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【SUVに自転車を積んで行きたい】徳島県のサイクリングコース10選

SUVに自転車を載せて、日本各地にあるサイクリングコースを巡る恒例の企画。今回は渦潮やお遍路で有名な徳島県のおすすめサイクリングコースを紹介します。

更新日2020/06/17

サイクリング

 

初心者向け

和田島コース(わだじまこーす)


潮風を浴びながら海沿いを走る延長約18.4キロの初心者向けコース。お子さんと一緒に走れる難易度の低いコースなので家族みんなでサイクリングが楽しめます。

起点/終点は道の駅公方の郷なかがわ。ここには80台近い収容台数を持つ駐車場も完備されています。スタートしたらまずは那賀川出島野鳥園を目指して海辺へ出ましょう。その後は海沿いを走る防波堤上のサイクリングロードをゆっくりと北上していきます。のんびりした自転車道ですが、一部ガードレールのない区間があり、吹き付ける海風が強風になることもありますので家族連れの場合は特にご注意ください。また、砂浜付近を走ることになるので路面が滑りやすい箇所もあります。

早朝には紀伊水道から昇る朝日がきれいに見え、天気が良ければ遠く対岸の紀伊山脈まで見渡すことも可能。またこの一帯は小松島特産のちりめんを加工している漁港が多く、それらをいただけるお店も点在しています。その後は和田島の最先端部まで走り、今度は来た道を戻ります。

起点の道の駅 公方の郷なかがわには手作りのパンやお弁当なども販売していますので、それらを出発前に購入し、和田島の海岸でのんびりランチを楽しむのも良さそうですね。

住所:穴見市那賀川町工地803(公方の郷なかがわ)

 

吉野川河口周遊コース(よしのがわかこうしゅうゆうこーす)


旧吉野川や今切川などを含め、吉野川の河口を周遊する初心者向けのコース。延長約22.5キロで途中には自転車道が含まれているので走りやすいコースとなっています。

起点/終点となるのは月見ヶ丘海浜公園。海と空港が見える開放的な公園で、300台収容可能な駐車場が完備されています。スタート後は月見ヶ丘海水浴場を眺めながら南下し、長原港では自転車ごと渡し船に乗って今切川を渡ります。

対岸の米津についたらさらに南へ下り、パイセン公園を道なりに曲がって吉野川沿いへ。この吉野川堤防上から見える市街地と眉山は徳島を代表する景色のひとつ。川沿いを気持ちよく走りながら国道11号まで向かい、そこから今度は北へ向かいます。

その後、徳島自動車道を越えたら今度は榎瀬江湖川沿いを走り県道220号を右折します。そのまま北上し市街地を抜け今切川を渡ったら、今度は旧吉野川沿いを走りましょう。最後に徳島阿波おどり空港に向かい、アンダーパスをくぐれば終点に到着します。

コースは全般的に平坦で走りやすく吉野川堤防上の一部分は自転車道となっていますが、それ以外の堤防道路は交通量が多いので注意が必要。また吉野川の河口へ向かうまでの道は迷いやすい箇所がいくつかありますので、自転車道の標識を探しながら進みましょう。

住所:板野郡松茂町豊岡山ノ手42(月見ヶ丘海浜公園)

 

日和佐うみがめコース(ひわさうみがめこーす)


ウミガメの産卵地として有名な美波町内と日和佐川を巡る初心者向けのコース。延長約12.9キロなのでお子さん連れのファミリーでも気軽にチャレンジできるコースです。

起点/終点となるのは道の駅 日和佐。70台近くが収容できる駐車場が用意されているほか、無料で入れる足湯もあるのでゴール後の楽しみが増えそうです。スタート後は国道55号を北に向かい、二十三番札所の薬王寺を通り過ぎてその先を左折し県道36号へ向かいます。その後は日和佐川沿いを通る県道36号を上流に向かいます。やがて川を渡る橋がありますので、そこを渡って今度は対岸を河口に向けて進みましょう。

その後は再び国道55号へ。この一帯はお遍路さんへ向かうクルマの交通量が多く、薬王寺駐車場への出入りも多いので注意しながら進んでください。そして今度は道の駅 日和佐の手前を左折して大浜海岸へと向かいます。海辺には日和佐うみがめ博物館カレッタがあり、こちらでウミガメの生態などを学ぶことができます。

大浜海岸を散策したら再び道の駅日和佐に戻ってコースは終了。ゴール後は足湯に浸かってのんびり過ごしましょう。

住所:海部郡美波町奥河内寺前493−6(道の駅 日和佐)

 

鳴門海峡渦潮コース(なるとかいきょううずしおこーす)

