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三菱 RVRの新型!? コンパクトSUV『ASX』をヨーロッパで初公開

三菱のもっとも小さいクロスオーバーSUV「RVR」の新型になるとウワサの『ASX』が2022年9月21日に欧州で発表されました。初代と2代目はトールワゴン、3代目からクロスオーバーSUVとして販売されてきたモデルで、欧州ではASXとして親しまれてきたRVRですが、今回はルノー キャプチャーをベースに開発されており、スタイルも瓜二つ。そんな新型ASXの特徴を見ていきましょう。

更新日2022/10/11

RVR、アウトランダースポーツ、ASX、3つの名前を持つSUV

三菱 RVR 2018
スライドアを備えたトールワゴンから一転、コンパクトなクロスオーバーSUVに生まれ変わった3代目RVRは、2010年はじめに登場しました。

世界では、まず北米と中南米向けにアウトランダースポーツとして販売が開始され、同じ年のジュネーブモーターショーで欧州向けとしてASXが発表されました。

その後、何度もフェイスリフトを行い仕様やデザインを向上させながら進化を続けたRVR(ASX)が、ダイナミックシールドを採用して現在のようなエクステリアデザインになったのは2019年からです。

エンジンは日本市場が1.8Lガソリン、北米と東南アジアは2.0Lと2.4Lのガソリン、欧州には1.6L MIVECガソリンと1.8L ディーゼルなど仕向地によって搭載エンジンを変えていたことも特徴でした。

そんなRVR(ASX)ですが、今回のモデルチェンジでは三菱の自社製品ではなく、ルノーからOEM供給を受けたモデル販売されることになり、RVRよりも先にASXが発表されました。

キャプチャーと同じフォルムながら、三菱らしさも表現したエクステリア


新型ASXのエクステリア(外装)デザインは、基本的にキャプチャーと同じです。

アスリートのように塊感のあるフォルムに流れるようなプレスライン、エッジの効いたC型のシグネチャーランプや力強い造形のバンパーなど、フレンチコンパクトらしい流麗さとSUVならではの力強さを感じさます。

ただしフロントには三菱のエンブレム「スリーダイヤモンド」と、そこから両サイドに伸びる部分にダイナミックシールドの要素を取り入れ、オリジナリティを発揮。リアにもゲート中央部分にMITSUBISHIの文字が配置されています。

一連の三菱デザインとは異なる雰囲気ですが、三菱ならではのアイデンティを取り入れることによって、ベースのキャプチャーともまた違った印象で、安定感や力強さを感じさせる仕上がりとなっています。

ボディサイズは公表されていませんが、キャプチャーが全長4,230mm×全幅1,795mm×全高1,590mm、ホイールベースが2,640mm、最低地上高が172.5mmとなっていますので、これとほぼ同サイズだと考えて良いでしょう。

市場のニーズに合わせた豊富なパワートレイン


新型ASXのプラットフォームは、ルノー・日産・三菱アライアンスにより開発されたCMF-Bプラットフォームを採用しています。

BセグメントからCセグメントまで対応する高い多様性があり、運転支援システムやさまざまなパワートレイン、トランスミッションの搭載を想定して設計された軽量高剛性のプラットフォームにより、コンパクトながらしっかりとした乗り心地やハンドリングの正確さを実現させています。

パワートレインは、さまざまなニーズに対応させるために幅広く用意されています。

まずはPHEV(プラグインハイブリッド)は、1.6L ガソリンエンジンに2個のモーター(オルタネーター&スターターと走行用モーター)にバッテリー容量10.5kWh、マルチモードトランスミッションとを組み合わせた仕様。

フルハイブリッド(HEV)は、1.6Lガソリンエンジンに2個のモーターを組み合わせ、バッテリー容量は1.3kWh、マルチモードトランスミッションとの組み合わせです。

マイルドハイブリッドは1.3L 直噴ガソリンターボエンジンにオルタネータースターターシステムと12Vリチウムイオンバッテリーという構成で、6速MTか7速デュアルクラッチトランスミッションが組み合わせられます。

また廉価版の1.0L ガソリンターボエンジン+6速MTも用意するなど、欧州内でも販売する国によってエンジンラインアップが変わるのは、他のメーカーでもよくあること。

三菱も同様の販売戦略で市場を戦って行くことが予想されます。

コンパクトながら上質なデザインと使いやすいインテリア


インテリア(内装)のデザインも基本的にはキャプチャーと同じです。

水平基調のダッシュボードにより視覚的な広さを感じさせ、開放的な空間を作り出し、同時に空調ルーバーやスイッチ類、ステアリングスイッチの周辺などにクロームの意匠が施され、上質な雰囲気も感じられます。

センターディスプレイはタブレット端末のような縦長のタイプで、キャプチャーよりも大きなサイズが設置されているようです。こちらはスマートフォンを連携するディスプレイオーディオ(SDA)を含め、車両のさまざまな状態を表示したり、設定を変更したりすることが可能です。

リアシートは前後に最大160mmスライドさせることで後席の居住性の向上、ラゲッジ容量の拡大が可能です。ラゲッジ容量は通常時で536Lを確保し、リアシートは6:4の分割可倒式で利便性を向上させています。

RVRの後継として日本市場でもデビューか?


日本で販売されているRVRは2010年に発売されたモデル。これまで何度かのマイナーチェンジを受けているとはいうものの、さすがに基本設計が古いため新型の登場が期待されています。

その次期RVRが今回欧州で発表された新型ASXとなる可能性が高そうです。

その理由として、まずPHEVの設定があることが挙げられます。これで、すでに販売されているアウトランダーPHEV、エクリプスクロスPHEVとともにPHEVのラインアップを充実できると同時に、三菱=EVを得意とするメーカーというブランドイメージアップにも貢献するでしょう。

またPHEVモデルであれば、販売価格がライバルよりも高めであっても、エコ(環境性能)や先進性、災害時に外部電源として使えるなど理由があるので、ユーザーの選択肢としては大いにアリだと思います。

詳しい仕様はまだ明らかになっていないものの、センターディスプレイがキャプチャーより大型のものになっているあたりも、充実した機能を求める日本市場を意識したところではないかと思います。

一部の欧州市場で2023年3月からショールームに展示されるという新型ASX。新しいRVRとしてこのまま日本市場に導入されるのでしょうか?

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文・SUV FREAKS編集部

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