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キャデラック XT5 クロスオーバーってどんなクルマ？
ゼネラルモーターズの高級車ブランド、キャデラックは、アメリカ大統領専用車に多く用いられていることでも有名です。そのキャデラックが作るクロスオーバーSUVが、XT5 クロスオーバーです。最高級ブランドのSUVは、どのようなモデルに仕上がっているのでしょうか？ ※2018年11月時点で日本で販売されているモデルについて解説します。
更新日2018/12/07
キャデラック伝統のデザインを採用したエクステリア
XT5 クロスオーバーには、大型のフロントグリル、ウインカーを兼ねたデイライト、精悍な印象のヘッドライトなど、他のキャデラックに共通するモダンなデザインが採用されています。
上級グレードのプラチナムには、ドアノブにLEDが埋め込まれたイルミネーティングドアハンドルが標準装備され、車両の優雅さを引き立てます
ボディサイズは、全長4,825mm×全幅1,915mm×全高1,700mmで、ホイールベースは2,860mm。日本の道路事情を考えると、なれるまで運転に気を使う大きさですが、そのおかげで室内空間にはたっぷりとした余裕があります。
3.7L V型6気筒DOHCエンジンを搭載
XT5クロスオーバーに積まれる3.7L V型6気筒DOHCエンジンは、最高出力231kW(314ps)/6,700rpm、最大トルク368Nm(37.5kgm)/5,000rpmを発生。1,990kgのボディを動かすには十分なパワーを持っています。
駆動方式は走行安定性に優れるAWDで、シームレスな走りを可能にする8速ATと組み合わせることで、XT5クロスオーバーの上質な走りを引き出します。
サスペションは、フロントがマクファーソンストラット式、リアはマルチリンク式。プラチナムには、コンピューターが減衰を自動で調整するリアルタイムダンピングサスペンションが標準装備され、あらゆるシーンで快適な乗り心地を提供します。
ブレーキは前後共にベンチレーテッドディスクを装着し、いつでも安定したブレーキングを発揮します。タイヤサイズはラグジュアリーが18インチ、プラチナムが20インチです。
モダンかつ装備が充実したインテリア
エクステリアはもちろんですが、インテリアも高級車らしいモダンなデザインとなっています。シート素材には、レザーシーティングサーフェイス、または革本来の柔らかい質感をもたせたセミアリニンレザーを使用。
レザーシーティングサーフェイスは最廉価グレードのラグジュアリー、セミアリニンレザーはプラチナムに標準装備されます。
インテリアカラーは、ラグジュアリーにジェットブラックとサハラベージュが、プラチナムにジェットブラックとメイプルシュガーが用意され、カーボンやアルミニウム、ウッド、スウェードなどと組み合わせることで、贅沢な雰囲気を演出しています。
室内の静粛性も高く、最高級ブランドのSUVに恥ない仕上がり。面白いのは、逆位相の音でノイズを打ち消すアクティブノイズキャンセレーションが装備されていることです。
またウルトラビューパノラミック電動サンルーフは、運転席から後部座席まで大きく開くデザインで、乗る人すべてに抜群の解放感をもたらします。
後部座席は、40：20：40分割可倒シートを採用。積み込む荷物に合わせた豊富なシートアレンジが可能です。
荷室には、荷物が走行中に動かないように固定できるアジャスタブルカーゴフェンスや車外から荷物を隠すリトラクタブルカーゴシェードを装備するなど、広さだけでなく使いやすさも追及しています。プラチナムには両手が塞がっていてもゲートが開く、パワーリフトゲートが標準装備されます。
コネクティビティ機能や安全装備、運転支援機能も充実
タッチパネルを採用したセンターディスプレイは、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応。スマートフォンを接続すれば、スマートフォン内のナビや電話、メッセージの送受信、ミュージックなどの機能をセンターディスプレイのモニターで操作できます。
アップルのSiriなどによる音声操作も可能なので、運転中に視線を移動させることなく、安全に操作できます。
ルームミラーは自動防眩機能付き。プラチナムは、リアカメラミラーを標準装備しています。自動防眩機能とリアカメラウォッシャー機能付きのリアカメラミラーは、通常のミラーの約3倍の視野を持ち、死角を大幅に減らしています。
またプラチナムには自車を俯瞰的に見下ろすサラウンドビジョンを搭載。狭い場所でも安全に後退操作を行なえます。
ほかにもレーダー、カメラ、超音波センサーを駆使したセーフティデバイス、運転者に注意を促す、セーフティアラートドライバーシート、フォワードコリジョンアラート、サイドブラインドゾーンアラート、リアクロストラフィックアラート。
運転操作をアシストするエマージェンシーブレーキシステム、アダプティブクルーズコントロール、レーンキープアシスト、フロント／リアパーキングアシストなど数多く装備。予防安全機能や運転支援機能の充実は、うれしいポイントですね。
ひと昔前までラグジュアリーモデルと言えば、それはセダンを指していました。しかしユーザーニーズが多様化し、メーカーもそれに呼応するモデルを市場に着実に投入している現在では、かつてのプレミアムブランドからクロスオーバーSUVが続々と登場しています。キャデラックのXT5クロスオーバーも、そのなかの1台です。
価格はラグジュアリーが668万5,200円、プラチナムが754万9,200円となっています。