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似ているようで似ていない2台のピックアップトラック、TOYOTAタコマとタンドラ

アメリカの人気カテゴリーといえばピックアップトラックです。いわゆる荷台のあるSUVで、仕事からプライベートまでピックアップトラックを愛するアメリカ人はかなり多いようです。日本では馴染みの薄いジャンルですが、北米市場で健闘中のトヨタ製ピックアップトラック、タコマとタンドラを解説します。

更新日2023/03/14

北米市場で人気のピックアップトラック


ピックアップトラックの本家といえばアメリカのビッグ3(GM・フォード・クライスラー)が有名ですが、意外にも日本生まれのブランドもそれらに劣らぬ人気を誇っています。

なかでも安定した人気を獲得しているのが、トヨタのタコマとタンドラです。

いずれもアメリカ向けのピックアップトラックとして誕生し、長い時間をかけてアメリカ市場に浸透しており、いまではアメリカ人にとって欠かせない足のひとつにもなっています。

どちらも同じトヨタが手がけるピックアップトラックですが、その実態は似て非なるもの。そんなタコマとタンドラを比較しながら解説していきましょう。

タコマはハイラックスの北米仕様として登場!


トヨタが1995年から北米市場で販売しているタコマは、ハイラックスの北米仕様という立ち位置で販売され、アメリカ国内で高い人気を誇っている1台です。

2004年まで販売された初代タコマは、2001年のマイナーチェンジによって個性的なフロントグリルへとフェイスリフトを行ないました。

2代目タコマは2004年から2016年まで販売され、この時代からフロントマスクの大胆な意匠変更が行なわれており、迫力のある顔つきと変貌を遂げました。

さらに2008年のマイナーチェンジによってフェイスリフトが行なわれるとともに、リアコンビランプの意匠も変更。テールランプにLEDが採用されるようになりました。

現在は2016年に登場した3代目モデルが販売されており、力強いフロントマスクをはじめとする外観が高評価を受けて、売り上げも大きく伸びています。

タンドラは2代目でライバルに対抗できるサイズと性能を獲得


タンドラは、かつて日本から北米市場に向けて輸出していたフルサイズピックアップトラック「T100」の後継車種として1999年に登場しました。

英語表記のTUNDRAは、いわゆる寒地荒原のツンドラのことですが、日本に逆輸入されたときの企業によって「タンドラ」という呼び名になっています。

同時期に販売されていたSUVタイプの「セコイア」は同じプラットフォームを共有する兄弟車です。

2007年に発売された2代目は、ビッグスリーのピックアップトラックに対抗できるボディサイズを獲得。

2014年には大幅改良を行ない、フロントグリルの拡大、フェンダーの増強やテールまわりの意匠変更などスタイリングも一新されました。

そして2022年には3代目タンドラへとフルモデルチェンジを敢行。

迫力のある顔つきと精悍な印象を与えるヘッドライトなど、より現代らしいピックアップトラックへ変貌を遂げています。

全長6m超のタンドラ


現行型となる3代目タコマのボディサイズは、全長5,392mm×全幅1,910mm×全高1,792mmという大きさ。

それに対してタンドラは、2代目で全長5,329〜6,266mm×全幅2,029mm×全高1,920〜1,941mmで、現行型の3代目に至っては全長5,933〜6,238mm×全幅2,037〜2,072mm×全高1,981mmという大きさ。

タコマはハイラックスに近いサイズですが、タンドラはそれよりもひとまわり大きいフルサイズ版のピックアップトラックとなっています。

またエクステリアデザインも、タコマはアウトドアやスポーツが似合う精悍な顔つきなのに対し、タンドラは未舗装の荒野を駆けまわるのが似合いそうな雰囲気。

そのいっぽうで空力効率を最大化するためのアクティブエアロスプリッターやアルミニウムを用いた軽量ボディパネルの採用など、見た目だけではない数多くの機能も持ち合わせています。

