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最高級SUVの世界|メルセデス【マイバッハ】BMW【ロールスロイス】VW【ベントレー】

自動車メーカーは、どれもひとつのブランドだけを手がけているとは限りません。多くはさまざまなブランドを持つグループ企業となっており、それぞれ個性のあるブランドをいくつも手がけることで、親会社である自動車メーカーの魅力を引き立てています。今回は最高級SUVを手がけるブランドを例にしてご紹介していきましょう。

更新日2023/03/01

巨大グループの中にあるハイブランドの存在

同じ自動車メーカーの中にも、それぞれ個性を持ったブランドがいくつか存在しています。たとえばメルセデス ベンツには、モータースポーツで培った経験をフィードバックさせて走行性能に特化した「AMG」というブランドが存在し、同じようにBMWにもBMWモータースポーツ社をルーツに持つ「M」が存在しています。そういったスポーツラインとはまた別に、プレミアムに特化したハイブランドというのも各社には用意されており、母体となるメーカーに新しい価値とブランディングをもたらしているのは、意外と知られていないことかもしれません。
たとえばメルセデス ベンツには、サブブランドとして「メルセデス マイバッハ」というサブブランドがあり、BMWグループには「ロールスロイス」が存在しています。さらにアウディグループには、スーパーカーの代名詞といえる「ランボルギーニ」が存在し、スポーツカーの王者でもある「ポルシェ」はフォルクスワーゲングループ傘下となるブランドです。
このように、かつてはそれぞれ独立していた自動車メーカーは、その多くが吸収合併を繰り返して再編成され、今では巨大グループのなかでひとつの戦略として生き残っているのです。そのような状況下で誕生した、ハイブランドによるプレミアムなSUVを3台ご紹介していきたいと思います。

メルセデス マイバッハ GLS 600 4MATIC

メルセデス・マイバッハ GLS 600 4マチック 2021

内燃機関であるエンジンをつくり出した創始者のひとり、ヴィルヘルム・マイバッハが1909年に設立した「マイバッハ(MAYBACH)」。もともとはエンジンの製造会社でしたが、1921年からは高級車ブランドとしても活動を行なうようになります。同社の手がけるエンジンは自動車だけでなく鉄道車両などにも用いられ、第二次大戦時のドイツ軍戦車の多くがマイバッハ製エンジンを搭載していたほど。戦後にはマイバッハ氏の引退を機にダイムラー ベンツの傘下となり、2002年になるとメルセデス ベンツのハイブランドとして新生「マイバッハ」が復活を遂げています。当時発売されたのはSクラスをベースとした「57」と「62」という超プレミアムリムジンで、Sクラスを遥かに凌ぐ性能の高さと豪華さを備え、「62」に至っては全長6,165mmというサイズを誇っていました。しかし売り上げが振るわず2011年にはマイバッハの廃止を発表。しかし2014年になると、今度はメルセデス ベンツのサブブランドとして「メルセデス マイバッハ」がデビューすることになりました。
メルセデス マイバッハが最初に手がけたのは、初代マイバッハと同様にSクラスをベースにしたモデルで、Sクラスのストレッチリムジン版となっています。そして2021年にはGLSをベースにしたマイバッハ初のSUVとなる「メルセデス マイバッハ GLS600 4MATIC」がデビューしました。ボンネットには他のメルセデスSUVにはないスリーポインテッドスターのマスコットが付き、フロントグリルはピンストライプを模した細やかなスリットをあしらい、Dピラーにはマイバッハのエンブレムを配置。クローム仕上げのピラーや23インチという大径ホイールなど、プレミアム感あふれる仕上げとなっています。

ロールスロイス カリナン

ローロスロイス カリナン 東京オートサロン2022

英国が世界に誇るプレミアムブランドの「ロールスロイス」。1906年創業という伝統のあるブランドで、1931年にはベントレーを買収し、高級車の代名詞的存在として自動車史にその名を刻んでいます。しかし1960年代に経営が悪化し、1970年代には経営が破綻して一時は英国政府の国有化が行なわれました。その後自動車部門の切り離しが行なわれ、企業による買収劇を行なった後、BMWのもとで製造販売が行なわれるようになりました。
そして2003年に登場したのが、BMWの手による新型ファントムです。ロールスロイスのフラッグシップであるこのファントムを皮切りに、BMWはロールスロイスの名を冠するモデルを次々と投入。2018年にはついにロールスロイスから「カリナン」というまったく新しいSUVモデルが登場したのです。パルテノングリルをフロントマスクにあしらった堂々たる佇まいは、まさにファントム版のSUVそのもの。2018年当時の新車価格は\38,000,000というプレミアムプライスでも、話題をさらった1台です。

ベントレー ベンテイガ スピード

ベンテイガ スピード 2019

1919年にウォルター・オーウェン・ベントレーによって設立された「ベントレーモーターズ」。1920年代のレースシーンで活躍したスポーツカーメーカーでしたが、1931年にロールスロイス社によって買収されています。その後親会社であるロールスロイスが経営難に陥ると、ベントレーも同じく時代に翻弄されていくことになります。1998年には当時ロールスロイスの経営権を握っていた英ヴィッカースがロールスロイスブランドの売却を決定。その売却先はフォルクスワーゲングループでしたが、その買収を巡ってBMWとトラブルが生じ、ベントレーについてはフォルクスワーゲンが所有するものという結論に至ります。その結果、1930年代からともに歴史を重ねてきたロールスロイスとベントレーは、別々の道を歩むことになったのです。
そうしてフォルクスワーゲンによる新生ベントレーの第1弾となったのが、2003年に登場したコンチネンタルGTでした。フォルクスワーゲン製の6.0L W12気筒エンジンを搭載したこの2ドアクーペは、フォルクスワーゲンのフラッグシップだったフェートンとパーツを共有化するラグジュアリークーペで、その派生版として4ドアタイプのコンチネンタルフライングスパーも登場。さらに2009年には新たなフラッグシップとしてミュルザンヌもデビューさせています。そんな中で2015年にベントレーが新しくラインナップに加えたのが、プレミアムSUVのベンテイガです。6.0L W12気筒エンジンを搭載するモンスターSUVは、その後V8モデルやハイブリッドモデルなども追加。2019年にはハイパフォーマンス版として、ベンテイガ スピードを発売しています。歴代ベントレーの中でハイパフォーマンスモデルだけに許された「スピード」の名称を持つ同モデルは、6.0L W12ツインターボを搭載し、最高出力635psを発生し、最高速は306km/hにまで到達。0-100km/h加速は3.9秒と、およそSUVとは思えない走行性能を持ち、専用テールゲートスポイラーを備えるなど、見た目も特別感にあふれた1台となっています。

ハイブランドが与える特別な価値

マイバッハ、ロールスロイス、ベントレー。いずれもかつて20世紀初頭の自動車シーンでその名を刻む名門自動車メーカーでしたが、現在は巨大な自動車グループの中に置かれ、母体となる企業のブランディングに大きな影響を与えています。その結果としてハイブランドの名を冠したハイスペックSUVが次々と生まれる要因にもなっています。

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文・SUV FREAKS編集部

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