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なかなかヤルじゃん! EV専門メーカーBYD ATTO3が上陸

中国のEVメーカー、『BYD』のBEV(バッテリーEV)モデル「ATTO 3」が日本で発売されることになりました。BEV専用の輸入モデルはかなり高額なイメージもありますが、ATTO 3は440万円〜とかなり買いやすい価格で提供されます。しかし馴染みのないメーカーから発売されるニューカマーですから、どんなクルマなのか気になるところではあります。

更新日2022/12/20

BYDってこんなメーカー


BYDは、1995年に中国の深圳(シンセン)でバッテリーメーカーとして創業しました。以来、電気自動車産業、ITエレクトロニクス産業、環境エネルギー事業、モノレール事業の4つをグローバルに展開。

特に電気自動車産業においては、グループ内でバッテリーやモーター、コントローラーなどコアとなる技術を開発・製造する技術を持っています。

自動車は、車両の電動化技術に注力した結果、中国国内における新エネルギー車の売り上げで8年連続ナンバーワンを達成し、2022年上半期のEV販売台数ではテスラを抜いて世界一にも輝きました。

日本は2005年にBYDの日本法人が設立され、2015年からEVバスを日本のバス会社に納入。2020年には日本市場向けの小型電気バス「J6」を販売も開始し、関東地方を中心に日本の各地で活躍中で、ようやく常用BEVの販売が開始されます。

また欧州では、自動車アセスメントのユーロNCAPで最高評価となる5つ星を獲得したATTO 3のほかに、高級スポーティセダンの「HAN」と7人乗りSUVの「TANG」も導入されるとのこと。

価格は中国本土よりも高く設定し、高級路線を狙っているようです。

日本の道路でも使いやすいサイズのATTO 3


ATTO 3のボディサイズは、全長4,455mm×全幅1,875mm×全高1,615mm、ホイールベースは2,720mmで、日本ではミドルクラスのSUVになります。

トヨタのカローラクロスに近いサイズですが、全幅はカローラクロスより50mmも広くなりますので、なかなか存在感がありそうです。

デザインはBEVモデルらしいグリルレスのシャープなフロントマスクと、立体的な造形のバンパー、力強いサイドのボディラインやホイールアーチモールでSUVテイストを強めています。

リアビューは横一文字の細いガーニッシュにスタイリッシュなデザインのリアコンビネーションランプが組み合わせられ、モダンで先進的な印象があります。Dピラーのメタル調フィニッシュもスポーティです。

アスレチックジムをモチーフにしたというインテリア(内装)は、直線基調のトリムと開放的な空間を演出するゆったりとした造形が組み合わせられ、EVモデルの先進性を感じさせながらも安心感を与えるデザインに仕上がっています。

日本仕様ではウインカーレバーも右側に設定され、開放感のあるパノラマルーフも全車標準装備となっています。

ボディカラーはサーフブルー、スキーホワイト、パルクールレッド、ボウルダーグレイ、フォレストグリーンの5色が用意されています。

独自のバッテリーを使ったパワートレイン


ATTO 3のEV専用プラットフォームに搭載されるパワートレインは、BYDが独自に開発した容量(総電力量)58.56kWhのバッテリーに最高出力150kW(204PS)/5,000-8,000rpm、最大トルク310Nm(31.6kgm)/0-4,620rpmの電気モーターを組み合わせ、一充電あたりの走行可能距離は485km(WLTCモード)となっています。

サスペンション形式はフロント:マクファーソンストラット、リア:マルチリンクという組み合わせで、ブレーキはフロントがベンチレーテッドディスク、リアがソリッドディスクです。

さらに前後235/50 R18のタイヤを標準で装着するなど、スペック的には日本や欧州メーカーのライバルと比べても見劣りするところはありません。

ライバルに見劣りしない先進安全装備


ATTO 3に搭載されるおもな安全装備は、アダプティブクルーズコントロール(ACC)にはじまり、レーンキープアシスト、車線逸脱警報、車線逸脱防止、レーンセンタリングコントロール、緊急時車線維持支援、ブラインドスポットインフォメーション、車線変更アシスト、リアクロストラフィックアラート、リアクロストラフィックブレーキ、後方衝突予測支援、前方衝突予測警報、自動緊急ブレーキ、交通標識認識システム、インテリジェントスピードリミットインフォメーション、インテリジェントスピードリミットコントロールなど、こちらも日欧のメーカーと変わらない装備です。

その他にもヒルディセントコントロール、タイヤ空気圧モニタリングシステム、トラクションコントロールシステム、オートピークホールド、BYD E-CALL(事故自動緊急通報装置)といった安全運転を支援するシステムが搭載されます。

気になる日本での今後の展開

BYD ATTO3が先進的なデザインとパワートレイン、充実した装備でありながら魅力的な価格で登場するのは楽しみですが、ユーザーとして気になるのはアフターサービス体制の整備ではないでしょうか。

現時点では北海道に1店舗、関東に9店舗、中部に7店舗、近畿に4店舗、沖縄に1店舗の合計22店舗の販売店が設置されていますが、さらに2025年末までに100店舗以上の販売ネットワークを構築し、車両の販売やアフターサービスが提供される予定。

ちなみにレクサスディーラーは国内に約200店舗、ジープが約100店舗の展開なので、それなりに安心できるものになると予想されます。

ミドルクラスSUVのBEVモデルとしては破格の440万円〜という魅力たっぷりの「ATTO 3」に続き、2023年中ごろには小型モデルの「DOLPHIN」も追加される予定です。

BEV業界で勢いのあるBYDが、日本でどのように展開していくのか動向を注視していきたいと思います。

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文・SUV FREAKS編集部

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