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ラダーフレームが悪路に強いと言われるのはなぜ?

現代のクルマのほとんどは「モノコックボディ」というフレーム構造を採用していますが、一部の本格オフローダーには「ラダーフレーム」という構造が採用されています。ハードなオフロード走行にはラダーフレームの方が向いていると言われていますが、それはなぜなのでしょうか?

更新日2022/04/06

ラダーフレームとは?

ジムニー ラダーフレーム

ラダーフレームとは、2本の太い材料にいくつか材料を横渡しして配置した「はしご(ラダー)型」をした骨格のことで、ここにエンジンやトランスミッション、サスペンション、そして上から覆うようにボディを載せる構造のことをいいます。

自動車の歴史の中でも古くからある構造の一つで、トラックでは現在でも主流のタイプです。しかし床が高くなる上にボディを別体で載せる必要があるため重量もかさむというマイナス面があり、現代では乗用車のほとんどが「モノコックフレーム」に変わりました。

モノコックフレームは、クルマの床、屋根、柱などをすべて基本骨格とするもので、鉄板を薄くすることができるため軽量になりますし、生産効率が高いのでコスト面でも有利というメリットがあります。

乗用車を作るなら圧倒的にモノコックフレームを採用する方が良さそうに思えますが、一部のオフローダーにラダーフレームが採用されているのはなぜなのでしょうか。

 

ラダーフレームが悪路に強いワケ

モノコックフレームは軽くて剛性が高いのですが、衝撃を受けるとモノコック全体に力が分散されます。これは事故などの衝突時に安全上大きなメリットがあるのですが、激しいオフロード走行で強い衝撃を受けた場合には、フレーム全体が歪んでしまう可能性があります。この衝撃が何度も繰り返されるなら、走行性能に影響が出てしまうでしょう。

また、荒れた路面をずっと走るような環境で走行を続けるならモノコック全体に連続してダメージが与えられるため、こうした環境ではラダーフレームに比べると耐久性という面で劣ってしまいます。途上国など未舗装路の多い国で使用する場合は、モノコックフレームよりもラダーフレームの方が長持ちするということになるでしょう。

またラダーフレームはボディーを上から載せる構造のため、仮に激しいオフロードでクルマがひっくり返るような事があったとしてもフレームにさえダメージがなければ、走行に支障はありません。仮にボディがぐちゃぐちゃになったとしても走れるというのは、本格オフローダーにとって必要な性能だと言えるでしょう。

 

ラダーフレーム採用車を紹介

では、ラダーフレームを採用した代表的な車種をいくつか紹介しましょう。

 

トヨタ ランドクルーザー

トヨタ ランドクルーザー 300系 GR スポーツ 2021

トヨタの本格的な高級オフローダーであるランドクルーザーは、世界的に有名なクロカンモデルです。その悪路走破性、耐久性の高さは新興国や途上国など未舗装路が多い地域で特に認められており、長年愛用されています。日本でも「高級クロカンSUV」として人気があり、特に2021年8月に発売された新型の300系は納車まで4年待ちとも言われているほどです。

ランドクルーザーは伝統的にラダーフレームを継承していますが、最新型はTNGAに基づいて刷新された新しいフレームを採用。板厚や材質の異なる鋼板をレーザー溶接で接合することで質量効率を高め、強度と剛性を維持したまま大幅な軽量化を実現しています。

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トヨタ ランドクルーザープラド

トヨタ ランドクルーザープラド

プラドはランドクルーザーファミリーの「ライトデューティー版」という位置づけで、ランドクルーザーの本格的な悪路走破性を備えながらも、扱いやすいボディサイズや買いやすい価格で人気となっています。

現行型は2009年に登場と決して新しくはありませんが、2017年に実施されたマイナーチェンジでヘッドライトのLED化やモダンなデザインに変更、また安全運転支援システムの搭載などで現代的なブラッシュアップが施され、都会的なクロカンSUVとしての魅力をアップさせました。3列シート7人乗りの設定でファミリーカーとしての選択肢にも挙げられるでしょう。

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トヨタ ハイラックス

トヨタ ハイラックス 2020

ハイラックスは、現在日本で唯一新車で買えるピックアップトラックです。濡れたアウトドアギアもそのまま積める便利な荷台に加え、ダブルキャブの後席も備えており、使い勝手が良いのが魅力です。高剛性フレームのタフなシャシーと2.4L 直4ディーゼルターボの力強い走りもポイントです。

上質なインテリア(内装)や最新の安全運転支援システムの装備など、ファミリーでも使いたくなるようなパッケージングも魅力です。

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スズキ ジムニー

スズキ ジムニー

ジムニーは軽自動車規格の本格オフローダーです。コンパクトなサイズでありながらラダーフレームとパートタイム式4WDを伝統的に採用し、世界的に人気のモデルです。

狭い山道でも気にすることなくどんどん走ることができる機動力の高さに加え、センターデフを持たないパートタイム式4WDシステム、そして空転したタイヤにブレーキをかけて他のタイヤにトルクを伝える「ブレーキLSDトラクションコントロール」も搭載されていますので、かなり本格的なオフロード走行もこなせます。

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ジープ ラングラー

ジープ ラングラー ルビコン 2018

ラングラーはジープブランドの本格オフローダーです。丸型ヘッドライトに7スロットグリル、台形ホイールアーチといった一目でジープと分かるデザインに、強靭なラダーフレーム、経済的でパワフルな2.0L 直4ガソリンターボ、8速ATというメカニズムが搭載されています。

4WDシステムはパートタイム式ですが、電子制御のセンターデフを搭載しているため、オンロード、オフロードを問わず4WDモードを使用できる「4H AUTOモード」が用意されています。もちろん、トランスファーレーバーを「4L」にシフトすれば力強い駆動力を発生させることができ、あらゆる地形での走破力を高めています。

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ラダーフレーム搭載の車種は少なくなりましたが、本格的なオフロード走行を楽しみたいならやはり選んでみたいですね。頑丈で耐久性が高い構造ではありますが、中古で狙う場合は下回りのサビなど、状態をよく確認してから選びましょう。

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文・SUV FREAKS編集部

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