プロモーション
三菱アウトランダーの前身、エアトレックとは?
プラグインハイブリッドの設定がある国産唯一のSUV、三菱 アウトランダーは、実用面と走行性能、EV走行による走りの良さといった特徴で、欧州を中心に人気が高いモデルです。このアウトランダーの前身が、既存のSUVの枠を超えた新しいコンセプトで、2001年に登場したエアトレックでした。エアトレックとは、どんなモデルだったのでしょうか?振り返ってみましょう。
更新日2022/03/16オン・オフ問わず自由に使える新発想パッケージを反映したデザイン
2001年に登場したエアトレックは、”日常からレジャーまで快適に使える自由な空間”と”オンロードからオフロードまで楽しめる自由な走り”を両立させた、次世代のクロスオーバーSUVとして開発されました。
全長4,410mm×全幅1,750mm×全高1,550mmという使いやすいボディサイズは、全高をほとんどの立体駐車場に対応した高さに抑えながら、最低地上高は195mmとして、荒れた路面での走破性も確保しています。ホイールベースは2,625mmとクラストップレベルの長さになっており、居住スペースを優先させた設計であることが分かります。
そのエクステリア(外装)は、高められた車高とロングホイールベースによって、安定感とオフロードでの走破性の高さ、力強さを感じさせながら、角の取れた柔らかいフロントビュー、リアビューによって上質で洗練された印象です。
遊び心を感じさせるこだわりのインテリアと実用的な室内空間
インテリア(内装)のデザインコンセプトは、「スポーティな中に広々感と温もりを感じさせる高機能デザイン」というものです。60年代のスポーツカーをモチーフにしたというシンプルなT型パネルを基本に、インパネやトリム類はソフトな造形にし、機能的でありながらも情緒感を漂わせる仕上げになっています。
インテリア(内装)には、パネルやドアトリムにテラコッタ調(赤土の素焼き色)のアクセントカラーを配置し、アクティブな雰囲気のカジュアルイメージと、ブラック木目調パネルで大人の遊び心を演出したジェントルイメージの、2種類のカラーコーディネートを用意。
リアシートは、6:4分割可倒式。シートバックを倒した際はラゲッジルームとの段差がないフラットなフロアになり、使い勝手を向上させています。
ラゲッジルームには収納物の大きさや形に応じて使い分けができる、3分割構造の大型ラゲッジフロアボックスを設定するほか、4つのラゲッジフック、2つのコンビニフック、アクセサリーソケットを装備し、使い勝手も向上させています。
テールゲートの開口部の高さやハンドル位置は、荷物の積み降ろしが楽になるよう最適化され、実用面での細かな作り込みも感じます。
パワートレイン&走行性能
パワートレインは2種類で、ひとつは走りの性能を高めた2.4L 直列4気筒ガソリンエンジンで、最高出力102kW(139ps)/5,500rpm、最大トルク207Nm(21.1kgm)/3,500rpm。10・15モード燃費は、2WDが12.0km/L、4WDが11.4km/Lとなっています。
もうひとつの2.0L 直列4気筒ガソリンエンジンは、最高出力93kW(126ps)/5,500rpm、最大トルク173Nm(17.6kgm)/4,500rpmで、排ガス低減化、燃費向上化に対する各改良が実施され、高効率な燃焼を達成させています。10・15モード燃費は2WDが11.2km/L、4WDが11.0km/Lとなっています。
トランスミッションは、INVECS-II スポーツモード4速ATで、Dレンジの左側にあるマニュアルゲートに入れることでドライバーが任意にシフト操作をすることが可能です。
駆動方式は、FFもしくは4WDが用意されています。4WDシステムはセンターデフ方式フルタイム4WDで、センターデフが前後輪へ常時適切な駆動配分を行い、ダートや雪道、砂地、雨天の高速走行など、さまざまな路面の走行状況に応じて前後の回転速度差を自動的に制御し、走行安定性を高めています。
サスペンション形式は、フロントがマクファーソンストラット、リアがマルチリンクで、スポーティな走りのテイストを存分に提供しつつ、剛性を高めて荒れた路面での追従性と走破性を高め、オールラウンドなシーンでの安心感のある走りを実現させています。タイヤサイズは、215/60R 16となっています。
安全装備
エアトレックは、万がいちの際の衝突に対応した独自の衝突安全強化ボディRISEを採用しています。このボディは高エネルギー吸収フロント・リア構造と高剛性キャビン構造の組み合わせにより、前面、オフセット、側面、後方などあらゆる方向に対しての衝突安全性能に対応しています。
加えて衝突時の乗員保護を高めるプリテンショナー&フォースリミッター付フロントシートベルト、運転席/助手席SRSエアバッグ、ABSを全車標準装備としています。
2002年に2.0L インタークーラーターボモデル、2003年に大型ルーフレールや車体のリフトアップを実施してRVテイストを高めた「スポーツギア」の追加、また2004年にはマイナーチェンジを行うなど、進化を続けながら2008年まで生産されたエアトレックは、使いやすいサイズと高い実用性、三菱の4WD技術による確かな走行性能など、クロスオーバーSUVには欠かせない要素を十分に備えたモデルでした。