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【低燃費が魅力】回生ブレーキを搭載した国産SUV5選
プリウスをはじめとしたハイブリッドやプラグインハイブリッドなどに搭載される回生ブレーキ。近年では、SUVに回生ブレーキを搭載したモデルも増えてきました。そこで、今回は、回生ブレーキのメリットと、回生ブレーキを搭載した国産SUVを紹介します。
更新日2022/05/29通常ブレーキは運動エネルギーを熱エネルギーに変える
クルマは、ガソリンを燃やしエンジンを動かすことで、前に進み、走行している際に、運動エネルギーを持ちます。クルマが止まるためには、この運動エネルギーを少なくする必要があります。
従来のブレーキは、摩擦抵抗をかけて熱を発生させることで、運動エネルギーを熱エネルギーに変えて、クルマを停止させていました。この際に発生する熱エネルギーは、従来は無駄になっていました。
しかし、ハイブリッドカーの登場により、クルマの中にエネルギーをため込むことができる大きなバッテリーが搭載され、「運動エネルギー→電気エネルギーとして回収」といった考えが登場します。これが回生ブレーキシステムへとつながっていくのです。
回生ブレーキは運動エネルギーを電気エネルギーに変換
回生ブレーキは、運動エネルギーを電気エネルギーに変換します。具体的にどうするかと言うと、タイヤや車軸にモーターを搭載し、アクセルを離すとモーターが回るようにします。
モーターは外部から力を受けると、電気を発生する特性があります。手動充電の懐中電灯をイメージすると良いでしょう。
アクセルOFFの空走状態になった時に、モーターを動かすための抵抗をつくり、ブレーキペダルONとリンクさせ、抵抗値を大きくしていきます。すると、今までクルマを停止させるために、熱エネルギーとして消費されていたものが電気に代わり、走行用バッテリーの中に貯蔵されます。
回収された電気エネルギーは、今度はクルマを駆動するためのモーターのエネルギーに使用されるため、燃費も良くなるのが特徴です。さらに、アクセルを離すだけで減速してくれるので、ワンペダル走行が可能なモデルもあります。
ワンペダル走行によりアクセルとブレーキの踏み替えをしなくても良くなるので、運転中の疲労軽減にも繋がるのが魅力です。
回生ブレーキを搭載した国産SUVたち
日産 キックス
回生ブレーキを搭載したモデルとして真っ先に名前が上がるのが、キックスでしょう。
キックスは、ノートに初搭載され大ヒットを記録したe-POWERを搭載。こちらはガソリンで発電し、モーターで加速するシリーズ方式ハイブリッドを採用しており、まるでEVのような走りを体験できます。もちろん、ワンペダル走行も可能です。
搭載される発電用エンジンは1.2L 直列3気筒ガソリンエンジンで、駆動方式はFFのみ。WLTCモード燃費は21.6km/Lと低燃費が魅力の一台となっています。
トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキー
2019年11月に発売されてから高い人気を誇るコンパクトSUVが、トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキーです。
5ナンバーという狭い道でも取り回しがしやすいサイズながら、SUVらしい力強さが感じられるデザインが魅力のモデルで、2021年11月にはハイブリッドモデルも追加されました。
こちらもキックスと同じく、1.2L 直列3気筒エンジンで発電し、モーターで駆動する
シリーズ方式ハイブリッドであるe-SMART HYBRID(イースマートハイブリッド)が搭載されています。
WLTCモード燃費は28.0km/Lと低燃費で、街中でのドライブで心強い味方となってくれる一台です。
三菱 アウトランダーPHEV
2021年12月に新型となったアウトランダーPHEV。前後輪に搭載されるモーターによる力強い加速を発揮し、大容量化されたバッテリーや、最新の回生システム、拡大されたガソリンタンクによって1,000kmを超える航続距離を達成します。
センターコンソールにあるイノベーティブペダルオペレーションモードのボタンによって、ワンペダル走行も可能。
また、回生の強さは走行シーンに合わせて6段階での調節がリアルタイムで選択でき、ドライブモードもノーマルからマッド(泥道)まで7段階調節可能なのが魅力です。
三菱お得意のS-AWC(スーパーオールホイールコントロール)による強力な悪路走破性も備え、さまざまなシーンで活躍できる一台となっています。
スズキ エスクード
2022年4月に約7ヶ月ぶりに日本に復活したエスクードも魅力的なモデルです。
ブレーキをかけた際に効率よくバッテリーが充電できる回生協調ブレーキや、後退時のEV走行をスズキで初採用しているのが特長で、WLTCモード走行での燃費は19.6km/Lを実現しています。
さらに、スズキの誇る4WDシステムであるALL GRIPを搭載。
ALL GRIPは、4モード走行切替機能、車両運動強調制御システムの3つのテクノロジーを統合したスズキ独自のシステムで、走行モードにはオートモード、スポーツモード、スノーモード、ロックモードの4種類を用意。
コンパクトSUVながらさまざまな路面に対応できるモデルとなっています。
回生ブレーキを搭載したモデルは低燃費なものばかり。また、EVのようなモーターの加速力も魅力です。気になったモデルがあれば購入を検討してみてはいかがでしょうか?
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文・SUV FREAKS編集部
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