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なぜ国内で販売されている日産のSUVは、エクストレイルとジュークの2種類しかないのか?

日産のSUVといえば、エクストレイル、デュアリス、ムラーノ、その昔にはテラノやサファリなど多くありましたが、いつの間にか日本で買えるのは、エクストレイルとジュークの2種類になってしまいました。ただしこれは国内市場に限ってのこと、海外に目を向けると、色々な車種が販売されています。なぜ、日本ではエクストレイルとジュークだけなのでしょうか。

更新日2019/02/04

日産の市場戦略

2000年代に入り、日本の国内自動車市場は徐々に縮小傾向をたどり、全盛期の1990年代に780万台あった日本国内の自動車販売台数は、2017年度には519万台に減少しました。

ところが世界市場は、8年連続で拡大を続け、年間1億台の大台に近づいています。こういった市場傾向を受け、日産はそれぞれの市場に合わせたビジネス戦略を展開しています。

日産 ノート

すでに一定の市場シェアをもつ日本国内では「現状の収益性を維持しながら、着実な成長の実現を目指す」としており、ノートやセレナのような基幹となる商品を中心に展開を続けていく方針のようです。

日産 テラ

一方、一定の認知はあるもののシェアの確保ができていない欧州、中東、アセアンといった市場では、新車種を導入し、ブランド力によって他社との差を埋める戦略。ブランドイメージが確立しきれていないブラジル、アルゼンチン、インド、ロシアといった市場では、ブランドの認知に努めます。その活動の一環として、アセアン市場向け戦略車プレミアムSUV「テラ」を、2018年に発表しました。また地域ごとにSUVやピックアップトラックのカテゴリーを強化する取り組みも行なっています。

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成長のための技術への投資とグループ3社の協力体制

Nissan IMs

さらに、開発から生産・輸送までのコスト改善と、同時に新たな技術を開発する、という目標もあります。
具体的には、電気自動車、自動運転、コネクテッド・カーといった新たなモビリティサービスの開発を加速化し、それと「ニッサン・インテリジェント・モビリティ」を通じて、新たな技術と商品を提案。2022年の終わりまでに、電気自動車とe-POWER搭載車を含む電動車両を年間100万台販売し、電気自動車ではトップを目指す計画を立てています。

また、ルノー・日産自動車・三菱自動車アライアンスのメリットの活用や技術協力を通して、「ニッサン、インフィニティ、ダットサン」ブランドの先進的なクルマを発表していく予定もあります。

2018年の国内市場において、エクストレイルがSUV 4WDカテゴリーで販売台数No.1を記録するなど、好調な日産SUVですが、上記の理由から国内では技術を活かした少数精鋭の車種で勝負していくようです。

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日本で発売が期待される日産のSUV

 

日産 キックス

日産 キックス

2018年に北米で発表された2019年モデルのSUVです。日産らしい先進安全技術を採り入れつつ、手頃な価格で提供されています。

 

インフィニティ QX30

インティフィティ QX30

ボディサイズはジュークとエクストレイルの中間にあたり、コンパクトで上質なSUVを求める人にオススメなSUVです。北米で販売されていて、ベンツのGLAクラスをベースとし、ミッションは7速DCTが組み合わされています。

 

日産 アルマーダ

日産 アルマーダ

中東ではパトロールという名で販売されています。かつてあったサファリの後継モデルで、5.3m超の巨大な車体ながらグイグイと押し進めていける、まさに本格派な一台です。

 

国内の自動車市場が縮小傾向にあることを考えると、海外市場に重点を置く戦略は当然かもしれません。しかし、海外で発表されている日産の魅力的なSUVが、国内でも買えるようになると嬉しいですね。

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