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スバル フォレスターってどんな車?初代から現行モデルまでをご紹介!

優れたAWD性能と安全性に定評のあるスバル フォレスター。初代モデルのデビューは1997年で、2018年のモデルチェンジで5代目へと進化したスバルの中核車種です。今回はそんなフォレスターの歴代モデルをチェックし、その進化の歴史を紐解いてみましょう。

更新日2018/08/27

初代 1997~2001

初代 スバル フォレスター

初代フォレスターのデビューは1997年2月。インプレッサのプラットフォームをベースに、ロードクリアランスを200mmにアップ、走破性も加味した仕上げのモデルとして誕生しました。エクステリアデザインはボクシーであり、ステーションワゴンに近いものがありました。

後部座席を倒すと、荷室とフラットな収納スペースがあらわれるフルフラットカーゴスペースや、リヤ分割可倒シートなどアウトドアユースへの適性も持たせ、アクティブに使用できるモデルとなっています。

パワーユニットは、当初、EJ20型 2.0Lインタークーラー付きターボエンジンのみで、250馬力を発揮し、当時の3.0L NAエンジンを超える動力性能と、2.0L NA並みの環境性能を両立していました。駆動方式は、AWDのみで、これは5代目でも変わりません。

1997年には2.0L NAエンジン仕様、1998年には2.5L NAエンジン仕様を追加。

また2000年には、S/tbグレードをベースにSTiがチューニングをほどこしたS/tb-STiを追加。SUVモデルながらオンロードでの走行性能を向上させていました。

 

●初代フォレスター C/tb 5MT 1997年2月モデルのスペック

全長×全幅×全高:4,450mm×1,735mm×1,580mm

ホイールベース:2,525mm

車両重量:1,340kg

乗車定員:5名

サスペンション(前後):ストラット式独立懸架

駆動方式:AWD

タイヤ(前後):205/70R15

エンジン:2.0L 水平対向4気筒DOHCインタークーラー付きターボ

最高出力:250ps(184kW)/6,250rpm

最大トルク:31.2kg・m(306N・m)/4,000rpm

使用燃料:無鉛プレミアムガソリン

10・15モード燃費:11.4km/L

 

2代目 2002~2007 

2代目 スバル フォレスター

初代の好評を受け、2002年にフルモデルチェンジを敢行。エクステリアは、ボディ全体のプロポーションや面の張り、ラインによって力強さと躍動感を表現した洗練されたデザインとなりました。

ロードクリアランスは変わらず200mm、高い走破性能に加え、車体の軽量化を行う事で総合的な性能の向上をはかっています。

エンジンは、EJ20型  2.0L NAエンジンと、2.0L インタークーラー付きターボエンジンを用意。2.0L インタークーラー付きターボエンジンは、パワーこそ220馬力へとデチューンされていますが、トルク特性の見直し等により、環境性能が改善されました。

また安全性能もサブフレーム付新環状力骨構造ボディの採用により、先代モデルよりも高いボディ剛性を確保し、衝突エネルギー吸収性能も向上しました。

2002年10月にはクロススポーツという新グレードが追加。車高が1,550mmに抑えられており、立体駐車場への入庫が可能になっています。

2004年には2.5Lターボエンジンを搭載したSTiバージョンを追加。またWRCイメージをもつスバルらしいWRブルーを纏った特別仕様車、XT WR リミテッド 2004も限定発売。

スポーツテイストの強い展開がされた2代目といえるでしょう。

 

●2代目フォレスター XT 5MT 2002年2月モデルのスペック

全長×全幅×全高:4,450mm×1,735mm×1,585mm

ホイールベース:2,525mm

車両重量:1,390kg

乗車定員:5名

サスペンション(前後):ストラット式独立懸架

駆動方式:AWD

タイヤ(前後):215/60R16

エンジン:2.0L 水平対向4気筒DOHCインタークーラー付きターボ

最高出力:220ps(162kW)/5,500rpm

最大トルク:31.5kg・m(309N・m)/3,500rpm

使用燃料:無鉛プレミアムガソリン

10・15モード燃費:13.0km/L

 

3代目 2007~2012

3代目 スバル フォレスター

2007年にフルモデルチェンジとなった3代目は、フォレスターを再定義した、と表現すべきモデルかもしれません。それまでのフォレスターは、どちらかといえばステーションワゴンに近いボクシーなスタイルが与えられていたわけですが、3代目はクロスオーバーSUVを強く意識したスタイルとなって姿を現したのでした。

このドラスティックな変化は賛否を生みました。肥大化したボディは、国内市場での評価は低かったようですが、北米では大いに評価され、スバルの北米マーケットでは存在感を示しています。

またボディが拡大された恩恵で、居住空間は広く、使い勝手が向上したことも事実。同時にリアサスにダブルウィッシュボーンを奢ったことにより、後部座席に一般的なバックレスト可倒型リクライニングシートも装備されたこともトピックでした。

