソーバーのチューニングを行うことで、運動性能を高めていました。

その結果、サスペンションは固めに設定され、運転者の思い通りに動くクルマとなり、低重心にすることで安定したコーナリング性能も実現したのです。

そんなC-HRは、発売を直前に控えた2016年5月にニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦。欧州仕様の1.2Lターボ+6速MTをベースに、レース用にチューニングが施されたものの、ほぼ市販車+αのモデルで見事完走しました。

目まぐるしく天候が変わる悪条件のなか、総合84位、SP2Tクラス3位という結果を残し、その走行性能の高さを証明して見せたのでした。

C-HRの中古情報を見てみる

 

当時SUV最速を記録 アルファロメオ ステルヴィオ クアドリフォリオ

アルファロメオ ステルヴィオ クワドリフォリオ 2020

前述した通り、ニュルブルクリンクの北コースでのタイムは、クルマの走行性能を図る指標となっています。その中で、SUVでのタイム争いに火をつけたのがアルファロメオ ステルヴィオ クアドリフォリオです。

2017年に発売された(日本では2018年発売)アルファロメオ ステルヴィオは、アルファロメオ初のSUVで、クアドリフォリオはアルファロメオの高性能モデルに与えられる名称です。

アルファロメオは同社のSUVの性能の高さをアピールするために、2017年9月に北コースでのタイムアタックを敢行。それまでカイエン ターボSが持っていた7分59秒74のタイムを8秒も更新し、7分51秒7を記録しました。

このタイムを実現したのが、オールアルミ製の2.9L V6ツインターボエンジン。最高出力375kW(510PS)/6,500rpm、最大トルク600Nm(61.2kgm)/2,500rpmという圧倒的なパワーから、最高速度283km/h、0-100km/h加速3.8秒というSUVらしからぬ驚異的なパフォーマンスを発揮します。

もちろんただパワーがあるだけでなく、Q4 AWDシステムという電子制御式4輪駆動システムと組み合わせることで、各駆動輪に適切なトルクを配分し、高いコーナリング性能を発揮。

それに加え、レースモードを含む全4モードを備えた Alfa DNA Proセレクター、トルクベクタリングディファレンシャル、クアドリフォリオ専用チューニングを施すことで走行性能が高められていました。

その2年後、このタイムをさらに塗り替えるSUVが現れます。

 

アウディSUVのフラッグシップに君臨 アウディ RS Q8

Audi RS Q8

そのSUVがアウディQ8 RSです。

2019年7月にアウディのフラッグシップであるQ8が日本で発売。同年11月20日には、ドイツ本国でスポーティ仕様のRSが発表されました。

RS Q8の4.0L V8直噴ターボエンジンは、411kW(600PS)、最大トルク800Nm(81.6kgm)/2,200~4,500rpmを発生。0-100km/h加速は3.8秒、最高速度は250km/hというスペックです。最高速度は、オプションのダイナミックパッケージを選択すると305km/hまで引き上げることが可能でした。

そのRS Q8が、同じく北コースでのタイムアタックで7分42秒2を記録。これでニュルブルクリンク最速SUVの争いにも終止符が打たれたかに見えました。

 

カイエンの雪辱はカイエンで晴らす ポルシェ カイエンターボGT

ポルシェ カイエンターボGT 2021

2021年6月17日、カイエン クーペに設定される予定となっていたプロトタイプモデルがRS Q8のタイムを3秒以上縮める7分38秒925を記録。カイエン ターボSの雪辱を晴らしました。その後、このモデルはカイエンターボGTとして発表され、2021年6月30日から予約受注が開始されています。

ポルシェ カイエンターボGTは4.0L V8ツインターボエンジンを搭載。最高出力471kW(640PS)、最大トルクは850Nmを発揮します。

これはベースとなったカイエン ターボクーペの最高出力を67kW(90PS)、最大トルクを80Nm高めた数値となっており、0-100km/h加速タイムは3.3秒をマーク。最高速度は300km/hに達しています。

また、このモデル専用に特別に開発されたシャシーシステムとパフォーマンスタイヤを標準装備。

カイエンターボクーペと比べると車高が最大17mm低く設定されており、パッシブシャシーコンポーネントとアクティブコントロールシステムを再設計することで、ハンドリングとパフォーマンスが最適化されています。まさにハイパフォーマンスな一台に仕上がっています。

カイエンの中古情報を見てみる

 

ここまで、ニュルブルクリンクを経験してきたSUVを4台紹介しました。どれもいい意味でSUVらしからぬオンロード性能が高められたモデルです。サーキットも走れるようなSUVを探している方は、参考にしてみてください。

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文・SUV FREAKS編集部

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