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【祝!ロッキー、タフト発売】ダイハツの歴代SUVを振り返る

ロッキー、タフトといった懐かしの名前を復活させるなど、いまもっとも活気を感じさせる国産メーカーがダイハツです。そんなダイハツが、これまで市場に送り出したSUVを歴史とともに振り返ってみましょう。

更新日2020/07/03

ラダーフレーム採用の本格オフローダー、初代タフト

ダイハツ タフト 19741974年にデビューした初代タフトは、ラダーフレームに4輪リーフリジットアクスル式サスペンション形式を採用した本格オフローダーモデルでした。

名前の由来は、Tough&Almighty Four-wheel Touring Vehicle(強靭で万能な四輪駆動車)の頭文字をとったもので、現在の軽自動車よりも若干小さなボディ(全長3,320mm×全幅1,460mm×全高1,860mm)に958ccのエンジンを搭載。当時、日本では初となる1.0Lクラスの四輪駆動車としてデビューしました。

ジープに準じたスタイルのボディで、4人乗りと6人乗りを用意。ホディには、箱型断面形状の頑丈なロールバーやドアと連動するデュアルサイドガードバー、乗員保護のためのヘッドレスト一体型ハイバックシートなど、オフローダーながらも安全面も配慮されていました。

トランスミッションは4速MTのみ、トランスファー(副変速機)は低高速の2段階切り替えが可能でした。

1984年、フルモデルチェンジにともないモデル名を変更。タフト名は、それ以来、途絶えていましたが、2020年の東京オートサロンで復活を遂げ、話題に。

タフトスクウェアなフォルムの5ドア版の軽SUVに生まれ変わった新型タフトが、2020年6月に発売されました。

 

カジュアルなSUV感覚。初代ロッキー

初代ロッキー(フロント) 1990元気な若者たちのカジュアルビークルをコンセプトに掲げ、1990年にデビューしたロッキー。箱型スタイルから脱却したエクステリア(外装)は、スラントノーズと車体上部を絞り込み全高を抑えた都会的な雰囲気が特徴で、フルオープンタイプのフロントサンルーフと開放感あふれるクォーターガラス付レジントップを採用したRV感覚のデザインとなっています。

レジントップは脱着式で、天候などに合わせてレジントップ、ソフトトップ、フルオープンの3種類のボディ形状を楽しむことができました。

パワートレインは、1.6Lの直4エンジンで、最高出力77kW(105PS)/6,000rpm、最大トルク140Nm(14.3kgm)/3,500rpmを発生。発売当初は全モデル5速MTのみで、1992年に4速AT仕様が登場しました。

駆動方式はセンターデフ方式(デフロック付き)のフルタイム4WDで、ブレーキ系には電子制御のアンチスピンブレーキを装備。優れた操縦安定性とオフロード性能を実現していました。

足まわりは、フロントにダブルウィッシュボーン、リアはリーフリジット。オプションのショックアブソーバーには、路面状況に合わせて減衰力を3段階に調整できるスリーステージダンパーが用意されました。オプションのショックアブソーバーには、路面状況に合わせて減衰力を3段階に調整できるスリーステージダンパーが用意されました。

スポーティな感覚と乗用車ライクな質感を追求したインテリア(内装)は、ゆったりとした室内と高いシートポジションによる開放的な視界と、スポーツカーのようなメーターパネルと大型のフラットメーターが特徴。リヤシートは使い勝手の良い前倒折りたたみタイプを採用しています。

ダイハツ ロッキー 2019国内での販売は1997年まで行なわれ、海外では2002年まで販売を継続したのち、次期モデルを待たずに姿を消しましたが、2019年に2代目ロッキーがデビュー。姉妹車であるトヨタ ライズとともにコンパクトSUVの風雲児として支持を集めています。

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兄弟いっぱい、テリオス

ダイハツ テリオス 19971997年に登場したコンパクトSUV。ボディサイズは、全長3,785mm×全幅1,555mm×全高1,715mmで、1.3L 直4SOHCエンジンを縦置きに搭載していました。

ダイハツ テリオスキッド

このテリオスの発売から1年後の1998年には、軽自動車規格のテリオスキッドが登場。テリオスをベースにボディサイズや排気量を軽自動車規格内に収め、当時の軽SUVでは唯一となる5ドアボディとフルタイム4WDの設定が話題となりました。

ダイハツ テリオスルキア 2020さらに2002年にはテリオスキッドの派生版であるテリオスルキアが登場。テリオスキッドをベースに専用バンパーとグリルを装着するとともに、リヤゲートのスペアタイヤをなくすなど、タウンユース向けのアレンジが加えられたモデルでした。

小型クラスのテリオスから、軽SUVのテリオスキッド、そして街向けのライト軽SUVであるテリオスルキアと3兄弟が揃ったテリオスシリーズ。オリジナルのテリオスは、2006年にフルモデルチェンジを行ない2代目へと進化。その際モデル名をビーゴへと変更し、トヨタではラッシュの名前で発売されました。現在は3代目へと進化を遂げ、東南アジアを中心に販売が行なわれています。

