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SUVの「トーイング」ってなに?

日本のスペック表ではあまり見かけることはありませんが、欧米のスペック表には「トーイング・キャパシティ」という値が記載されています。トーイングとは、ネットの辞書で調べると、地上にいる航空機をけん引するクルマをトーイングカーと呼ぶ用法があるように、けん引のことを指す言葉です。

更新日2019/03/11

欧米にはトレーラーハウスの文化がある

アメリカ映画を見たり、小説を読んだりすると、トレーラーハウスで移動する光景がよく出てきます。トレーラーハウスは、日常生活ができる移動式の部屋のことで、欧米には自家用車につないで、気ままに行きたいところに行き、道の脇に停めて滞在するという文化があります。

滞在中は、ホテルに泊まるのとは違い、キッチンで好きなものを作って食べることもでき、旅をしながら快適に過ごせます。この魅力的な生活にあこがれる方もいるのではないでしょうか。

 

SUV購入時に重要になる、トーイング・キャパシティ

トレーラーハウス

トレーラーハウスは、装備によって重さが異なってきますが、比較的簡素なものであっても500kg程度はあります。内装が豪華なものになると、その重量は1トンをゆうに超えます。そのため、トレーラーハウスが一般的になっている国では、クルマのトーイング・キャパシティがとても重要になってくるのです。

また、トレーラーハウスでなくても、ボートのようにクルマには入りきらないものを運ぶ際にはトレーラーに載せて牽引する必要があります。SUVの場合、マリンスポーツ、ウインタースポーツなどのアウトドアで利用される機会が多く、必要な様々な器具をけん引できる性能が求められます。

 

日本では750kg以下なら普通免許で運転可能

マツダ CX-8は、トーイングに重点を置いているクルマです。トレーラーとクルマをつなげるために必要なトレーラーヒッチがメーカーオプションとして用意されています。このトレーラーヒッチのけん引重量は750kg。

CX-8には、けん引しながら運転する際に、横揺れを検知するとブレーキをかけて抑え、安定して走れるようにするTSA(トレーラー・スタビリティ・アシスト)が搭載されています。

実際は、750kg以上のものを運ぶ能力がないわけではなく、豪州モデルはトーイング・キャパシティが2トンとなっていますが、安全性を考慮して750kgまでに制限しているそうです。

ちなみに、日本ではトレーラーの車両総重量が750kg以下のものは普通免許で運転できますが、それを超える場合は、けん引免許が必要になります。

 

トレーラーハウスや、ボートといった大きなスポーツ用具などをけん引するために求められるトーイング・キャパシティは、欧米では、燃費や最高速度よりも重視されることがあります。「運ぶことができない」となったとたんに、購入するクルマの選択肢から外されてしまうからです。

日本では、トーイング・キャパシティが前に出てくることはなかなかありませんが、昨今のキャンピングブームの流れから、トレーラーハウスのような文化が生まれてくることもあるかも知れません。次回クルマを検討される際には、ぜひトーイング・キャパシティにも注目してみてください。

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