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三菱 eKクロスの走行性能
独特なデザインとハイトワゴンの居住性を兼ね備えたクルマとして話題となっている、三菱の新型車eKクロス。しかし、eKクロスがすごいのは、見た目だけではありません。今回は、eKクロスの走行性能について、解説していきます。
更新日2019/12/26先代から65㎜延長されたホイールベース
eKクロスは、先代のeKワゴンと比べて、ホイールベースが65㎜延長されています。ボディの四隅に配置されたタイヤは、デザイン上の踏ん張り感と、高い直進安定性をもたらします。
新開発された、プラットフォームの剛性の高さもあり、少々荒れた路面でもサスペンションがしっかりとストロークし、ボディがバタバタと振り回される怖さが少なくなっています。
また、居住スペースを優先したハイトワゴン軽自動車にありがちな、車体のフニャフニャ感が小さく、しっかりした雰囲気を感じられるクルマです。
そのため軽自動車が苦手としていた高速道路でのロングクルーズも、直進安定性が高いことで運転しやすくなりました。
長く乗っていると疲労がたまりやすい傾向の軽自動車の中では、ロングドライブに適したクルマに仕上がっています。
直列3気筒NAとターボを用意
全車にハイブリッドシステムを搭載したeKクロスは、直列3気筒660ccのNAとターボの2つから選択することができます。エンジン単体としては、先代モデルと比べて3馬力ほど性能は向上していますが、車両重量840kg~920㎏のボディを引っ張るには、やや力不足を感じます。
ですが、モーターアシストにより発進時から時速60キロまでの街乗り領域では過不足は感じません。さらに静粛性も高く、モーターアシストによるスムーズな加速で気持ちよく走ることができます。
しかし、登坂時や高速領域になると、NAエンジンの場合はパワー不足が否めません。対してターボエンジンの方がパワフルで扱いやすく、加速も良いです。
総合的に良質なクルマ
軽自動車という点で、走行性能に対して期待が持てないと思いがちですが、eKクロスの走りの質感は、リッターカーと同等かそれ以上です。しなやかな足回りで、荒れた路面でも衝撃は少なく、ハイブリッドシステムを搭載したエンジンによって、静かでシームレスな発進ができます。
混雑した街中や、狭い小道などでは、ボディサイズの手ごろ感もあり、日常の手足として十分すぎる走行性能を持っています。セカンドカーとしては、下手なコンパクトカーよりも上質です。
高速走行時のつらさはありますが、ロングドライブができないわけではありませんので、ファーストカーとしての利用も可能でしょう。個性的な外観からは想像できない優しい乗り味は、多くの人に受け入れられると思います。
軽自動車としての完成度が高く、コンパクトカーを買うよりもこれがいいなと思わせてくれるクルマです。コンパクトカーに打ち勝つ軽自動車として、今後も改良が楽しみなクルマです。