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日本のSUVが大活躍!アジアクロスカントリーラリーとは?

最近では日本国内でもラリーが開催され話題を集めていますが、多くのSUVが参戦していることで有名なのが「アジアクロスカントリーラリー」です。1996年に第1回目が開催されて以降、毎年8月に行なわれてきた同ラリーは、東南アジアの各地域を舞台にして、世界各国のSUVが鎬を削る名物レースにもなっています。

更新日2023/03/24

アジアクロスカントリーラリーとは?

アジアクロスカントリーラリー(通称AXCR)とは、東南アジアで開催される国際クロスカントリーラリーのこと。アジア各国を基点とした山岳部やジャングル、海岸、プランテーション、サーキットなど、アジアの特徴ある地域、路面状況、自然、気候の中で毎年8月に開催され、近年ではタイを出発点に開催されています。

初開催は1996年で、2019年までにタイ王国、マレーシア、シンガポール共和国、中華人民共和国(雲南省)、ラオス人民民主共和国、ベトナム社会主義共和国、カンボジア王国、ミャンマー連邦共和国など8カ国を走破し、毎年コース設定や通過国が変わるのが特徴。大自然が生み出す多くの予測不可能な気象条件や、複雑な地形を走るなど、競技者とチームそれぞれのスキルが試されるのも同ラリーの特徴となっています。

このアジアクロスカントリーラリーは、現在アジア最大のクロスカントリーラリーイベントで、主催はR1ジャパンが行ない、国際自動車連盟(FIA)の公認を受けています。2020年(第25回)と2021年(第26回)は、コロナウイルス感染の影響を受けて中止となりましたが、2022年は11月に第27回AXCR2022を開催することに成功。そして2023年8月にはタイ並びにラオスを舞台とする第28回AXCR2023が開催される予定となっています。

レギュレーションについて

アジアクロスカントリーラリーは、MOTO部門、QUAD部門、SIDECAR部門、AUTO部門がそれぞれ設定されており、AUTO部門のクラス区分はFIAクロスカントリーラリー規定に準拠しています。カテゴリーは、改造クロスカントリー車両が参加するGroup T1、量産クロスカントリー車両が参加するGroup T2、進化クロスカントリー車両が参加するGroup T3に分かれ、さらにClass1からClass7にまで分けられています。なおアジアクロスカントリーラリーに参加するには、国際運転免許証のほか、FIAライセンス(JAF国際C級以上)が必要となっています。

主な参加車両

車両は、ボンネット、前後ドア、内装部品などを軽量化するとともに、ロールケージやアンダーガードを装着するなど、ボディ補強や専用のサスペンション、前後LSD、大径オフロードタイヤ&軽量アルミホイールなどで、悪路走破性を大幅に向上させた車両となっています。またAXCRのステージには渡河シーンもあるため。各部のシーリングの強化やシュノーケル(吸気ダクト)の装着など、水まわり対策も行なわれています。

三菱 トライトン

2022 AXCRで総合優勝を果たしたチーム三菱ラリーアートが乗車していた三菱トライトン。三菱が世界戦略車として2005年から生産しているピックアップトラックで、タイで生産が行なわれています。現在は2014年にフルモデルチェンジを行なった2代目が販売されており、近々日本でも再投入が行なわれることが噂されています(日本では2006年から2011年まで販売されていた)。
ちなみに総合優勝を果たしたトライトン(105号車)は、FIAのGroupT1カテゴリー(改造クロスカントリー車両)に合致させたラリーカーで、タイ仕様のダブルキャブがベース。搭載する2.4Lディーゼルターボエンジンは。フリクションロスの低減と軽量化を中心としたチューニングによって、主にラリーで使用頻度の高い中速域での応答性を向上させています。

トヨタ ハイラックス


2022 AXCR総合2位となった車両がトヨタ ハイラックス。ハイラックスはトヨタが1968年から製造を続けるピックアップトラックで、現在は2015年に登場した8代目が販売されています。生産はタイをはじめミャンマーやカンボジアなどで行なわれており、日本では2017年9月からタイ仕様のハイラックスが販売されています。AXCRでは日本とタイのTRDが協力してタイ製のハイラックスをベースにしたハイラックスREVOなどが参戦しています。

トヨタ フォーチュナー

ピックアップトラックであるハイラックスとプラットフォームを共有するトヨタ フォーチュナー。2004年に誕生し、現在は2015年デビューの2代目が販売されています。製造はタイをはじめインドネシアやインド、南米でも行なわれる世界的に有名なSUVですが、残念ながら日本では未発売となっています。3列シートを備える7名乗車仕様でラダーフレーム構造を持つ本格的なSUVは、AXCRでも大活躍しています。

いすゞ D-MAX

いすゞとゼネラル・モーターズが共同開発した世界戦略車であるD-MAX。2002年からタイで生産されるピックアップトラックで、2005年にはタイ・カー・オブ・ザ・イヤーも獲得しています。2019年にはフルモデルチェンジを行なった3代目が登場し、このモデルよりゼネラルモーターズとの提携を解消しています。ちなみにマツダとは次世代ピックアップトラックをOEM供給することで合意しており、2020年に登場したマツダBT-50はこのD-MAXがベースとなっています。

スズキ ジムニー

日本国内でも高い人気を誇るスズキ ジムニーもAXCRに参戦しています。現在は2018年にフルモデルチェンジを行なった4代目が販売されており、インドで開催されたオートエキスポ2023では待望の5ドアバージョンもお披露目されました。ジムニーの製造は主に日本国内で行なわれていますが、2021年からはインドでもジムニー シエラの生産が始まっています。

SUVの楽しみ方の見本にもなる

日本国内では販売されていない日本メーカーのSUVが海外のラリーシーンを席巻していることは、ファンにとってはおなじみでも一般の方にとってはあまり知られていないことかもしれません。車両の実力はもちろん見た目もかなり格好良いので、ハイラックスなどのオーナーはこれらをお手本にしたカスタムを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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文・SUV FREAKS編集部

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