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出ては消えた!?悲運の日産SUV5選

一度、デビューしたモデルが、継続販売されなかった理由はいろいろです。時代を先取りし過ぎていたり、他社とだけでなく自社のラインアップのなかで競合してしまったり…。クルマ自体は悪くはないのに、とういうモデルも数多くありました。そんな悲運のモデルが、なぜか日産には多くあります。そのなかから特に印象的だったり、エポックメイキングだったSUV5モデルを振り返ってみましょう。

更新日2020/05/21

ミストラル:イタリアンデザインで最初はスペイン製

日産 ミストラル 1995ミストラルは、エキゾチックな“ハーフ”美女です。基本設計は日本ですが、デザインはイタリアのI.DE.Aで、生産はスペインの日産モトール・イベリカ。

ヨーロッパで1993年からテラノⅡとして発売されたモデルで、1994年から日本仕様にして輸入する際にミストラルと名乗り、1999年まで販売されました。

ボディを上下で塗り分けたツートーンがキャッチーで、お洒落な雰囲気のSUVですが、テラノがモノコックボディだったのに対し、ラダーフレームの基本骨格を採用するなど、中身はなかなかハードでした。

3列シート7人乗りのロングボディと2列シート5人乗りがあり、全長4,850mm(ショート4,105mm)×全幅1,755mm×全高1,805mmに、最低地上高195mm。エンジンは、2.7L 直4OHVのインタークーラー付きディーゼルターボで、最高出力96kW(130PS)/4,000rpm、最大トルク279Nm(28.4㎏m)。4AT+2速トランスファーで、オートフリーハブ付きパートタイム4WDです。

良くできたクルマでしたが、自社の第2世代テラノと販売時期が重なってしまったこと、第2世代テラノに3.3L V6エンジンやトルクスプリット4WDなど先進技術が導入されたことなどにより、ミストラルは影が薄くなったということでしょう。

 

デュアリス:ハンドリングにこだわった足回りを持つSUV

日産 デュアリス 2011デュリアスは、ミストラルと同じくヨーロッパと日本の“ハーフ”SUVです。ヨーロッパを拠点に開発されて、日本仕様も最初期はイギリスで生産され輸入されていました。

主要マーケットは当然ヨーロッパで、北米、豪州、アジアでも販売され、日本では2007~2014年まで販売。コンパクト&スマートクルーザーがコンセプトで、全長4,315mm×全幅1,780mm×全高1,615mmというボディサイズに、きびきびした走りが特徴でした。

サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット、リアにマルチリンクの4輪独立懸架で、減衰力特性に定評があったドイツのザックス製ダンパーを採用。エンジンは、現代的な高効率ロングストローク型の2.0L直4 DOHC 16バルブ(可変バルブタイミング機構付き)。最高出力101kW(137PS)/5,200rpm、最大トルク200Nm(20.4kgm)/4,400rpmで、2,000rpm付近から最大トルクをフラットに発生する低中回転域重視の出力特性が魅力です。

日本での販売は2014年で終了し、このクラスはエクストレイルに統合。海外では2014年にモデルチャンジを行い、キシュカイ(ヨーロッパ・アジアなど)/ローグスポーツ(北米)というモデル名で現在も販売されています。

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スカイライン クロスオーバー:FRベースのスポーティオンロード4WD

日産 スカイラインクロスオーバー 2009スカイラインというぐらいですから、FRベースのクロスオーバーSUVです。北米で2007年からインフィニティEX35として発売され、2009年に日本でスカイランクロスオーバーとして販売開始されました。

スカイランやフーガ同様、FR車用のFR-Lプラットフォームですが、ボディサイズもホイールベースも両モデルよりも少しショートで、全長4,635mm×全幅1,800mm×全高1,575mmとなっています。

エンジンは、3.7L V6 DOHC24バルブ(可変バルブタイミング機構付き)で、最高出力243kW(330PS)/7,000rpm 、最大トルク361Nm(36.8kgm) /5,200rpm。トランスミッションは7ATで、駆動方式は4WDがアテーサE-TSの電子制御トルクスプリット、2WDはFRです。

最低地上高が165mm(2WD)〜150mm(4WD)なので、あくまで舗装路メインで、雪道やフラットダートもこなせますという仕様です。

日本での販売は2016年型で終了。北米では2014年からインフィニティQX50に進化。 2018年型からはFFベースになっています。

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ムラーノ:アメリカを色濃く感じるラージサイズプレミアム

日産 ムラーノムラーノは元々北米専用モデルでしたが、日本での反響が大きく2004年から国内販売を開始しました。モダンアートというデザインコンセプトが、クルマの内外から感じられるプレミアムなラージサイズSUVです。

ボディサイズは、全長4,845mm×全幅1,885mm×全高1,730mm。最低地上高は185㎜で、全長5mを超えるわけではないので、日本でも普通の感覚で運転できます。

エンジンはエルグランドなどにも搭載されている3.5L V6 DOHC24バルブと、2.5L 直4 DOHC16バルブ(いずれも可変バルブタイミング機構付き) 。スペックは、V6が最高出力170kW(231PS)/5,600rpm、最大トルク333Nm(34.0㎏m)/2,800rpm。直4は最高出力120kW(163PS)/5,200rpm、最大トルク245Nm(25.0㎏m)/3,600rpm。

トランスミッションは、V6が電子制御CVT(マニュアルモード6速)、直4が4AT。駆動方式は、V6がFFとフルタイム4WD、直4はFFのみでした。

日本では2004~2015年に販売され、2014年から北米で発売された第3世代は2019年からインパルが輸入販売しています。

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ジューク:ファニーで元気なコンパクトSUV

日産 ジューク 2013グローバルモデルのジュークは、2010年から日本で発売が開始され、2019年に生産が終了したコンパクトSUVです。

デザインはスカイラインクロスオーバーやフェアレディZの影響を受けた曲面やディテールが特徴で、ファニーで元気なクルマです。

全長4,135mm×全幅1,765mm×全高1,565mm、最低地上高170mmというコンパクトなボディ。エンジンは、最高出力140kW(190PS)/5,600rpm、最大トルク240Nm(24.5kgm)/1,600~5,200rpmの1.6L 直4DOHC16バルブ直噴ターボと、最高出力84kW(114PS)/6,000rpm、最大トルク150Nm(15.3kg-m)/4,000rpmの1.5L 直4DOHC16バルブを用意。トランスミッションはいずれもCVTで、1.6Lのみ4WDモデルが用意されます。

スポーティにドレスアップしたNISMO仕様を途中からラインアップしたのは、ジュークらしい遊び心からでしょう。

その遊び心の究極として、海外ではGT-R用のエンジンを搭載した485㎰のジュークR(2012年)、進化型で599㎰のジュークR2.0(2015年)というモンスターを市販化。ドライブトレインもシャーシもGT-RというジュークRの価格は、5000~6000万円というものでした。

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あらめて見ると、決して悪くないモデルばかりです。魅力もあり、楽しそうでもあり、使いやすそうでもあり…。言えるのはSUVというカテゴリーの幅の広さと、まだまだ発展する可能性を秘めているということ。その進化の過程で生まれてしまった悲運ということでかもしれませんが、逆に現在のSUVに飽き足らないなら、中古でこんな個性的を持ったSUVを探すのも良いでしょう。

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