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同じ3列シートでも、こんなに違う!アウディQ7とキャデラックXT6
7名乗車仕様が用意されたアウディQ7と、日本市場では6名乗車仕様が上陸しているキャデラックXT6。ドイツ生まれとアメリカ生まれの2台の大型SUVは、ボディサイズも新車価格もかなり似通っているのですが、その中身と思想は驚くほど違っています。そんな2台をライバルに見立て、魅力と違いについて検証していきたいと思います。
更新日2022/12/28アウディSUVのフラッグシップモデル
2000年代初頭から始まったプレミアムSUVの盛り上がりを受けて、2005年にデビューしたアウディQ7。
フォルクス・ワーゲン トゥワレグやポルシェ カイエンと同じ、VWグループのL7型プラットフォームを採用した初代Q7は、2006年秋から日本での発売を開始し大きな話題を集めました。
2015年にはフルモデルチェンジを行い2代目へと移行。ボディサイズは全長5,065mm×全幅1,970mm×全高1,735mm、ホイールベース2,995mmという大きさで、ボディ各部にアルミ素材を用いることで大幅な軽量化が図られています。
同時にプラグインハイブリッド車の「e-tron」が登場し、大柄なボディを持ちつつも燃費性能の改善など環境問題を意識したつくりとなっています。
2020年8月にはビッグマイナーチェンジを行ない、アウディSUVシリーズの新しいアイコンとなるオクタゴン(八角形)のシングルフレームを備えた顔つきへと一新。
横一文字のアルミストリップをリアに装備し、インテリアでもアウディバーチャルコックピットの採用など、デザインおよび機能面で大幅な進化を遂げています。
XTシリーズ最大のキャディラックXT6
XTシリーズでは3番めとなるキャデラックXT6は、2019年の米デトロイトモーターショーでデビューした歴史の浅い新しいモデルです。
全長5,060mm×全幅1,960mm×全高1,775mm、ホイールベース2,860mmというボディサイズは、XTシリーズでは最大、キャディラックのSUVではエスカレードとXT5の中間に位置づけられるモデルです。
本国ではミドルサイズSUVのXT5に対して”ミドルサイズプラスSUV”とも呼ばれています。
米本国では標準仕様が7人乗車となりオプションで6名乗車仕様が選べるのに対して、日本では6人乗り仕様のみが販売されています。
先進性を感じるQ7、豪華でラグジーなXT6
2022年に大幅な改良を行なったQ7のインテリアは、12.3インチディスプレイのアウディバーチャルコックピットが目を引きます。
従来のアナログメーターに変わって採用されたアウディバーチャルコックピットは、スピードメーターをはじめナビ画面など、ステアリングに備わるスイッチを介して表示の切り替えが可能となっています。
インスツルメントパネル中央にはハプティックフィードバックを備えた大型タッチスクリーンを上下に配置し、上段の10.1インチディスプレイはインフォテインメントおよびナビゲーション、下段の6.6インチディスプレイでは空調コントロールが操作できるようになっています。
乗車定員は5名が標準仕様ですが、オプションで7人乗り3列シート仕様を選ぶことが可能。2列目シートでは個別にシートスライドとリクライニングが可能な独立3席シートを設定し、3列目は電動格納式を採用しています。
ラゲッジスペースは5人乗り仕様で通常890L、2列目を格納すれば2,075Lとなり、3列シート仕様車の場合では、サードシート格納時で770L、2列目を格納すれば1,955Lの容量が確保できるようになっています。
いっぽうのXT6のインパネは、センターに高精細8インチタッチスクリーンを搭載。キャデラック独自のインターフェイスとなるキャデラックユーザーエクスペリエンスが内蔵されるとともに、ステアリングスイッチやロータリーコントローラーで操作ができます。
XT6の白眉である室内は、クラス最大級のスペースを備えた3列6名分のゆったりとしたシートや、高品質の素材を用いて念入りに仕上げられたインテリアトリムなど、ラグジュアリーな雰囲気に仕上がっています。
2列目のキャプテンシートはスライドおよびリクライニング調整が可能で、3列目シートには2列目シートを倒して出入りするだけでなく、キャプテンシートの間を通ってもアクセスすることができます。
ラゲッジスペースは最大容量2,228Lを確保し、2列目および3列目シートは電動格納式を採用し、フラットで扱いやすいスペースを生み出します。
サイズに見合った高出力エンジン
Q7のパワートレインは、ツインスクロールターボを採用する3.0L V6エンジンにベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)とリチウムイオンバッテリーによるマイルドハイブリッド。
トランスミッションは8速ティプトロニックを組み合わせ、ドライブトレインには機械式センターデフを搭載するフルタイム4WDのクワトロシステムを採用。
クワトロシステムは、通常時は前後40:60にトルクを配分し、路面状況に応じてトルク配分を前後70:30から15:85へと変化させることで優れたトラクションとダイナミックな走りを両立させます。
対するXT6が搭載するのは、力強さで定評のある3.6L V6直噴エンジン。
自然吸気ユニットならではのレスポンスとV6のスムーズな回転フィーリングを併せ持ち、トランスミッションは最新の9速ATを組み合わせワイドレシオ化によって燃費性能を向上。次世代電子シフターによって直感的な操作も行えるようになっています。
駆動方式は最新のインテリジェントAWDで、ドライブトレインには4種類のドライブモード(ツーリング/AWD/スポーツ/オフロード)を備え、状況に応じてモード変更をすることができます。
先進の安全装備を搭載
最新の安全運転システムを数多く搭載するQ7。アダプティブドライビング・アシスト(ADA)は、従来の「アダプティブクルーズコントロール」「アクティブレーンアシスト」「トラフィックジャムアシスト」を統合したもので、車間距離保持機能を盛り込んだクルーズコントロールと車線維持機能により、ドライバーの疲労を軽減します。
エマージェンシーアシストは、走行中にドライバーの異常が発生した際にシステムがドライバーに注意を促しドライバーからの反応がない場合には車線を維持しながら車両を緩やかに減速および停止させる機能を搭載。
他にも車両に配置した4つのカメラから得た映像を合成し真俯瞰からのような映像をモニターに表示する「サラウンドビューカメラ」や、タイヤ周辺の状況を3Dビューにして駐車時の障害物が確認できる「カーブストーンアシスト」なども搭載しています。
XT6の安全性能では、カメラを用いて前後方の道路状況を確認し、歩行者を発見するとドライバーに警告する「フロント歩行者対応ブレーキ」をはじめ、衝突の危険性を察知すると警告をおこなう「フォワードコリジョンアラート」、先行車をモニタリングし加減速や完全停止を行なう「アダプティブクルーズコントロール」を搭載。
他にも「レーンキープアシスト」「リアビューカメラ」、駐車支援機能では「新世代サラウンドビジョン」や縦列駐車だけでなく並列駐車も自動で行なう「オートマチックパーキングアシスト」などを備えています。
実力伯仲の独米クロスオーバーSUV
どちらも全長5mオーバーの広い室内と、フルタイム4WDをベースにした走行性能、最新の安全装備など、よく似たアウディQ7とキャデラックXT6。
新車価格は、アウディ Q7の1039万円〜1085万円に対し、XT6はプラチナムが990万円で、2022年10月に登場したラテエディションが1030万円とこちらも伯仲しています。
ただし、その方向性は洗練されたスマートラグジュアリーなQ7と、アメリカらしい贅沢でおおらかなXT6という違いがあります。貴方はどちらがお好みですか?
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文・SUV FREAKS編集部
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