タンドラはハイブリッド版もラインアップ


タコマが搭載するのは3.5L V6直噴エンジンに、トランスミッションは6速ECT-i(AT)が組み合わされ、一部グレードでは6速MTも用意されています。

悪路を走破するための機能として「ヒルスタートアシストコントロール」や「マルチテレインモニター」が備わり、一部グレードではエンジンのスロットルとトラクションコントロールを自動調整してホイールスピンをコントロールする「マルチテレインセレクト」や、5つの低速設定でスロットルとブレーキを自動調整し困難な地形を走行する「クロールコントロール」などを備えています。

対するタンドラのパワートレインは、i-FORCE MAXツインターボ3.4L V6エンジンのほかに、i-FORCE MAXツインターボ3.4L V6ハイブリッドエンジンもラインナップ。

ハイブリッド版は、エンジンとトランスミッション間に電気モーターを配置することで動力を効率的に伝達してタイムラグをなくし、パワーバンド全体で瞬間的なトルクを生み出します。

電気モーターはPCU(パワーコントロールユニット)を利用しており、バッテリーは288V密閉型ニッケル水素(Ni-MH)パックをリアシート下に配置。トランスミッションは10速ATが組み合わされ、トルクフルな走りをきめ細やかにコントロールしてくれます。

スポーティなタコマと上質なタンドラ


タコマのインテリアはソフトタッチ素材を採用し、一部グレードではレザーも使用。タフでありながらも洗練された空間となっています。

センターコンソールには8インチのオーディオマルチメディア、メーターパネル内には4.2インチのカラーマルチインフォメーションディスプレイを搭載するなどなど最新装備を採用し、JBLプレミアムオーディオシステムやアマゾンアレクサのほか、2ウェイランバーサポートを含む10ウェイパワーアジャスタブルシートやデュアルゾーンエアコンディショナーなども備え、快適なドライブが楽しめるようになっています。

対するタンドラのインテリアは、プレミアム仕様では随所にレザートリムとソフトタッチ素材を散りばめ、ピックアップトラックとは思えない上質な空間を生み出しています。

また一部グレードには本物のアメリカンウォールナットが用いられインテリアに温かみをプラス。

プレミアムレザートリムを採用したシートは幅広のショルダーでサポートを提供するよう設計されており、シートヒーターのほかベンチレーテッド機能も装備しています。

センターパネルには14インチのトヨタオーディオマルチメディアタッチスクリーンが備わり、メーターパネルには12.3インチのフルカラーマルチインフォメーションディスプレイを採用。ワイヤレス充電やコネクテッドサービスなど、最先端の装備も満載されています。

ダブルキャブって何ですか?


ピックアップトラックでよく耳にするのが、「シングルキャプ」や「ダブルキャブ」といった言葉。

これはキャビンスペースとベッドスペース(荷台)が独立しているピックアップトラックならではの用語で、シングルキャブとは運転席と助手席のフロントシートのみ、ダブルキャブはフロントシートにリアシートも用意されたスタイルです。

シングルキャブではそのぶんだけベッドスペースが大きく荷物の搭載量が増えるいっぽうで乗車定員は少なく、ダブルキャブは乗員スペースが確保されるため多人数での移動ができるようになっています。

またタンドラなど一部のピックアップトラックには、観音開き式のハーフドアが用意されている「アクセスキャブ」というタイプも存在しています。

タコマとタンドラは、どちらも同じトヨタのピックアップトラックですが、ボディサイズ、インテリア、パワートレイン、あらゆる点で違っています。

タコマは日常シーンに溶け込むピックアップトラックなのに対し、タンドラはサイズ感もプレミアム感でもワンランク上で、プレミアムSUVに近い感覚。

いずれの2台も日本では正規販売されていませんが、きっと日本で走っていればかなり目立つ存在であることは間違いなさそうです。

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文・SUV FREAKS編集部
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