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D:5オーナーも色めきだったデリカミニ。こんなクルマになる!?

かつて三菱自動車はパジェロミニという軽SUVを販売していたこともあり、パジェロミニ復活に淡い期待をしていた人も多かったと思いますが、2022年11月4日、三菱からデリカの軽自動車版にあたるデリカミニが発表されました。 「デリカ」と名がつくモデルでは初となる軽ワゴンとしてリリースされるデリカミニについて、デリカD:5オーナーが独自の目線で考察します。

更新日2022/12/28

そもそもデリカとはどんなクルマなのか

三菱 デリカスターギア 1994 
少し前から自動車雑誌の新車予想などで噂こそあったものの「まぁ実際に出るかどうかは怪しいな~」という意見が大半だったわけで、発表直後から筆者の所属するデリカチームのグループチャットは大賑わいです。

そんなデリカとはどういうクルマなのか。おそらくオフロードも走れるミニバンというのが世間一般の評価でありイメージかと存じますが、初代デリカは1968年、デリカトラックとしてデビューしました。

デリバリー(運搬)+カー(クルマ)で、デリカ。そして、そのバリエーションとしてワンボックスのデリカ ルートバンを追加。

続く1969年にデビューした乗用モデルのデリカ コーチが、現在まで続くデリカのご先祖様にあたります。

2代目は1979年に登場したデリカ スターワゴンで、1982年に派生モデルとして強靭なシャシーにパジェロ譲りの4WDを備えたオフロードモデルが追加されます。

3代目は同じくスターワゴンの名を持ち、すっかりデリカの顔となったオフロード重視の路線を継承。

RVブームに火が点き始めた1986年の登場ということもあり、大型のグリルガードや広いホイールクリアランスなど、オフロードを意識したエクステリアが大きなインパクトを残しました。

1994年に登場した4代目は名前が車内空間の広さを謳ったデリカ スペースギアに変更。

よりアウトドアレジャーに向けた構造と走破性を持ち、豊富なシートアレンジや強力なオフロード性能で多くのファンを獲得しました。
三菱 デリカD5 2017
そして2007年に5代目としてデリカD:5(前期型)がデビューします。当時のアウトランダーやRVRと共通のプラットフォームに、リブボーンフレームとクロスメンバーを追加してボディ剛性を高めたデリカD:5は、高い剛性と広い室内を確保。

さらにそれまで採用してこなかった四輪独立懸架を採用して、乗り心地も大きく改善されていました。

現在販売されているデリカD:5は後期型と呼ばれるマイナーチェンジモデルですが、8ATの採用や改良されたディーゼルエンジン、内外装の質感アップはもちろん、磨きをかけられた走行性能などにより人気を獲得。

初期型から数えて14年にもなるにも関わらず継続して売れ続けている恐ろしいミニバンであったりもします。

そこに颯爽と登場して注目を集めているのが、デリカミニというわけです。

ちなみに筆者はデリカD:5の前期最終型(2018年式)オーナーです。いいクルマですよ。

デリカミニはどんなクルマに仕上がっているのだろう?


デリカミニは、そのボディパネル形状からベースとなるのはekクロススペースのようです。

軽自動車の自主規制などもあるため、走行性能などもekクロススペースと変わらずに、いまやデリカの代名詞となってい高いる悪路走破性などは期待しないほうがよさそうです。

ただしサスペンションは数センチほど高められているようで、ロードクリアランスという視点での悪路走破性ならアップしてそう。

スズキ ハスラーやダイハツ タフトのようにボディの基本デザインから変えて最低地上高を高めたモデルにはおよばないものの、芝生や砂利のキャンプ場への進入といったシーンであればそこそこの走破性を発揮してくれるでしょう。

とはいえ、なんといっても魅力的なのはそのエクステリアデザインです。

ekクロススペースはダイナミックシールドや低い位置のヘッドライトなど、現行デリカD:5のイメージを強く意識したデザインなのに対し、デリカミニは大きめのヘッドライトユニットとセンターにスリーダイヤモンドを配したパネルデザインが前期型D:5を彷彿とさせるものとなっています。

その下のパネルにはDELICAのロゴが入るとともに大きめのグリルとバンパー下部のスキッド風の意匠は、サイズを超えたゴツさを意識させるもの。バンパー両側の樹脂パーツがダイナミックシールドの新しい解釈です。

さらにタイヤハウスを大きく見せ、最低地上高を高く見せるフロントバンパー下部~サイドステップのブラックアウト処理など、まさにデリカのエッセンスをこれでもかと盛り込んだルックスをしています。

それでいて現代的な表情に仕上げているのはお見事!のひとことです。

個人的な好みをいえば「D:5もこういうデザインで後期型になっていればなぁ…」と思わずにはいられません。

それくらいカッコイイし、愛嬌もある素晴らしいデザインです。

使い勝手の良さはekクロススペースと同等と考えると(まだ内装等の詳細は不明)、驚くほど広い車内空間と多彩なシートアレンジはアウトドアシーンだけでなく普段使いから利便性抜群ですから、デザインだけでも乗る者をワクワクさせて、キャンプ道具を積んで出掛けるのにぴったりな1台となっているでしょう。

エンジンはどうなる?


三菱からのリリースではまだ一切の情報がありませんが、ティザー画像のHYBRIDの文字から察するにekクロススペースに搭載されるものをそのまま据えてくるでしょう。

エンジンは660cc3気筒のターボとNAの2種類で、全グレードにモーターによるアシストが入るマイルドハイブリッド形式。駆動方式は、FFと4WD用意されます。
三菱 eKクロス
お披露目は2023年1月の東京オートサロンで、その場で詳細がいろいろと明かされていくはず。

お世話になっている三菱ディーラーの営業さん情報では、発表時から問い合わせがかなり来ているとのこと。それだけ見た目のインパクトに「おお!」となった人が多かったのでしょうね。

デリカオーナーとしては悪路走破性などよりはデリカのエッセンスを巧みに入れ込んだそのデザインで、それまでアウトドアのフィールドから遠かった人たちも外に引っ張り出してくれるような存在になることを期待しています。

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文・SUV FREAKS編集部

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