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レクサス RZがトヨタ最強システムをひっさげて登場!
レクサス初のBEV=バッテリー電気自動車『レクサス RZ』が間もなくデビューします。 スバルと共同開発したBEV専用プラットフォームe-TNGAを使用し、新開発の4輪駆動制御システム「DIRECT 4」、電子制御のステアバイステアリングシステムなど最先端の技術満載のパワフルなプレミアムなSUVに仕上がっています。
更新日2022/08/23ボディサイズは兄弟のなかで最大
レクサス初のBEVとなるRZに採用された専用プラットフォーム「e-TNGA」は、薄型大容量バッテリーパックを床下に平置きで配置し、低重心・低慣性力を実現しています。
このプラットフォームには、全長4,805mm×全幅1,895mm×全高1,635mmのレクサスBEVらしさを表現したボディが載ります。
同じプラットフォームを使うスバル ソルテラが全長4,690mm×全幅1,860mm×全高1,650mmで、若干ボディサイズが違いますが、これはデザインの違いだけです。当たり前ですが、ホイールベースは2,850mmで同じです。
ライバルは、アウディ e-tron、メルセデス・ベンツ EQCといったプレミアムブランドのEVです。
サスペンションは、フロントがストラット、リアがダブルウィッシュボーンで、タワーバーとフェンダーブレースでステアリングの応答性を強化。さらにグレードによっては、前後にパフォーマンスダンパーが装備され、ボディの無駄な動きが制御され、よりリニアな応答性が得られます。
ひと目でレクサスBEVとわかるエクステリアデザイン
スピンドルボディと呼ばれるエクステリアは、LEXUSのSUVらしい台形デザインとフロントグリルが特徴で、BEVらしく低いフードを持ち、エロダイナミクスを重視しています。
BEVなのでラジエーターがなく、フロントグリルの大きな開口部はありません。おもに室内の換気に用いられることになる小さな開口部には、グリルシャッターを装備し、冷却風を必要としない場合は閉じて、空気抵抗を低減します。
左右に分かれたルーフスポイラーは、スポイラーサイドで発生させた縦渦で、横風によるボディへの悪影響を抑え、スタビリティを確保する効果があります。
トランクエンドのダックテイル形状は、後部に流れる空気を整え空気抵抗を低減するとともに、ダウンフォースも発生させます。
また、床下もアンダーカバーをできるだけ平らに仕上げて、レーシングカーのようにフラットボトム化しています。
現代的なコンセプトのインテリア
インテリアは、ラグジュアリーさに頼るのではなく、SDG’sやサステナビリティなモビリティらしくクリーンで開放的な空間を演出しています。
ステアリングは、ハンドルと操舵系がメカニカルにでななく、電子的につながるステアバイワイアを使い(LEXUS初採用)、操舵角を±150度に設定して車庫入れからワインディングロードまで非常に操作しやすくなっています。
またドライバーが感じる操舵トルクと、タイヤの転舵角度を独立して制御するステアバイワイアは、ステアリングフィールを格段に向上しています。
これを受けてコクピットは従来の円形ステアリングに加え、レーシングマシンに用いられるような異形ステアリングも用意されています。上下がカットされた異形ステアリングのメーター視認性の良さは格別です。
シフトレバーはなく、センターコンソールにしつらえたダイアルでモードチェンジを行います。
RZには専用の最強システムを搭載
RZはAWDモデルだけの設定で、フロント150kW、リア80kWという強力なツインモーターを搭載しています。
同じプラットフォームを使うスバル ソルテラやトヨタ bZ4Xのモーターは、FWDモデルが150kWで、AWDは前後80kW(合計160kW)なので、RZはそのFWD用フロントモーターと、AWD用のリアモーターを組み合わせた最強仕様とも言えます。
4輪駆動の制御は、新開発の「DIRECT 4(ダイレクトフォー)」です。制御は車輪速、加速度、舵角の情報によって行い、前後輪トルク配分は100:0~0:100のあいだでシームレスに変化します。
たとえば発進・直進加速時は60:40~40:60で、コーナリング時はステアリングの切り始めがフロント寄り(75:25~50:50)になり、コーナ脱出時はリア寄り(50:50~20:80)なるなど、状況に応じて刻々とトルク配分を変えていきます。
ドランビングの楽しさ・しやすさをサポートするだけでなく、省エネも実現するシステムです。
モーターユニットは、モーター、トランスアクスル、インバーターを一体としたコンパクトな独特な構造の新開発「eAxle」を採用。eAxleは、フロントが前後方向に短く、リアが高さを抑えた構造になっています。
一充電走行距離は約450kmで、AWDのスバル ソルテラの487km(FWDは542km)に比べると若干伸びませんが、ハイパワーであることを考慮すればむしろ満足のできる航続距離でしょう。
レクサス RZは、レクサスらしい上質さとハイパフォーマンスを発揮しながら、SDG’sやサスティナブルをナチュラルに取り込んでいます。期待せずにはいられませんね。
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文・SUV FREAKS編集部
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