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ジムニー(JC型)についているレバーってどんなときに使えばいいの?

ジムニーには、トランスミッションのシフトレバーの手前(パーキングブレーキレバーの横)に小さなレバーが付いています。そのレバーには「2H」、「4H」、「4L」の表示がありますが、一体どんな時に使えば良いのでしょうか。本記事で解説していきます。

更新日2022/04/06

レバーの正体はトランスファーレバー

スズキ ジムニー

この小さなレバーは「トランスファーレバー」と言い、副変速機(トランスファー)を操作するためのものです。ジムニーの場合はレバーによって操作する機械式のタイプで、副変速機を操作するダイレクトな操作感も魅力の一つとなっています。

ジムニーは「パートタイム式4WD」という四輪駆動方式を採用しており、2WD(後輪駆動)と4WDをドライバー自身の操作で切り替える仕組みです。この切り替えを可能にしているのが副変速機です。2H(2WD高速)というのが後輪駆動、4H(4WD高速)と4L(4WD低速)が四輪駆動です。2Hと4Hは直進時で時速100km/h以下なら切り替えることができますが、4Hと4Lの切り替えはクルマが停止している時に行います。

 

どんな時に使えばいいの?

ジムニーJB23

通常、舗装された道路、市街地、高速道路など4WDが必要のないところでは2Hで走行します。雪道や荒れ地など、2WD走行が難しいところでは4Hに切り替えて使用します。

2WDより4WDの方が安定して走れるのなら、ずっと4Hでも良いのでは?と思うかもしれませんが、ジムニーのようなパートタイム4WDは走行状況に合わせて切り替える必要があります。

クルマはカーブや交差点などを曲がる時に外側と内側のタイヤでは回転差が生じます。この差を吸収するために「デフ(ディファレンシャルギア)」と呼ばれる機構が備わっていますが、4WD車の場合、この回転差は前後タイヤの間でも生じます。フルタイム式4WDの場合には「センターデフ」という機構でこの回転差を吸収できますが、ジムニーはセンターデフを持たないため、乾燥した路面などではそれを吸収することができません。

ジムニーシエラ

そのため4Hにしたまま、乾燥した路面で交差点などを曲がろうとするとガクガクとした動きになり、運転しにくくなります。これを「タイトコーナーブレーキング現象」といい、スピードが乗った状態で発生すると転倒など大きな事故にも繋がりかねないので、ジムニーの場合は乾燥した路面では基本的に4Hで走行してはいけないのです。

さて「4L」ですが、これは急な坂道やぬかるんだ道など、大きな駆動力を必要とする場面で使います。ジムニーの場合はこのモードにすると、通常の2倍の駆動力を発生させることができます。

 

その他の搭載車種は?

ではジムニーのように、トランスファーを備えた車種は他にあるのでしょうか。いくつか紹介していきましょう。

トヨタ FJクルーザー

FJクルーザー

FJクルーザーは、日本で2010年から2018年にかけて販売されていたモデルです。ランドクルーザーファミリー往年のモデル「FJ40」をモチーフにしたレトロな外観が特徴で、観音開きのサイドドア、アウトドアを意識した機能性の高いインテリア(内装)、ラダーフレームにパートタイム4WDという本格オフローダーとしての高い資質を備えたモデルです。

FJクルーザーのトランスファーレバーには「H2」、「H4」、「N(ニュートラル)」、「L4」の切り替えモードがありますが、ジムニーと同様にセンターデフがありませんので、乾燥した路面ではH2で走行するよう説明書で指示されています。

FJクルーザーの中古車情報を見てみる

 

トヨタ ハイラックス

トヨタ ハイラックス 2020

ハイラックスは、現在日本で唯一新車で買えるピックアップトラックです。オープンで便利に使える荷台に加え、ダブルキャブの後席も備えており、使い勝手が良いのが魅力です。高剛性フレームのタフなシャシーと2.4L 直4ディーゼルターボの力強い走りもポイントです。

ハイラックスの場合、トランスファーはレバーではなくダイヤルスイッチで切り替えます。モードは「H2」、「H4」、「L4」という表示です。使い方はジムニーと同様で、やはり舗装路面ではH2のみを使用するよう注意書きがあります。

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ジープ ラングラー

ジープ ラングラー ルビコン 2018

ラングラーはジープブランドの本格オフローダーです。丸型ヘッドライトに7スロットグリル、台形ホイールアーチといった一目でジープと分かるデザインに、強靭なラダーフレームと本格的な4WDシステムを搭載したモデルです。

4WDシステムはパートタイム式ですが、電子制御のセンターデフを搭載しているため、オンロード、オフロードを問わず4WDモードを使用できる「4H AUTOモード」が用意されています。

4H AUTOモードの他にも、クルーズ用に「2H」も用意されています。ぬかるんだ路面や岩場の走行など強いトルクが必要なときには、トランスファーレーバーを「4L」にシフトすれば、力強い駆動力を発生させることができます。

ラングラーの中古車情報を見てみる

ラングラーアンリミテッドの中古車情報を見てみる

 

ジムニーのような機械式のトランスファーを備えたオフロードモデルは少なくなりましたが、自分で切り替えるというのもオフローダーに乗る醍醐味の一つかと思います。ぜひ使いこなして、思う存分楽しんでみてください!

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文・SUV FREAKS編集部

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