鳴門海峡
徳島県を代表する観光スポット、鳴門海峡の渦潮をさまざまな景色を見ながら巡る、延長約30.7キロの中級者向けコースです。

起点/終点は鳴門ウチノ海総合公園。ここには300台以上収容可能な大型駐車場が用意されています。スタートしたらまずは県道11号を南下して小鳴門大橋を渡りましょう。その先にある信号を右折し、県道42号を左折したらそのまま進んで国道11号へ合流。そのまま直進した後、県道183号(鳴門スカイライン)へと入り今度は東へ向かいます。

そのまま進み、さらに小鳴門新橋を渡って島田島へ。この島田島から鳴門海峡を見ることができ、特に思崎の小道から眺める大鳴門橋は絶景です。さらに鳴門海峡へ近づくため鳴門スカイラインを進み、堀越橋を渡って田ノ浦へ向かいます。先端部には鳴門海峡を間近で見られる千畳敷展望台があり、渦の道という大鳴門橋の遊歩道も用意されています。

さらに渦潮を間近で見たければ大鳴門橋にある渦の道展望室がおすすめ。渦潮が真上から見られるよう床板の一部が硝子板になっており、迫力満点の景色を見ることができます。その後は、沿岸部に沿って南下し、千鳥ヶ浜海岸や大毛海岸など見晴らしの良い砂浜を過ぎたら神戸淡路鳴門自動車道のアンダーパスを抜けてゴールへ向かいましょう。

コース全体は平坦な道が多いものの、途中の島田島にある思崎の小道は非常に狭くガードレールがないので特に注意が必要。また鳴門スカイラインは交通量が多いので、ここでも注意が必要です。さらに鳴門公園に向かう上り坂は急勾配なので、脚力に自信のない方はゆっくり焦らずに進みましょう。

住所:鳴門市鳴門町高島北679(鳴門ウチノ海総合公園)

 

お遍路発心コース(おへんろほっしんこーす)


四国八十八箇所霊場巡りの一番札所となる霊山寺を皮切りに、日帰りで十番札所の切幡寺まで巡ることができ、帰路は吉野川サイクリングコースを気持ちよく走れる延長約61.3キロの中級者向けコースです。

起点/終点は道の駅 第九の里。敷地内には駐車場が完備されているのでここにクルマを停めましょう。ここからまずは東へ向かい坂東谷川を越えて一番札所の霊山寺へ。朝早い時間からでもお遍路さんと呼ばれる参拝客を数多く見かけることができるでしょう。

次はいったん来た道を戻り、県道12号(撫養街道)沿いの2番札所の極楽寺へ。その後も道の至るところにある看板を目安にしながら順番に札所を回っていきましょう。札所の多くは撫養街道沿いにありますが、四番札所の大日寺は山を上った場所にあるため勾配があり注意が必要。さらに十番札所の切幡寺は、まるで壁のような上り坂を一気に駆け上がり181メートルの標高差まで登る今コースの最大の難所となっています。

切幡寺を通ったら今度は県道237号を南下して吉野川沿いまで下り、川沿いを東へ進みます。この吉野川南岸の堤防道路からは360度のパノラマビューが見られ、気持ちよく走ることできます。その後は名田橋を渡って県道1号を北へ進み、県道225号を経由して終点へと向かいましょう。

一番から十番までの札所のほかに阿波の土柱や雄大な吉野川の流れなど見どころ満載のコース。起点/終点の道の駅 第九の里もドイツ館をはじめとする観光スポットがあり、こちらでドイツ料理をいただくこともできます。

住所:鳴門市大麻町桧東山田53(道の駅 第九の里)

 

大河吉野川うだつ巡りコース(たいがよしのがわうだつめぐりこーす)


徳島県を雄大に流れる吉野川の堤防上をのんびり走る散策コース。コースの途中では昔ながらの町並みを見ることもできます。延長約36キロ、川沿いを走る高低差のない中級者向けのコースです。

起点/終点吉野川沿いにあるオートキャンプ場の四国三郎の郷から。駐車場を利用される際には受付に申し出てください。スタート後は堤防道路の北岸を東に向かって進みましょう。吉野川の流れを感じながら気持ちよく走れる堤防道路ですが、特に吹き付ける風が強く向かい風になることもありますのでご注意ください。

その後はいちど青石橋を通って県道12号(川北街道)に出ますが、ここは交通量が多く路肩が狭いので注意が必要。その後は県道106号を経由して再び堤防道路を走ります。折り返し地点となる脇町の近くにはうだつの町並みが並ぶ観光スポットがあり、近くには旧長岡家住宅もありますので立ち寄ってみるのもいいでしょう。ほかにも道の駅 藍ランドうだつがあるので、こちらでトイレ休憩を済ましておくのも賢明です。

吉野川に架けられたふれあい橋を渡って今度は吉野川の南岸を西に向かって戻ります。いったん吉野川から離れますが、その後は国道192号の堤防道路を走ることになります。この堤防道路も交通量が比較的多いので注意しながらサイクリングしましょう。南岸にも道の駅 貞光ゆうゆう館があり、ここでもトイレ休憩や軽い食事をとることができます。その後、青石橋を渡れば終点は目前です。

