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スバル初のPHEV、XVの北米仕様「クロストレック ハイブリッド」を紹介

北米で好調のスバルが、同社初のPHEVモデル「CROSSTREK HYBRID(クロストレック ハイブリッド)」を発表。11月30日に開場したロサンゼルスオートショーで公開されました。PHEVと聞くと、燃費や航続距離が気になるところ。さて、どのようなスペックになっているのでしょうか。

更新日2018/12/21

スバル初のPHEVモデルのスペックは?

2019CROSSTREK HYBRID(クロストレック ハイブリッド

クロストレックは、日本で販売されているXVの北米仕様の呼び名です。
ロサンゼルスオートショーで公開されたクロストレック ハイブリッドは、2.0L 水平対向4気筒エンジンと2つのモーターで構成される新しいシステムに、リニアトロニック(CVT)と、大容量リチウムイオンバッテリーを組み合わせ、ガソリン車同様の低重心かつシンメトリカルな構成を実現した「SUBARU StarDrive Technology(スバル スタードライブ テクノロジー)」を搭載しています。

EV走行ももちろん可能なクロストレック ハイブリッドの、スペックをチェックしてみましょう。

■CROSSTREK HYBRID
全長×全幅×全高:4,465mm×1,803mm×1,595mm
ホイールベース:2,664mm
最低地上高:220mm
タイヤサイズ:225/55 R18
乗車定員:5名

エンジン:2.0L 水平対向4気筒DOHC 16バルブデュアルAVCS直噴
ボア×ストローク:84mm×90mm
最大出力:102kW(139ps)/5,600rpm
最大トルク:182Nm(18.5kgm)/4,400rpm
燃料タンク容量:約50L

モーターの最大出力:88kW
モーターの最大トルク:202Nm
動力用電池:リチウムイオン
総電力量:8.8 kWh
容量:25.0Ah
総電圧:351.5 V
トランスミッション:リニアトロニック(電気式無段変速機)
駆動方式:シンメトリカルAWD

スペックをみてわかるように、モーターだけでも88kW(118hp)の出力を発揮しており、その原動力となる大容量リチウムイオン電池は荷室下に配置されています。

2019CROSSTREK HYBRID(クロストレック ハイブリッド

EVで走行できる距離は、17マイル(約27km)。普段使いのみであればEVモードで充分といえるでしょう。もちろん家庭用電源での充電も可能です。
燃費性能は、90MPGe(約38km/L)。最大480マイル(約772km)の航続距離となっており、優れた環境性能を持つモデルとなっています。

 

バッテリー搭載のデメリットも克服

2019CROSSTREK HYBRID(クロストレック ハイブリッド

ガソリンモデルに大容量バッテリーを搭載し、ハイブリッドモデルにする際、問題となるのが衝突時のリスクと重量増ですが、クロストレックでは、衝突時のエネルギーが高電圧バッテリーに直接およばないよう、バッテリーの前後にサポートフレームを配置。

さらに堅固なケースで保護することで、電気が外に漏れることがないような安全対策を施すとともに、電子制御ブレーキにより、高い運動性・危険回避能力を備えています。

またスバル・グローバル・プラットフォームが、必要な車体剛性を確保し、質感の高い走りを約束します。

 

最新のテクノロジーとの融合

2019CROSSTREK HYBRID(クロストレック ハイブリッド

最近IoTというワードがニュースなどでよく出てきていますが、これはInternet of Things、つまり「モノのインターネット」と称されるもので、身近なモノをインターネットに繋ぎ、情報を交換するというコンセプトです。

2019CROSSTREK HYBRID(クロストレック ハイブリッド

クロストレック ハイブリッドでもこの技術・コンセプトが導入されており、スマートフォンから遠隔で充電設定の変更を可能としたり、クルマに乗り込む前に空調を稼働させ、乗り込んだ瞬間から快適な空間を実現できるなど、利便性を向上させています。

 

気になる日本での販売は…?

このクロストレック ハイブリッドは、2018年内に米国で販売を開始する予定とのこと。北米で確立されたスバルブランドに、高い環境性能と商品力で話題となりそうですね。販売価格は、3万4,995ドルとアナウンスされています。

気になる日本導入は、希望的観測も含めると2019年夏前までになるのではないでしょうか。

 

ここ数年、世界中のメーカーがEVへのシフトを進めていますが、航続距離、充電インフラなど実用面での課題がいまだに払拭されずにいます。クロストレック ハイブリッドのようなPHEVや、レンジエクステンダー型のHVは、EV化へのつなぎ的なイメージもありますが、現状ではより現実的な選択肢であるといえます。このクロストレック ハイブリッドが北米市場でどのように受け入れられるのか、非常に興味深いですね。

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