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クロカン系SUVは2ドアボディがカッコいい!?

最近はあまり見かけなくなった2ドアのクロカン系SUV。国産モデルだとジムニーぐらいで、いまやクロカンモデルと言ってもファミリーで使えるロングボディが多くなっています。 オフロード性能を追求した本格的なモデルで2ドアというのもなかなか贅沢な感じがしますが、じつは2ドアが王道で4ドアはユーザーニーズのために生まれた派生モデルなのです。

更新日2023/03/24

2ドア(ショートボディ)がオフロードにおいて有利なワケ

ランドローバー ディフェンダー
本格的なオフロード性能を追求したモデルは、ジープのような小型四輪駆動車が源流です。

そこにランドローバーや、トヨタ ランドクルーザー、日産 サファリ(海外名:パトロール)など、堅牢なシャシーと大排気量のパワフルなエンジンを搭載したモデルが登場し、国内では警察や消防、山間部の工事現場などさまざまな業種で活躍してきました。

当時はレジャー目的でクロカン系SUVに乗るユーザーが少なかった時代ですから、2ドアモデルを基本にしたラインアップが多く、大型のステーションワゴンのようなランドクルーザーも、1984年まで販売されていた40系までは2ドアが基本でしたし、2007年で生産終了したサファリも2ドアモデルがラインアップされていました。

理由は、ショートボディのほうが対障害角度で有利な設計になるということや、当時のシャシー性能ではボディが短い方が剛性を高められたという点が挙げられます。

ショートボディであれば前後オーバーハングを短くできるため、アプローチアングル、デパーチャーアングルを大きく取ることが可能ですし、ホイールベースが短ければランプブレークオーバーアングルも稼ぐことができますし、シャシーも捻じりに強くなります。

かつてパリ・ダカールラリーに挑戦していた三菱 パジェロも、2ドアのショートボディを採用していたことからも。2ドアのほうが悪路走破という面で有利になることが分かります。

2ドアの本格クロスカントリーSUVを紹介

メルセデス・ベンツ Gクラス ショートボディ(先代:W463型)


現行型は設定されていませんが、先代のメルセデス・ベンツ Gクラス(W463)には、2004年まで正式にショートボディ(3ドア)が用意され、正規で販売されていました。

日本国内で販売グレードは3.2LのV型6気筒エンジンを積んだG320 のみで、ボディサイズは全長4,040mm×全幅1,810mm×全高1,965mm、ホイールベースは2,400mm。

5ドアのG320ロングのボディサイズは、全長4,490mm×全幅1,810mm×全高1,970mm、ホイールベースは2,850mmなので、3ドアはボディ、ホイールべースともに450mm短くなっています。

ちなみに当時はショートボディがスタンダードでG320、ロングボディはG320 ロングと呼ばれていました。

かなり短いホイールベースとスクエアな外観のバランスは昔ながらの本格オフローダーという雰囲気にあふれています。

三菱 パジェロ ショート

三菱 パジェロ ショート
三菱を代表する本格クロスカントリーSUVであるパジェロには、初代から日本で販売終了した4代目まで、すべてショートボディが設定されていました。

ショートのほうはロングよりひと足先の2018年で生産終了となりましたが、高剛性のラダーフレーム・ビルトイン・モノコックボディによる堂々としたフォルムにショートボディはよく似合い、まさに本格オフローダーの雰囲気を強く感じさせてくれます。

ショートボディのボディサイズは全長4,385mm×全幅1,875mm×全高1,850mm、ホイールベースは2,545mm。

ショートボディのVR-Ⅰに搭載されるエンジンは3.0L V6ガソリンNAエンジンで、フルタイム4WDシステムのスーパーセレクト4WDⅡが採用されています。

レンジローバー レンジローバー


ランドローバーのフラッグシップとして知られるレンジローバーですが、1970年に発売された初代は2ドアモデルのみでした。

「本格的なオフロード性能を有しながらオンロードでも快適なクルマ」を目指して開発されたレンジローバーは、フルタイム4WDシステム、分割式テールゲート、クラムシェルボンネット、途切れのないウエストラインといった特徴を持ち、高性能と美しいデザインで高い評価を得ました。

デビューから11年後にようやく4ドアのレンジローバーが登場したので、本格オフローダーは2ドアが基準、という時代だったんですね。

ジープ ラングラー スポーツ

ジープ ラングラー ルビコン 2018
ジープブランドのラングラーは、ジープの伝統をもっとも色濃く継承するモデルとして世界的な人気を集めています。

ファミリーで使うなら”アンリミテッド”という4ドアのロングボディが便利なのですが、伝統的なジープスタイルである2ドアのほうが、全体的なデザインのバランスが取れていると感じます。

エンジンは3.6L V6ガソリンNAで、ラダーフレームにパートタイム式4WDと、ハードなオフロード走行にも最適なメカニズムを採用。

レトロクラシックな雰囲気を漂わせながらも、LEDヘッドライトやLEDテールランプ、最新の安全運転支援システムで安心してドライブを楽しめます。

レンジローバー イヴォーククーペ


ランドローバーモデル特有の高いオフロード性能を有しながら、シャープさを強調した都会的でスタイリッシュなデザインを採用したレンジローバー イヴォーク。

現行型は5ドアのみのラインアップですが、先代モデルには”クーペ”という3ドアモデルが存在していました。

もともと先進的なクーペスタイルですので3ドアのスタイリングは非常にバランスも良く、コンパクトクラスでありながら贅沢な雰囲気が感じられるSUVとなっています。

ボディサイズは全長4,355mm×全幅1,900mm×全高1,605mm、ホイールベースは2,660mmと、全幅を許容できれば都市部でも扱いやすいサイズだと言えるでしょう。

いまではほとんど見かけないモデルもありますが、ここで紹介したモデルは中古車市場で見つけることが可能です。

またランドローバー ディスカバリーやフォード ブロンコ(日本未導入)など、新しいモデルでもショートボディをラインアップしているなど、今後ひそかに流行りそうな予感。

1人か2人で出かける機会が多いという方、2ドアのスタイルはやはりカッコいいと思う方、ハードなオフロード走行も楽しんでみたいという方は、ぜひ検討してみてください。

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文・SUV FREAKS編集部

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