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【SUVに自転車を積んでいきたい】奈良県のおすすめサイクリングコース10選

日本最多の国宝建造物数を誇る奈良県では、2010年に「奈良県自転車利用促進計画」が策定され、自転車を活用した観光振興や地域活性化に取り組んでいます。 これに伴い開設された専用サイトには、合計約600キロにも及ぶサイクリングルートが紹介されています。古都の風情を味わいながら走る初心者向けのコースから、山に囲まれた豊かな自然を生かした、起伏の多い上級コースに到るまで多種多様なルートが存在します。 サイクリスト向けに案内標識、注意喚起標識の設置も進んでいるため、より安全で快適なサイクリングを楽しむことができます。今回は、そんな奈良県のおすすめサイクリングコースを紹介します。

更新日2020/06/18

サイクリング

初心者向け

太子道ルート(たいしみちるーと)


聖徳太子が通ったとされる「太子道」を通りながら、太子の住まいであった斑鳩町と飛鳥宮を結ぶルートです。延長は10キロと短く、標高差も33メートルと起伏が少ないため、古都の雰囲気を感じながらのんびり走るのに最適です。

起点となる柳本駅近辺には平成29年にサイクリストに優しいスポットとしてリニューアルされた「天理市トレイルセンター」があります。ここに駐車してサイクリングにでかけると便利でしょう。

ここには歴史史跡の紹介コーナーが設置され、埴輪のレプリカに触れることができたり、ロードバイクを停めるためのバイクラック、素晴らしい眺望が楽しめるデッキも設置されています。観光コンシェルジュも常駐しているので、サイクリングに出かける前にルートの確認をすることもできます。また1回100円で利用できるシャワーブースもあります。

天理市トレイルセンターまでのアクセスは西名阪自動車道・天理東ICから約15分です。

住所:天理市柳本町577-1(天理市トレイルセンター)

 

三条ルート(さんじょうるーと)


平城京条坊図 三条通りに沿って走る市街地ルートです。奈良公園の南側にある、世界文化遺産の元興寺を起点とし、ならまちを西側に走って市街地を抜け、美しい前方後円墳 垂仁天皇陵の傍を通り、中町付近が終点です。

ならまちは落ち着いた町屋の風情を楽しむことができるゾーンです。おしゃれなカフェやレストランも多数あり、観光拠点にしながら天平の風を受け、のんびり走るのはいかがでしょうか。夕暮れ時を走るのもおすすめです。

ルート延長は約8キロと短く、最大標高差も39メートルとゆるやかです。ルートの途中にある奈良パークホテルでは、宝来温泉の日帰り入浴も楽しめます。疲れを癒したいときに立ち寄ることもできるでしょう。

起点となる元興寺はならまち大通りにあります。奈良市内観光の拠点でもありますので、付近に有料駐車場が多数あります。

住所:奈良市中院町11番地(元興寺)

 

南下ツ道ルート(みなみしもつみちるーと)


東に三輪山、西に二上山を望み、藤原京と平城京をまっすぐ南北に貫く古代の官道を通るルートです。古都の往来の名残を感じさせる風情のある街並みを楽しみつつ、寺川の堤防沿いのさわやかな風も感じられるでしょう。

石見鏡作神社付近からスタートし、寺川沿いを南下します。近鉄橿原線新ノ口駅の手前で西側に折れ、飛鳥川沿へとシフトします。八木西口駅付近を過ぎると今井町民家群、そのまま南下すると神武天皇陵があり、そして終点の橿原神宮に到着します。延長は約11キロ、最大標高差は24メートルとゆるやかです。

橿原神宮付近は県立の公共施設がいくつか設置されており、その中にジョギング&サイクリングステーションというスポーツ施設があります。ここでは休憩用のサロンやストレッチルーム、自転車のメンテナンススペースがあるサイクルステーションやシャワー室付きの更衣室などもあるので便利です。

起点となる石見鏡作神社付近には、道の駅 レスティ唐古・鍵があります。ここに駐車すると便利でしょう。

住所:磯城郡田原本町大字唐古70-1(道の駅 レスティ唐古・鍵)

 

中級者向け

北下ツ道ルート(きたしもつみちるーと)


藤原京から平城京を繋ぐ古代の官道 下ツ道の近くを通るルートです。川沿いの自転車道を走りながら、周辺の史跡めぐりを楽しむこともできます。奈良市役所からスタートし、南下して奈良県浄化センター公園まで走ります。

川辺のさわやかな風と豊かな自然を楽しみながら走ると、途中には毛利元就と関係が深い郡山城跡など多数のスポットが点在しており、立ち寄りながら奈良の魅力を味わうこともできます。延長は約13キロ、最大標高差は17メートルでアップダウンはそれほどありません。

起点となるのは奈良市役所付近ですが、近くには平城宮跡という広大な史跡がありますし、終点付近にはまほろば健康パークという県営の施設があります。ここにはプールやフィットネススタジオ、サイクリングステーションもあり、メンテナンススペースや休憩スペース、シャワーを利用することもできますので、ファミリーでサイクリングを楽しむのにも良いでしょう。

駐車場は、平城宮跡付近の有料駐車場に入れるか、もしくはまほろば健康パークの駐車場を利用して、終点から北上することもできます。

住所:奈良市二条大路南3丁目5-1(平城宮跡)、大和郡山市宮堂町310(まほろば健康パーク)

