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RVブームの先駆けとなったいすゞ ビッグホーンを紹介

いまでは、トラック&バスを製造する自動車メーカーとなった、いすゞですが、かつては乗用車も製造販売しており、さまざまな名車を世に送り出してきました。その歴史のなかで、「遊び、休暇を楽しむための車」として大きな支持を得ていたRV車が、ビッグホーンでした。1990年代のRVブームの先駆けとなったビッグホーンについて紹介します。

更新日2018/12/04

乗用車並みの快適性を備えたオフローダー、ビックホーン

初代ビックホーン

初代ビッグホーンは乗用車並みの快適性を備え、オンロードでもアウトドアでも幅広く活躍するモデルとして1981年に登場。当初の名前は、ロデオ ビッグホーンでした。

ボディタイプにはショートバン、ロングバン、ショートソフトトップの3種類、いずれも2ドアモデルでした。

クロスカントリーに分類される本格オフローダーが主流の時代にあって、ビッグホーンは高い走破性を持ちつつも、普通車に乗るユーザーでも違和感がない運転感覚を実現し、RVブームの先駆けとなりました。

エクステリアはいかにも本格オフローダーといった、無骨なフォルムが特徴。当時のトレンドということもありますが、現在のSUVに比べると、ワイルドなスタイルが際立っています。

その後も改良を続け1984年にはリヤシートの居住性を向上させたワゴンモデル、翌年には4ドア車を導入し、さらなる人気モデルへと成長。

1991年には、2代目がデビュー。3ナンバーサイズのボディに、3.2L V6ガソリンまたは3.1Lのディーゼルターボを搭載するとともに、サスペンション、内外装、メカニズムを一新。1992-1993年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。

2代目は1998年にマイナーチェンジを行い2002年まで生産されました。この記事では、1998年〜2002年に生産された最終型)について解説していきます。

 

初代から続く四角いフォルム

2代目ビックホーン

モデル&マイナーチェンジを重ねるごとに、ブラッシュアップが図られてきたエクステリアですが、その基本は初代から続く四角いスタイルが特徴です。ツートーンカラーも積極的に採用し、無骨な中にも都会的なセンス良さを持っていました。

 

ミニバン並の居住性を備えたインテリア

いま見れば質素な印象のインテリアデザインは、当時のスタンダート。乗車人数は2列シートの5人乗りに加えて3列シート7人乗りも設定。シートアレンジも多彩でラゲッジスペースは通常時で720L、後部座席を倒した状態で2,000Lの大容量を確保。普段使いからアウトドアはもちろん、車中泊にも最適なモデルです。

7:3の左右分割式テールゲートは、狭い場所でも荷物が積み込みやすく、ドア1枚あたりの重量が軽くなるため、坂道などでも開閉しやすくなっていました。

 

ガソリンエンジンとディーゼルエンジンを用意

エンジンは、ガソリンとディーゼルターボの2タイプ。

ガソリンエンジンは、3.5L のV型6気筒自然吸気で、最高出力169kW(230ps)、最大トルク314Nm(32.0kgm)/3,000rpmを発生。余裕の動力性能を有していました。

一方ディーゼルエンジンは、3.0Lのコモンレール式直噴ディーゼルにインタークーラー付きターボを追加。最高出力118kW(160ps)/3900rpm、最大トルク333Nm(34.0kgm)/2,000rpmをそれぞれ発生する高効率エンジンでした。

このディーゼルエンジンは、平成17年度の燃費基準を達成するとともに、車体には遮音材を多用することで、ディーゼル車であることを感じさせない静粛性も確保していました。

 

サスペンションとスタビライザーにより乗り心地を向上

2代目ビックホーン

足回りには、走破性を高めるためのこだわりが見られます。フロントには、ダブルウイッシュボーン+トーションバースプリング式、リアには4リンク+コイルスプリング式を採用。

豊かなサスペンションストロークと前後スタビライザーによる高いスタビリティは、ビッグホーンの白眉でした。また、グレードによって3種類のサスペンションチューンを用意し、モデルごとの特色を強めています。ホイールはグレードによって16インチと18インチが設定されていました。

RVブームの先駆けとなったビッグホーンですが、後発の日産 テラノや三菱 パジェロの人気に押されて、販売は伸び悩みました。

しかし、現在のSUVではもはや標準装備と言っても良い、オートクルーズ機能やヒーター内蔵ミラー、UVカットガラス、シートヒーターなどを採用するなど、進んだモデルでもありました。

 

現在は中古市場でしか入手できませんが、味のあるスタイルと走破性の高さは、ビッグホーンならでは。ビッグホーンはあなたを非日常へ連れ出してくれるアクティブな1台になってくれるかもしれません。

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