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VWの7人乗りSUV、アトラスとは?

2017年に登場したフォルクスワーゲン アトラスは、ミドルクラスの7人乗りSUVです。トゥアレグの下のクラスに導入されたアトラスは、北米市場を意識して開発され、欧州では販売がない数少ないモデルです。日本市場へも未導入ですが、多人数乗車の可能なSUV人気が高まっているので、今後、日本導入があるかもしれません。その前に、アトラスをざっと見ておきましょう。

更新日2020/03/30

北米に投入されたミドルサイズSUV

アトラスは、2016年に開催されたロサンゼルスオートショーで初公開されました。世界的な人気の続くSUVカテゴリーにおいて、北米での販売数で他メーカーからやや遅れをとっていたフォルクスワーゲンが、シェアの拡大を狙って開発したモデルです。

ミドルクラスSUVとはいえ、ボディサイズは全長5,036mm×全幅1,989mm×全高1,778mm、ホイールベースは2,979mmで、トヨタ ランドクルーザーより全長、全幅が大きい、堂々としたサイズになります。

全体的に直線を基調としたシンプルでモダンなVWのデザインコンセプトを踏襲しながら、フロントグリルの太いメッキバーにノッチアクセントが施されていたり、ホイールアーチを強調したプレスラインだったりと、北米市場で人気のあるテイストが織り込まれています。

アトラスのインテリア(内装)は、ここ数年のVWデザインに則ったシンプルですっきりした印象。そこに、ウッドパネルやシルバー加飾を施し、上品で高級感のある仕上げとなっています。VWデジタルコクピットに6.5インチ液晶タッチパネルを組み合わせ、ドライブに必要な情報を乗員に伝えます。

標準的なシート配列は2+3+2。2列目のベンチシートは60:40分割式で、リクライニングと前後スライド(7.7インチ)にくわえ、サードシートへのアクセスには背もたれを立てたまま前方に倒れる機構など、便利で快適に使える機能が充実しています。グレード別でセカンド(2列目)シートにキャプテンシートの設定があることや、各シート脇に備えられるカップホルダー、豊富な12V電源ソケットやUSBソケット、収納スペースなど、便利装備も十分に備わっています。

気になるパワーユニットは、2.0L 直列4気筒ガソリンターボと、3.6L V型6気筒ガソリンエンジンの2種類。それぞれのパフォーマンスは、2.0Lターボが最高出力173kW(235PS)/4,500rpm、最大トルク258lb-ft(約35.7kgm)/1,600rpm。3.6Lは最高出力203kW(276PS)/6,200rpm、最大トルク266lb-ft(約36.8kgm)/2,750rpmとなっています。

どちらのエンジンにも8速ATが組み合わせられ、駆動方式は2.0LエンジンがFF(前輪駆動)、3.6LエンジンにはFFと4WDが用意されます。

3.6L V6モデルの車両重量は2tを超えますが、ゆとりのあるパワーとトルクで力強い加速を見せてくれます。トーイング・キャパシティ(牽引能力)は5,000ポンド(約2,268kg)となっており、トレーラーハウスやボートを牽引することの多い、SUVならではのスペックと言えるでしょう。

タイヤサイズは245/60R 18。サスペンション形状は、フロントがマクファーソンストラット、リアがマルチリンクです。

安全装備は、最新の電子制御車両安定装置(ESC)や6個のエアバッグシステム、衝突被害軽減ブレーキ、アダプティブクルーズコントロール、ブラインドスポットモニター、車線逸脱警告、パーキングステアリングアシスト、オートハイビームコントロールなどの安全運転支援システムも充実。

また、万が一の際、センサーが衝突を検知すると自動的にブレーキを作動させ、残留運動エネルギーを減らして二次衝突の被害や乗員への損傷・衝撃を軽減させる、オートマチック・ポストコリジョン・ブレーキング・システム(自動衝突後ブレーキシステム)が全車標準装備となっています。

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アトラス クロス スポーツを追加

アトラス クロススポーツ北米での好調なセールスを受けて、2019年10月にはスポーティなアトラス クロス スポーツが追加されました。

ルーフラインをリアに向かって傾斜するクーペシルエットとし、前後オーバーハングを削った結果、全長は4,900mmに短縮。それにともない、乗車定員は5名となりました。

サード(3列目)シートが省略されたぶんは、セカンドシートの居住性アップとラゲッジ容量に当てられており、とくにセカンドシートの居住性はスライドによって最後端まで下げると、アトラスよりも広いレッグスペースが確保されています。

パワートレインはアトラスと同様、2.0Lターボと3.6Lの2本立て。またタイヤサイズも21インチと大きなものが装備されており、より若い世代に人気が出そうなデザインです。

ダイナミックなスタイリングと高い実用性が魅力のアトラスは、北米をはじめ、ロシアや中国、中東などで販売され、人気となっています(北米以外では搭載エンジンのラインアップが異なります)。現在のところ日本への導入は予定されていないようですが、7人乗りSUVの人気がより高まるようなことがあれば、日本導入も期待できるのかもしれません。

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