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SUVオーナーなら知ってて当然!? エポックメイクだったSUVたち

世界中の自動車メーカーが、もっとも注力しているSUVカテゴリー。本格的なオフローダーから街が似合う手ごろなアーバンSUV、さらには2千万円以上もするスーパーSUVなど、各メーカーはそれぞれのカラーで、個性あるSUVを開発しています。今回は、そんなSUVシーンに影響を与えたエポックメイクなモデルに注目してましょう。

更新日2022/08/26

日本にクロスオーバーSUVを根づかせた:トヨタ RAV4(1994)

トヨタ RAV4 初代

1989年の東京モーターショーのトヨタブースでRAV-FOURというコンセプトモデルが発表されました。RAV-FOURは、2ドアボディにクロスカントリー要素を盛り込んだコンパクトなライトなコンパクトカーで、レトロな要素を現代的なデザインに落とし込んだユニークなモデルでした。

特にユニークだったのはボディサイズで、本格的なオフローダーや積載量の多いステーションワゴン、大人数で乗れるミニバンが主流だった時代に、ライトなクロスカントリースタイルの小型RVはとてもめずらしいものでした。

このRAV-FOURをベースに開発されたモデルが、1994年に発売された「RAV4」です。

それまでクロスカントリーモデルといえば中型クラス以上のおおきなボディに、無骨なデザインが主流だった時代に、コンパクトで曲線の多いエクステリアデザインのRAV4は世間に衝撃をもたらしました。

車両の基本となる部分は、カローラやセリカなどから流用ながら、ドライブトレーンにはベベルギア式のセンターデフを持つフルタイム4WDシステムを搭載。テレビCMにSMAPの木村拓哉を起用したことも相まって、販売的には大成功を収めることになります。

その後は各メーカーがこぞってライバルモデルを投入し、1990年代のクロスオーバーSUVブームの火付け役となったのです。

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世界的な高級クロスオーバーSUVブームはここから:トヨタ ハリアー(1997)

トヨタ ハリアー 1997
SUVといえばアウトドアを楽しむための特別なクルマという時代に、彗星のごとく現われたのがトヨタ ハリアーでした。

無骨で素朴、泥にまみれて未舗装路を走り抜くというイメージが強かったSUVを、都会の喧騒が似合うアーバンなSUVとしてアップデイトしたハリアーは、1997年12月に初代モデルが登場。翌年には、北米でレクサスブランドからRXとして販売が開始されます。

基本骨格にモノコックボディを採用し、高級感あふれるパッケージや乗り心地をまとったハリアーは、”プレミアムSUV”というジャンルを世界的に定着させました。現在まで続く高級SUVブームは、ハリアーなくしては生まれなかったといえるでしょう。

事実このハリアーの成功を受けて、まずBMWがX5で参入。つづいて、フォルクスワーゲングループが、VW トゥアレグやポルシェ カイエンなどを市場へ投入し、世界的なSUVブームへと発展しました。

当初ハリアーは北米市場でレクサス RXとして販売されていましたが、のちにハリアーとRXは分離されそれぞれ発展。現行型ハリアーは、北米でも販売されています。

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SUVにスポーツカー要素をプラスした:ポルシェ カイエン(2002)

ポルシェ カイエン 初代 2004
トヨタ ハリアー(レクサス RX)の北米での成功に触発されたBMWは、 200年にX5を投入。そのX5は、心臓部に280馬力オーバーとなる最高出力210kW(286PS)の4.4Lガソリンエンジンを搭載したことで、プレミアムSUVはスポーツ性能もアピールポイントのひとつになりました。

このBMWの動きをみていたVWグループは、ポルシェとVWという2つのブランドで対抗することになります。

X5より2年遅れの2002年に登場したポルシェ カイエンとVW トゥアレグは、プラットフォームこそ共有するものの、エンジンや足まわり、内外装デザインはそれぞれのブランドが担当。見た目だけでなく性能も異なる仕上がりとなっています。

なかでも、911を彷彿とさせるフロントマスクやヘッドライト形状を持つカイエンは、まず新開発された4.5L V8エンジンを搭載したカイエンSとカイエンターボを市場に投入。

そのスペックは、カイエンSが最高出力250kW(340PS)/6000rpm、最大トルク420Nm/2500-5500rpm、カイエンターボは最高出力331kW(450PS)/6000rpm、最大トルク620Nm/2250-4750rpmと、車高の高いSUVの常識を覆す高出力でした。

オンロードにおける走行性能も追求したカイエンは発売されるや大ヒットを記録し、911に代わる主力モデルに成長。これを受けて他のスポーツカーメーカーもSUVの開発へと着手することとなりました。

2013年には、カイエンよりもひとまわり小さなマカンが登場し、こちらも大成功。現在は、SUVがポルシェの屋台骨を支えています。

現在販売されているカイエンは2018年に登場した3代目で、2022年中にビッグマイナーチェンジを行なうことが噂されています。

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世界的にも珍しい軽自動車+クロカン:スズキ ジムニー(1970)


軽自動車規格の軽量ボディに本格的なクロカン要素を詰め込んだオフローダーとして知られるスズキ ジムニー。

重量やコスト高などの諸事情によって最近ではモノコック構造のSUVが増えているなか、いまなお堅牢なラダーフレームと、走破性能にこだわったリジッドアクスルを採用し続けている世界的にみても稀有な1台です。

1970年、軽自動車初の本格オフローダーとしてデビューしたジムニーは、359cc直2エンジンに4速MTというパワートレインでしたが、軽自動車規格の変更に合わせてジムニーもボディサイズや排気量を変更して進化を続けています。

一般的にクロスカントリー車のパワーユニットはできるだけトルクを稼ぐため大きな排気量が理想ですが、このジムニーに限ってはまったくその逆。排気量の小さいユニットに軽量なボディを組み合わせることで、車体の大きな四駆以上のオフロード性能を発揮し大成功をおさめています。

その思想がもたらす高い性能は、世界的にも認められ、アジア各国をはじめさまざまな国々で販売されています。

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いさぎよく4WDシステムと決別:プジョー 2008(2013)

プジョー 2008 2018
2013年にデビューしたプジョー 2008は、コンパクトハッチの208をベースに開発されたSUVで、ルーフレールや高めの地上高など見た目はSUVそのものですが、駆動方式はFFのみというのが特徴。4WDは設定自体がありません。

ただし雪道や砂地などの路面状況に応じて最適なトラクションが得られるグリップシフトコントロールシステムがついているので、FFでも悪路走破性は高くなっています。

初代モデル以来、FFのみという潔さが際立つ2008。2019年に登場した2代目の現行型でもそれは変わりません。
電子制御技術の進化によってFFでも一般的な想定における悪路なら走破ができるようになったことから生まれた合理的な1台ともいえるでしょう。

同じステランティスグループのシトロエンではエアクロスや新型C4、ルノーではキャプチャーやアルカナなどがこの解釈に基づきFFのみのSUVをラインナップしていることから、今後もこのトレンドは続くかもしれませんね。

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これまでの流れを受け継いで脈々とつくられてきたモデルとは異なり、確固たる意志のもとで開発され生み出されてきたエポックメイクなSUVたち。
この名車たちが後のSUVブームを牽引し、派生モデルやライバル車たちがシーンを賑わせています。今後も、そんなエポックメイクなSUVが登場することを期待したいところです。

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文・SUV FREAKS編集部

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