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たまに耳にするモノコックボディって何でしょう?

車のコラムなどでモノコックボディという言葉を見かけることはありませんか?これは自動車の骨格の構造を表す用語ですが、どのような車のことを言うのかご存知ですか?

更新日2019/03/07

車のフレーム構造

車のフレーム構造は大きく分けて「モノコックボディ」と「ラダーフレーム」に分けられます。あなたの車がどちらのフレーム構造を採用しているか考えながら読んでみてください。

 

「モノコックボディ」とはボディとシャシーが一体化しており、ある程度の強度と剛性を保ちながらも軽量化を図ることができます。主に一般乗用車に多く採用されている構造です。車だけでなく、鉄道車両や航空機でもモノコック技術が採用されています。

 

「ラダーフレーム」は、ボディ部分と骨格部分がそれぞれ分かれており、重量が増す反面、強固かつ優れた耐久性を発揮します。主にクロスカントリーSUVに多く見られるフレーム構造で悪路の走行を得意としています。大型バスやトラックでもラダーフレーム構造を主流としています。

 

舗装路を走行するのであればモノコックボディでも強度は十分ですが、過酷な条件下での走行ではフレームへの亀裂なども懸念されるため、状況によって強度不足となる恐れがあります。

 

また、モノコックボディだけでは強度が足りない場合は、補強材としてサブフレームが装備される例もあります。ボディ自体がフレームの役割を果たしているので、フレームレスボディ(フレームのない車体)と表現されることもあります。

モノコックボディのメリット

先述した通り、ボディとシャシーが一体なので軽量なのに加えて、部品点数が少なくて済むのでコスト面でも有利です。

特にコンパクトカーでは排気量も小さくして加速、燃費を向上させるという目的がありますが、ラダーフレームを採用してしまうと、重量増しになってしまい、本来のコンセプトから逸脱してしまいます。

事故などの際は、衝撃をボディ全体に分散させられる構造になっているため、衝撃をある程度和らげてくれるのもモノコックボディの特徴です。

 

また、ラダーフレームのように別でフレームを設ける必要がないので、コンパクトカーであってもスペースを最大限に活かすことができます。

モノコックボディのデメリット

モノコックボディは事故の衝撃を軽減してくれる反面、衝撃の度合いによってはボディが大きく歪み、走行が不可能な状態になることもあります。

ラダーフレームであれば、ボディが破損してもフレームが無事であれば、ボディを乗せ換えるという荒業も可能ですが、モノコックボディでは、修復が困難な場合も多々あります。また、変形や腐食により、強度が低下してしまう場合もあるのです。

モノコックボディとラダーフレームそれぞれに長所と短所がある

モノコックボディもラダーフレームもそれぞれに長所と短所があり、適材適所となっています。舗装路ではモノコックボディの方が有利なため採用されるのであって、ラダーフレームに比べて強度が劣るからといって性能も劣るというわけではないのです。

 

逆にスポーツカーのような車でラダーフレームを採用してしまうと、重量も重くなり、重心も高くなるため、加速は鈍くて走行安定性も悪くなってしまいます。

モノコックボディの製造技術も時代を経て進歩しており、より軽量化を図りながら強度を上げることにメーカーも力を入れています。中には、お互いのデメリットを緩和させるために、双方の技術を組み合わせた「ビルトインラダーフレーム」というものも存在します。

これにより、重量を抑えながらも車の強度を高めることができるのです。今後も自動車の進化に伴い、より高性能なモノコックボディが誕生するかもしれませんね。

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