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スズキ勤め人がジムニー/ジムニーシエラのすごさを紹介

2018年に実に20年振りにフルモデルチェンジを行ったスズキ ジムニーとジムニーシエラ。一時期、納期が一年を超えるなど、人気の本格オフローダーの2台ですが、スズキの販社に勤めている筆者が、2台のすごさを紹介します。

更新日2021/04/20

ラダーフレーム採用の本格的なオフロード性能

ジムニー ラダーフレーム

ジムニー/ジムニーシエラは、ラダーフレームというハシゴ状フレームに、走りに関する大事な機構を組み付け、その上にボディを乗せるといういわゆる「フレーム構造」を長年継承しています。

現在、販売されているクルマのほとんどは、モノコック構造を採用しており、フレーム構造のクルマはごくわずかです。

その理由は、フレーム構造はコストがかかるとともに、室内空間にも制約を受けやすく、オンロードでの走行性能と快適性もスポイルされてしまうという問題を持っています。反面、重要なパーツはすべてフレーム上にマウントしてあるので、ボディがダメージを受けても走りには影響がないというタフさを備えています。

一方、モノコック構造は軽量化に優れており、オンロードでの乗り心地や走行性能を高められる反面、ボディ全体で衝撃を受け止める構造のため、外装のダメージが走行性能にまで波及しやすく、外的ダメージに弱いという欠点を持っています。

つまり、走行性能や室内空間を多少犠牲にしても、本来のオフロード車に必要な“タフさ”を最重要項目として、長年設計さてきたところに、ジムニー/ジムニーシエラのスゴさがあると言えます。

 

実用性一辺倒の、個性的なスタイリング

スズキ ジムニー 2018

ジムニー/ジムニーシエラの特長の1つに、直線基調の四角いデザインが挙げられます。

スライドドアで背が高く、かつメッキを多用した迫力のデザインが主流の軽自動車市場において、この無骨なデザインは、流行の逆をゆくものと言えるでしょう。

中でも目を引くのは、樹脂そのものの色で成形された材料着色樹脂の前後バンパーです。

塗装されていないため、パーツ代が安く、破損しても塗装することなく交換できるというメリットがあります。本格オフローダーとしての使用を想定し、もっともダメージを受けやすい前後バンパーが材料着色樹脂になっているといういさぎよさは、実用とデザイン性を両立した最たる部分と言えます。

スズキ ジムニー 2018

また、テールランプも小さめなものを採用しているのですが、これもまた破損したときの修理コストを考えたものです。

デザインでは、前置きのインタークーラーに変わりボンネット上のバルジが消滅しましたが、これは、ボンネット上の余計な突起をなくし、ボンネット上の積雪を抑えるため。サイドのガラス面を立ててあるのも、同じく積雪を防ぐためという、まさに実用性を重視したものになっています。

 

個性と実用性を両立したカラーリング

ジムニー/ジムニーシエラには、全部で8色(2トーンカラー/ブラックトップ2トーンも含めると15色)ものボディカラーが用意されました。

なかでも、新色のキネティックイエローは、大自然のなかで活動をするプロフェッショナルが万がいちの悪天候を想定し、蛍光色等の目立つ色を服装や道具に取り入れていることから、ジャングルグリーンはハンターや森林警備隊が自然に溶け込むため採用する周囲に馴染むアースカラーから、それぞれ発想を得ています。

つまり、実際のフィールドワークにジムニー/ジムニーシエラを連れ出したとき、頼れる道具としての役割を、ボディカラーにもプラスしているというわけです。

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新開発されたラダーフレーム

ジムニー/ジムニーシエラがラダーフレーム構造を採用することで優れたオフロード性能を備えていることは、前半で書きましたが、本当にすごいのはそのラダーフレームが新開発されたものであるということです。

前述したように、ラダーフレーム構造のクルマは世界的に見ても極めて少数であり、ほとんどのクルマがモノコック構造です。ラダーフレーム構造を採用するだけでもコストが高くなってしまいます。