 

上ツ道ルート(かみつみち)


東大寺のある奈良公園からスタートし、南下していく延長33キロのルートです。起伏は比較的少なく、歴史的な街並みと大和平野ののどかな風景を一度に味わうことができる初級〜中級におすすめのコースです。

観光スポットとして有名なならまちを通り抜け、いにしえの面影が残る街並みを楽しみながら走り、春は桜並木のきれいな石神神宮外苑公園前を通ります。天理から三輪にかけては高台を走るルートとなり、そこから見える大和三山(香具山・畝傍山・耳成山)の美しい景色も見どころの一つです。橿原市の橿原神宮が終点となります。

起点となる奈良公園周辺には、観光客向けに数多くの駐車場があります。連休の時期には観光のための無料駐車場が用意されることもあります。奈良市のホームページなどで確認すると良いでしょう。

住所:奈良市雑司町(奈良公園)

 

柳生街道ルート(やぎゅうかいどうるーと)


奈良公園の北側、東大寺からスタートし、柳生新陰流で知られる剣聖ゆかりの里、柳生へとつながる柳生街道を通るルートです。

延長は17キロとそれほどありませんが、アップダウンのある山道が続きます。季節ごとに表情を変える豊かな自然、山村の田園風景に癒されながらゆっくり走るのも良いでしょう。終点の柳生には、観光トイレや旧柳生藩家老屋敷等休憩スポットもあります。

上級者であれば、終点の柳生茶屋から南下し、ツアー・オブ・ジャパン奈良ステージのコースともなっているルートを通って市街地に戻ってくるという、タフな山岳コースを走ることもできます。

住所:奈良市雑司町(奈良公園)

 

せんとの道ルート(せんとのみちるーと)


飛鳥京から藤原京、そして平城京へと遷都した奈良の都をたどり、さらには京都の恭仁京、長岡京、平安京へと繋がる、都の変遷をたどる悠久のルートです。

ルートには多数の宮跡や史跡、神社仏閣が点在しており、奈良の魅力にどっぷり浸かりたい方には最適でしょう。また、市街地を走るルートでもあるため、宿の日帰り入浴などもありますから、疲れを癒しながらゆっくり走るのはいかがでしょうか。

ルート延長は44キロ、最大標高差は102メートルとなります。奈良と京都の県境がスタート地点になりますが、奈良公園の西側にある平城宮跡付近の駐車場を起点とするのはいかがでしょうか。

住所:奈良市二条大路南3丁目5-1(平城宮跡)

 

上級者向け

竜田川ルート(たつたがわるーと)


百人一首や古今集にも詠まれた紅葉の名所である竜田川流域を巡るルート。秋はもちろん、桜の季節もおすすめです。川岸を抜けるさわやかな風を感じながら、生駒山と矢田丘陵に囲まれた牧歌的な風景を楽しむことができます。

ルート延長は約25キロ、最大標高差は121メートルで、きつい勾配や狭くて交通量の多い道路も通りますので、上級者向けになります。

奈良県北西部の生駒市と三郷町を南北に結ぶルートで、大阪府との県境付近を通ります。途中には大和平群温泉や音の花温泉がありますので、疲れた体を癒すのも良いでしょう。

北側の生駒市にはコインパーキングがいくつかありますのでそこを起点としても良いですが、南側に道の駅「大和路へぐり」がありますので、ここに駐車するという手もあります。

住所:生駒郡平群町大字平等寺75-1(道の駅 大和路へぐり)

 

大和青垣ルート(やまとあおがきるーと)


奈良盆地を囲む美しい山々は、古代から大和青垣と呼ばれていました。大和高原の山々を南北に縦断するこのルートでは、途中で大和富士と呼ばれる額井岳の風景をみることができます。

ルート延長は約58キロ、最大標高差は387m、アップダウンのある山道を通るルートです。途中、多数の史跡や古墳などがありますので、見どころもたくさんあります。

県北部の柳生を起点とするのが基本ですが、駐車場が少なく不便な場所でもありますので、少し南下した道の駅 針テラスに駐車するのも手です。そのまま国道369号、370号を南下し、吉野川を西方向へ。吉野町役場付近までのルートとなっています。

住所:奈良市針町345(道の駅 針テラス)

 

室生寺ルート(むろうじるーと)


奈良県の北東部に位置する宇陀市榛原を起点とし、爽やかな高原の風を感じながら室生寺を通ってぐるりと周るルートです。急勾配や見通しの悪いカーブなどが多く、上級者向けです。

延長は35キロ、最大標高差は441メートルとなりますから、時間と体力の相談をしながらしっかり計画を立てましょう。

しかし、室生寺以外にも、枝垂れ桜で有名な大野寺や、紅葉シーズンには美しい竜鎮渓谷、見事な千年桜で有名な仏隆寺、千本杉など、味わい深い景色と見どころがたっぷりありますから、ペダルの踏みがいは十分にあります。

起点/終点ともに宇陀市榛原となり、駅付近にはいくつか駐車場があるので便利です。近鉄大阪線榛原駅までのアクセスは、名阪国道針ICから国道369号線をへて約20分です。

住所:宇陀市榛原萩原(近鉄大阪線榛原駅)

 

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