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マツダ CX-8とボルボ XC90のスペックを比較!
多人数乗車が可能なクルマと言えば、3列シートのミニバンが長らくその代表格でした。しかし、ミニバンは居住性こそ高いものの、箱型のデザインをどうしても受け入れられない人も少なくありません。そうした場合、乗車定員を犠牲にしてデザイン性に優れたクルマを選ぶか、デザイン性を犠牲にして乗車定員の多いクルマを選ぶかのどちらかになりますが、実用性を考慮したときに前者の選択肢となってしまうことがほとんどではないでしょうか。家族のためとは言いつつも、高いお金を出すにもかかわらず、妥協をしなくてはならないのはあまり良い気持ちではありません。
更新日2019/02/15そんな中、近年のトレンドの1つとなっているのが、3列シートのSUVです。これまでも、トヨタ ランドクルーザーやメルセデス・ベンツ GLクラスなど一部のモデルには設定されていたものの、選択肢はそれほど多くはありませんでした。
しかし、2016年にボルボからXC90が、2017年にマツダからCX-8が発売されるなど、消費者にとって3列シートのSUVは現実的なものとなりました。ここでは、マツダ CX-8とボルボ XC90について、そのスペック面を中心に比較してみたいと思います。
スペック比較
マツダ CX-8 25Sのスペック
・ボディスペック
全長×全幅×全高:4,900mm×1,840mm×1,730mm
ホイールベース:2,930mm
車両重量:1,670-1,740kg
乗車定員:6-7名
タイヤ:(前後)225/65R17
サスペンション:(前)マクファーソンストラット式/(後)マルチリンク式
・エンジンスペック
エンジン:2.5L 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
最高出力:140kW(190ps)/6,000rpm
最大トルク:252Nm(25.7kgm)/4,000rpm
トランスミッション:6速AT
駆動方式:FF
JC08モード燃費:13.4km/L
・車両本体価格
289万4,400円~
ボルボ XC90 T5 AWD Momentum
・ボディスペック
全長×全幅×全高:4,950mm×1,930mm×1,775mm
ホイールベース:2,985mm
車両重量:2,060kg
乗車定員:7名
タイヤ:(前後)235/55R19
サスペンション:(前)ダブルウィッシュボーン式/(後)マルチリンク式
・エンジンスペック
エンジン:2.0L水冷直列4気筒DOHC16バルブ(インタークーラー付ターボチャージャー)
最高出力:187kW(254ps)/5,500rpm
最大トルク:350Nm(35.7kgm)/1,500~4,800rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:AWD
JC08モード燃費:12.9km/L
・車両本体価格
789万円~
スペックの違いは?
まずはサイズから見てみましょう。CX-8に比べて、XC90はひと回り大きくパッケージングされています。特に横幅は1930mmとなっており、CX-8はもちろん、多くの日本車と比べてかなりワイドになっています。もちろん、その分ワイド&ローなエクステリアとなり、美しいプロポーションとなっています。一方のCX-8は、相対的に全長が長いスタイルが高級セダンのような伸びやかなデザインに貢献しています。
エンジンはどちらもベースグレードのガソリンエンジンで比較しましたが、ボディサイズおよび総重量がXC90の方が大きい分、エンジンスペックもXC90の方が高く設計されています。しかし、特筆すべきはその排気量です。CX-8が2.5Lなのに加えて、XC90は2.0Lのターボチャージャー付エンジン、いわゆるダウンサイジングターボエンジンが採用されています。排気量が小さい分、カタログ燃費もCX-8とそれほど違わないのは魅力的と言えるでしょう。
価格はやはりCX-8の方が大幅に安く設定されています。標準装備などの違いもあるので単純には比較できませんが、7人乗車可能な3列シートのSUVが300万円ほどで購入できるのは画期的と言えるでしょう。XC90は倍以上の価格となっていますが、その分標準装備が豪華で、なおかつ、サスペンションにダブルウィッシュボーンが採用されていたりするなど、見えないところまでも満足のいく設計となっています。
先進安全装備&運転支援装備比較
■CX-8の先進安全装備&運転支援装備比較
・アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)&AT誤発進抑制制御[前進時]
・スマート・シティ・ブレーキ・サポート[後退時](SCBS R)&AT誤発進抑制制御[後退時]
・クルーズコントロール
・車線逸脱警報システム(LDWS)
・ブラインド・スポット・モニタリング[※リア・クロス・トラフィック・アラート機能付]
・頸部衝撃緩和フロントシート
・後退抑制ブレーキペダル
・アクティブボンネット(歩行者保護システム)
・電子制御制動力配分システム(EBS)
・ブレーキアシスト
・エマージェンシー・シグナル・システム(ESS)
・ウォーニング(運転席/助手席シーベルト、ライト消し忘れ、半ドア)
・セカンドISOFIX対応チャイルドシート固定ロアアンカレッジ(左右席)&トップテザーアンカレッジ(左右席)
・SRSエアバックシステム(フロント/セカンド/サードシート)&フロントサイド
・プリテンショナー&ロードリミッター機構付きELR3点式×2(フロントシート/セカンドシート左右席)
・リアパーキングセンサー
・ハイ・ビーム・コントロールシステム
・ヒル・ローンチ・アシスト(HLA)
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム[横滑り防止機構](DSC)&トラクション・コントロール・システム(TCS)
■ボルボ XC90の先進安全装備&運転支援装備比較
・全車速追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
・パイロット・アシスト(車線維持支援機能)
・LKA(レーン・キーピング・エイド)
・LEDヘッドライト (アクティブベンディング機能付)
・オンカミング・レーン・ミティゲーション(対向車線衝突回避支援機能)
・BLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)
・LCMA(レーン・チェンジ・マージ・エイド)-急接近車両警告機能 ・CTA(クロス・トラフィック・アラート)
・RS(I ロード・サイン・インフォメーション)
・DAC(ドライバー・アラート・コントロール)
・360°ビューカメラ
・パーク・アシスト・パイロット (縦列・並列駐車支援機能)
・衝突時ブレーキ保持機能
先進安全装備&運転支援装備比較の違いは?
CX-8もXC90も、現代のクルマとしては十分な装備が提供されています。特に、自動ブレーキについては標準装備となっているなど、安全性への配慮はしっかりとなされています。
CX-8について言えば、300万円台のモデルにもかかわらずこれだけの安全装備が提供されているのは、とてもコストパフォーマンスに優れていると言って間違いないでしょう。一方のXC90ですが、一見CX-8と同等の装備状況に見えます。しかし、ボルボは世界でも最も安全に関する技術の進んだブランドであり、そのボルボの中でもフラッグシップSUVモデルとなるXC90には、現在のボルボのもつすべての技術が注がれていると言われています。特に、安全装備についてはベースグレードでもフル装備となっているため、安全性能面での信頼感は絶大です。
倍以上も価格が異なるので、CX-8の安さばかりに目が行きがちですが、安全性能も含めたスペック面でのXC90のコストパフォーマンスの高さは、現在販売されているいかなるSUVの中でも随一と言えるでしょう。