加えて、ジムニー/ジムニーシエラは趣味性が高く、万人受けするクルマではないため、台数を売ってコストを回収しづらいといった事情もあります。

にもかかわらず、スズキは現在のラインアップでは、ほぼ間違いなくジムニーとジムニーシエラ以外に採用する事のないラダーフレームを新開発しました。ここが、ジムニー/ジムニーシエラのすごさの本質です。

新開発ラダーフレームには、Xメンバーが採用されたほか、前後にはクロスメンバーが追加され、ねじり剛性が従来の1.5倍にまで高められています。

スズキのジムニー/ジムニーシエラに対するオフロード性能への探究心は目を見張るものがあり、一切の妥協を許さない姿勢があらわれいます。

 

伝統のパートタイム4WDと、リジッドアクスル式サスペンションを採用

ジムニー 2018

SUVの4WDのほとんどが電子制御のフルタイム4WDとなっている昨今ですが、ジムニー/ジムニーシエラには機械式のパートタイム4WDが採用されています。

初代ジムニー/ジムニーシエラから一貫して採用されているこの4WDシステムは、シンプルな機構なので壊れにくく、また整備もしやすいため、世界各国で使用されるジムニー/ジムニーシエラにはまさにうってつけと言えます。

パートタイム4WDはフルタイム4WDと違って、前輪もしくは後輪のどちらかが空転しても、前に進む駆動力を確保できます。この性能が悪路走行には非常に大事で、普通のフルタイム4WDのクルマでは、空転している方のタイヤに全ての駆動力がかかってしまい、脱出できない場合もあります。

また、ジムニーのサスペンション形式は前後共に3リンクリジッドアクスル式サスペンションが採用されています。これも伝統のサスペンション形式で、何よりもガッチリとタフな構造が世界各国の悪路を走破するのに重要な役割を果たします。

一般的なクルマは乗り心地や走行性能を重視するため、左右のタイヤが独立して動く独立懸架サスペンションが採用されていますが、その性能はあくまで平坦なオンロードでの話であり、凹凸路での接地性や対地クリアランスの確保には不向きです。

ジムニー

これに対し、リジッドアクスル式サスペンションは、左右のタイヤが一本の車軸でつながっており、例えば片方のタイヤが大きな凸路面に乗り上げてしまった時などは、車軸がシーソーのように傾き、もう片方のタイヤに大きな荷重をかけるような構造になっており、駆動力をしっかり路面に伝える事ができます。

このように、ジムニー/ジムニーシエラは、オンロードよりもオフロードでの走行に重きを置いた設計がされており、そこが他のクルマと一線を画す部分となります。

 

最新の電子制御デバイスを搭載

悪路走破性能を重視するジムニー/ジムニーシエラですが、最新の電子制御デバイスを装着し、その4WD性能にも磨きをかけています。

前輪と後輪を直結したパートタイム4WDでも、左右輪のどちらかが空転した場合などには完全に駆動力が失われてしまいます。

しかし、ブレーキLSDトラクションコントロールという装備により、空転した車輪にだけブレーキを個別に効かせ、もう片方の車輪に駆動力を確保することにより、脱出性能を高めています。

また、安全性能にも抜かりはありません。

XCまたはスズキ セーフティ サポート装着車は、標識認識機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト、デュアルセンサーブレーキサポートを装備。

デュアルセンサーブレーキサポートは、スズキの最新の自動ブレーキ技術。対物だけでなく、対人にも作動し、安全性能も一段とグレードアップしたものになっています。

 

ジムニーシエラ

個性的なスタイリングや、伝統の悪路走破性を備えたスズキ ジムニー/シエラ。燃費もWLTCモードで16.2km/L(5MT)と悪くなく、自動ブレーキも備えているので、日常からアウトドアまで幅広いシーンで活躍するクルマなのではないでしょうか。

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