トヨタ クラウン、SUVになったってよ!

2022年7月15日13時32分(日本時間)、16代目となるトヨタ クラウンの新型発表会が行われました。その場所に登場したのは、事前の噂通りのクロスオーバーとセダン、さらにハッチバックのスポーツとエステートという布陣。そのなかで最初に発売されることになるクロスオーバーを中心に新型クラウンを解説しましょう。

更新日2022/07/29

クラウンの歴史は時代の変化との戦いだった

これまでクラウンといえば、初代から15代目まで、良くも悪くも旦那仕様のセダンというイメージでした。その歴史を簡単に振り返ると、それはトヨタ自動車の歴史でもありました。

トヨタ初の国産乗用車=初代クラウンの製作が始まったのは、トヨタ創業から15年が経過した1951年のこと。当時の最新技術のすべてを注ぎ込んだクルマでした。3代目になると、当時としては珍しい白いボデイカラーを設定。白いクラウンと呼ばれました。

4代目では外国車をライバルに見て大胆なデザインを採用。「革新への挑戦とお客様への期待」そんなクルマ作りは、7〜8代目で実を結びます。

「いつかはクラウン」のキャッチコピーでステータスシンボルになった、クラウンは80年代、日本を代表するフラッグシップカーとなりました。

その後、日本はバブル経済の豊かな時代に突入しましたが、海外で販売されていたレクサスの大型セダンLS(セルシオ)を導入、クラウンは苦難の時代に突入。そのなかで12代目クラウンをゼロから開発。ここから走りのクラウンという新たな方向性でクルマ作りが行われましたが、セダン人気の低迷で年々、存続が危ぶまれるようになりました。

そんな閉塞感を打ち破るごとく開発されたモデルが、今回の16代目クラウンです。

新しいクラウンは流麗なクロスオーバースタイルで登場

発表会で「新しいクラウン始まる」のキャッチコピーとともにアンベールされたのは、4タイプのクラウンでした。

メインとなるのは、事前のウワサ通りクロスオーバーモデルです。SUVともセダンともいえない、まさにクロスオーバーされたクーペシルエットのクラウン クロスオーバーは、力強さを感じさせるリフトアップスタイルで、流麗さとダイナミックさを両立させた新時代のフラッグシップの姿を表現しています。

細部は左右に一直線につながるヘッドランプとテールランプ、キャラクターラインを減らして面の抑揚で質感を表現したサイドビュー、ボディ側面近くまで張り出した足まわりと大径タイヤなど、シンプルでありながら鋭さと雄大さを兼ね備えた意匠がポイントです。

全長4,930mm×全幅1,840mm×全高1,540mmにホイールベース2,850mmというボディサイズは、全長と全幅こそメルセデスのEクラスやBMW 5シリーズとほぼ同じ見慣れたものですが、全高が50〜100mmも高く、圧倒的な存在感を感じるでしょう。

クラウンの名に恥じない上質なインテリア

上質感と居心地の良さを優先した印象のインテリアは、過度に飾り立てずぬくもりさえ感じられる金属加飾「WARM STEEL」や、ひと目でわかる仕立ての良さと着座時の安心感にこだわったシートなど、各部にこだわりが感じられます。

またディスプレイや操作スイッチを水平方向に集約したことでどの席からも直感的に操作ができるレイアウトと、インストルメントパネルからドアにかけてひと続きで包み込まれるような造形により、ドライバーはもちろん、同乗者も移動を楽しむことができように配慮されています。

さらに乗り降りしやすく、かつ視界の良さもインテリアのポイント。室内は、どの席に座っても特等席と感じられる、上質で居心地のいい空間が実現されています。

フラッグシップにふさわしい走りをもたらすHVシステム

新開発のプラットフォームに組み合わされる足まわりは、フロントにマクファーソンストラット、リアにマルチリンクという構成で、クラウンらしいどっしりとした直進安定性と、しなやかな動き、目線のぶれないフラット感と振動の少ない質感の高い乗り心地を実現しました。

そこに用意されるパワートレインは、新開発の2.4Lデュアルブーストハイブリッドシステムと、2.5Lシリーズパラレルハイブリッドシステムの2つ。

2.4Lデュアルブーストハイブリッドシステムは、直列4気筒ターボエンジンとモーターを直結させるとともに、リアにも大型モーターを備えたもの(eAxle)で、圧倒的なハイパワーと4輪駆動配分による優れた操縦安定性が魅力。

いっぽう2.5Lシリーズパラレルハイブリッドシステムは、クラウン用に最適化。こちらは従来のE-Fuorが組み合わされるなど、いずれも駆動方式は4WDのみ。

それぞれのシステムには、新開発のバイポーラ型ニッケル水素電池を採用して、クラストップレベルの低燃費と高い静粛性を実現しました。

WLTCモード燃費は2.4Lデュアルブーストハイブリッドシステムが15.7km/L、2.5Lシリーズパラレルハイブリッドシステムが22.4km/Lと発表されています。

最先端の先進安全・運転支援システムを採用

トヨタの予防安全パッケージである“トヨタセーフティセンス”先進機能を付与し、機能を向上。くわえて高度運転支援技術の“トヨタチームメイト”を搭載し、安全なドライブをサポートします。

価格は435万円から

新車価格は、従来の2.5LシリーズパラレルハイブリッドのベースグレードにあたるCROSSOVER Xが435万円、上位グレードのCROSSOVER Gが475万円〜570万円。

2.4Lデュアルブーストハイブリッドシステムを搭載したRSグレードは、570万円〜640万円という設定です。

クロスオーバー以外のモデルも楽しみなラインアップ

クラウンの原点となるセダンは、ホイールベースを3,000mmとしショーファーニーズにも応えるパッケージ。

スポーツとエステートは、スポーツが全長4,710mm(開発目標値)にホイールベースは2,770mm、エステートは全長4,930mmのボディに2,850mmのホイールベースとするなど、モデルによってパッケージを違えたクラウン。このクルマが欧州のミドルサイズセダンやクロスオーバーSUVをターゲットにしていることがわかります。

なかでも、レクサスRXより若干小さいサイズになる予定のスポーツの登場によって、国内のSUV勢力図がどのように変わるのかも興味深いところです。

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文・SUV FREAKS編集部

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