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記憶に新しいコンパクトSUV、ビーゴ

ダイハツ ビーゴ 2006テリオスの後継として2006年に登場したビーゴは、1.5L 直4DOHCエンジンを搭載した5ドアのコンパクトSUVで、駆動方式にはFRおよびフルタイム4WDのいずれかで、フルタイム4WDはメカニカルセンターデフロック機構付きで悪路走破性だけでなく発進加速性や高速安定性にも貢献。オプションでは滑りやすい路面で威力を発揮するビークルスタビリティコントロール(VSC)も用意されていました。

ボディは、モノコックにラダーフレームを組み合わせたビルトインラダーフレーム式モノコックを採用。エンジンレイアウトはテリオスと同じく縦置きとなっています。

エクステリアは超ショートオーバーハングによる先進的なプロポーションで、押し出し感のあるフロントデザインと力強いホイールフレアが特徴。

インテリアはSUVらしい骨太で厚みを感じさせる造形をベースに、メタル加飾パネルで統一感を持たせクラス感を演出しています。

コンパクトながらも大人4人がゆったりくつろげるように工夫された室内空間と、最小回転半径4.9メートルが生む取り回しの良さ、高いアイポイントによる開放感などパッケージにも工夫が凝らされたモデルでした。

ビーゴはトヨタではラッシュとしてOEM供給されており、現在のロッキー/ライズと同じ関係となっています。

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パネルむき出しの斬新なデザイン、ネイキッド

モデル名通り、パネルむき出しようなデザイン処理が特徴の軽ワゴンSUVがネイキッドです。1997年の東京モーターショーで参考出品され、会場での反響を受けて急遽販売が決定されたというモデルです。

実際の販売は1999年末で、外部にボルトやドアヒンジが露出したデザインはコンセプトカーそのままのカタチ。直角近くにまで開くドアやアウターパネルを簡単に取り外せるなど、利便性も併せ持っていました。
またホイールは、スチールホイールにデザインを加えたスタイルドスチールホイールを採用。この発想はインテリアにも用いられ、一部のトリムは外板をあえて露出させたり、マグネットを使った小物入れやフック用のナット穴など、ネーミングに相応しい仕様となっていました。

しかし2003年末をもって生産を終了。さまざまな話題を集めた軽自動車でしたが、後継モデルが登場することはありませんでした。

 

普段乗りも可能な4WDクロスカントリー車、ラガー

ダイハツ ラガー1974年から1984年まで販売されていた初代タフトの後継モデルとして1984年4月に登場したのがラガーです。ジープスタイルの本格オフローダーであったタフトに対して、ラガーは普段使いに配慮したデザインや、騒音対策などにより乗用車要素の強いモデルでした。

発売当時はRVブーム前夜というタイミングであり、普段乗りも可能な4WDクロスカントリー車の需要が高まりつつありました。ラガーはそうした時代のニーズに応えるべく開発されたモデルだったのです。

乗用車要素を高めつつも、クロスカントリー車としての基本はしっかりと抑えており、ラダーフレームに取り付けられたリジットサスペンション、副変速機付きパートタイム4WDなどを採用。本格オフローダーと評価されるメカニズムを多く搭載していました。

ちなみに1993年のマイナーチェンジで、サスペンション形状を変更。フロントはリーフリジットから独立懸架のダブルウィッシュボーンに、リアはリーフリジットから5リンク&コイルスプリングのリジットになりました。それに加え、上級グレードSX系は全幅が1,700mmを超えた1780mmとなり、長い歴史を誇るダイハツの中でも、自社生産唯一の3ナンバーモデル(2020年6月現在)となっています。

その後、1995年に国内向けの販売を終了。現在に至るまで、後継モデルは登場していませんが、先行モデルであるタフトの名を冠したモデルが2020年6月に登場しました。

 

RVブームに合わせて開発された軽SUV、ミラ RV-4

ミラ RV-4 1994ダイハツ軽自動車ラインアップの基本形として販売され続けているミラシリーズ、そのミラシリーズに1992年追加されたのがミラ RV-4です。3代目L200系ミラをベースにRV定番の装備を採用し、RV風に仕立てたモデルでした。

ミラとの変更点は、悪路走破性を配慮し、10cm程度車高を上げ、カンガルーバーやルーフレール、背面スペアタイヤを装備。駆動方式は4WDのみの設定となっていました。

RVブームの流行に合わせて登場したものの、当時はまだバブルの余韻が残っており、本格RVを求める声が多かったため、あまりヒットせず、1994年のフルモデルチェンジではラインアップから姿を消してしまいました。

 

歴史を振り返ると、ダイハツはこれまでにも人々に印象に残るSUVを多く手がけてきことがわかりました。最近ではかつての名車の名前が次々と復活を遂げており、ファンにとっては嬉しいニュースとなっています。ダイハツのSUVには、今後も期待をしたいところです。

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