パワーユニットは、先代で220psに引き下げられたスペックを230psへと引き上げ、ボディも大型化しながらも重量増を極力抑える努力で運動性能を担保しているのもポイント。さらに2010年のマイナーチェンジではそれまでのEJ20型エンジンから新世代ボクサーのFB20型に刷新、2.5Lターボ仕様もラインナップに追加しています。

 

●3代目フォレスター スペック XT 5MT 2007年12月モデルのスペック

全長×全幅×全高:4,560mm×1,780mm×1,675mm

ホイールベース:2,615mm

車両重量:1,460kg

乗車定員:5名

サスペンション:(前)ストラット式独立懸架/(後)ダブルウィッシュボーン式独立懸架

駆動方式:AWD

タイヤ(前後):225/55R17

エンジン:2.0L 水平対向4気筒DOHCインタークーラー付きターボ

最高出力:230ps(169kW)/5,600rpm

最大トルク:32.5kg・m(319N・m)/2,800rpm

使用燃料:無鉛プレミアムガソリン

10・15モード燃費:13.0km/L

 

4代目 2012~2018

4代目 スバル フォレスター

4代目は、大きな変化を遂げた3代目をベースに開発されました。このモデルから現在スバルの代名詞となっている運転支援システム、アイサイト(Ver.2)が塔載され、これをもってスバルのモデルすべてにアイサイトが塔載されることとなりました。2015年のマイナーチェンジでは、アイサイトVer.3に進化しています。

またATも進化、これまでの4速・5速トルコンATからCVTへの置換を実施。これによって、よりスムースな乗り味かつ環境性能の向上につながっています。

2.0LターボグレードのXTには、レガシィに採用されているFA20型エンジンを280psにチューニングし直し搭載。初代モデルのようなエッジの利いたハイパフォーマンスSUVとなっています。しかも出力、トルクともに向上しているにもかかわらず、環境性能が向上しているのも大きなポイントですね。

 

●4代目フォレスター スペック 2.0XTアイサイト CVT 2012年11月モデルのスペック

全長×全幅×全高:4,595mm×1,795mm×1,695mm

ホイールベース:2,640mm

車両重量:1,590kg

乗車定員:5名

サスペンション:(前)ストラット式独立懸架/(後)ダブルウィッシュボーン式独立懸架

駆動方式:AWD

タイヤ(前後):225/55R18

エンジン:2.0L 水平対向4気筒DOHCターボ

最高出力:280ps(206kW)/5,700rpm

最大トルク:35.7kg・m(350N・m)/2,000~5,600rpm

使用燃料:無鉛プレミアムガソリン

10・15モード燃費:13.2km/L

 

5代目 2018

スバル フォレスター アドバンス 2019

2018年に5代目となったフォレスター。スバル共通のデザインフィロソフィー“DYNAMICxSOLID”を採用し、より洗練と躍動感を融合したものに進化しています。

またプラットフォームには最新のスバルグローバルプラットフォーム(PSG)を採用、衝突安全性能・危険回避性能はもちろん、良好なハンドリング性能とより快適な乗り心地を手に入れています。

またスバルでは初めてとなる乗員認識技術「ドライバーモニタリングシステム」を搭載。ドライバーの顔を認証し(5名まで登録可能)、わき見運転や居眠り運転を検知すると警告を発するという機能。確実に一歩未来に近づいた機能といえますね。

さらに、これまでのターボグレード(XT)の用意はなく、2.5L NA仕様と、ボクサーエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド仕様、e-BOXERを用意。環境性能と運動性能を両立させる方向性を示しています。このあたりは時代の趨勢というべきかもしれません。とはいえ、今後ターボグレード追加の可能性もあるでしょうから、注視したいところですね。

 

●5代目フォレスター アドバンスのスペック

全長×全幅×全高:4,625mm×1,815mm×1,715mm

ホイールベース:2,670mm

車両重量:1,640kg

乗車定員:5名

サスペンション:(前)ストラット式独立懸架/(後)ダブルウィッシュボーン式独立懸架

トランスミッション:リニアトロニック(マニュアルモード付)

駆動方式:AWD

タイヤ(前後):225/55R18

エンジン:2.0L水平対向4気筒DOHC デュアルAVCS 直噴

エンジン最高出力:280ps(206kW)/5,700rpm

エンジン最大トルク:35.7kg・m(350N・m)/2,000~5,600rpm

モーター最高出力:10ps(13.6kW)

モーター最大トルク:65kg・m(6.6N・m)

使用燃料:無鉛レギュラーガソリン

JC08モード燃費:18.6km/L

WLTCモード燃費:14.0km/L

 

フォレスターのモデル変遷をたどってみました。水平対向エンジン、シンメトリカルAWDというスバルならではの技術を武器に、大きく進化を経てきたのがおわかりいただけたと思います。

ターボ+AWDの鮮烈なイメージのあるスバルだけに、新型モデルがハイブリッド仕様というのもなんとも複雑ではありますが、新たな方向性に進化をしていると捉える事もできますね。

なにより、モデル進化のたびに環境性能を確実に高めているのも注目のポイント。e-BOXERはスバルの見出したひとつの解ともいえそうですね。