住所:美馬市美馬町境目39-10(四国三郎の郷)

 

南阿波サンラインコース(みなみあわさんらいんこーす)


徳島県の南東部に位置する南阿波サンラインは、美しい海岸線と太平洋の絶景が一望できる景観のよいサイクリングコース。延長約35キロの中級者向けコースです。

起点/終点となるのは道の駅 日和佐。ここから国道55号(土佐東街道)を南に向かいます。そのまま奥潟側沿いを走り今度は県道147号を左折して南阿波サンラインへ。景色は絶景ですが、見通しの悪い急カーブやワインディングなどが連続し、路面が荒れている箇所もあるので注意しながら走りましょう。途中にあるいくつもの展望台からは迫力のある太平洋が大パノラマで見られます。ほかにも穴場的なビーチである明丸海岸もあるので立ち寄ってみるのもいいでしょう。

その後、東光寺付近で南阿波サンラインから外れ、さらに海沿いへ向かう道に入り古牟岐堤防を目指します。その先に見える島には沖島神社があり、神秘的な光景は一見の価値あり。そのまま海岸線に沿って走りながら内陸部へ向かい、JR牟岐線の牟岐駅で国道55号を右折。今度は山あいの道を牟岐線と並走しながら進みましょう。

この国道55号は交通量の多い道路のため、走行には注意が必要。またこの道沿いにはトイレがないので南阿波サンラインにいくつか用意されているトイレであらかじめ済ませておきましょう。そのまま国道55号を東へ向かえばゴールに到着します。

住所:海部郡美波町奥河内寺前493−6(道の駅 日和佐)

 

眉山満喫コース(びざんまんきつこーす)

眉山
徳島市のシンボルともいえる眉山は徳島サイクリストにとっての聖地。名物あずり坂をはじめ上り坂が想像以上にきついことでも知られており、延長約17.3キロというショートコースながら難易度は中上級者向け。上りに強くなりたいサイクリストにおすすめです。

起点/終点はJAバンク蔵本公園。ここには250台が収容できる駐車場が用意されています。スタートしたらまずは西へ向かい、その後は南下して三芳大明神を経由し、県道203号で地蔵院池緑地へ向かいます。その先からはいよいよ上り坂が始まりますが、この付近はまだまだ序の口。つづら折りがひたすら続き、その直後には八万温泉まで下り坂が続きます。その後は園瀬川沿いを走り、国道438号を経由して眉八区間と呼ばれる難所へ向かいますが、この道中は道幅が狭く交通量も多いので注意が必要です。

眉八区間には名物のあずり坂があり、一気に300メートル近い標高差を駆け上がるだけでなくヘアピンカーブやワインディングが続く難所。その先には眉山公園山頂駐車場があり、ここから眉山のふもとまでロープウェイも出ています。また山頂にある眉山公園にはトイレも完備されているので小休止するのもいいでしょう。さらに今度は眉庄区間と呼ばれる急勾配があり、長いつづら折りの下り坂が続きます。これらの難所をクリアし西部公園を過ぎれば終点は間近です。

今回紹介したのは反時計回りのコースでしたが、時計回りにすれば今度は眉庄区間が上り坂となり、眉八区間が下り坂となります。このように同じコースでも回る方向によってコースの印象が変わってきますのでお好きな回り方でチャレンジしてみてください。

住所:徳島市庄町1丁目76番地の2(JAバンク蔵本公園)

 

焼山寺参った?コース(やきやまでらまいった?こーす)


四国八十八箇所お遍路の中でもナンバーワンと呼ばれる難所が十二番札所の焼山寺。あまりの道のりの厳しさから別名:お遍路ころがしとも呼ばれています。今回はそんな焼山寺を目指す上級者向けのコースを紹介します。

こちらのサイクリングコースは延長約22.2キロと距離的には短いものの高低差が約600メートルあるほか、道の険しさはかなりのものなので覚悟の上でチャレンジしましょう。

起点/終点は道の駅 温泉の里神山。スタート後は国道438号を西に向かい、ひたすら焼山寺を目指します。その後、看板通りに国道438号を離れて県道43号を右に曲がり道幅の細い道を進んでいきますが、このあたりから本格的な坂道が続きます。勾配もどんどん急になってくるのに加え、道幅もどんどん狭くなります。その一方でお遍路に使われる道ということもあり、交通量は多め。途中車同士がすれ違えずに車がバックしてくることもしばしば。またカーブの見通しが悪く、いつ前方からクルマが近づいてくるのかわかりませんので細心の注意が必要です。そのような道をひたすら走り辿り着くのが焼山寺ですが、その最後にも急勾配かつ道幅の狭い上り坂が待ち構えています。

そうしてようやく到着する焼山寺は、シンボルにもなっている樹齢500年を超える杉の巨木群が連なる荘厳な雰囲気。境内からははるか四国山地の大パノラマが広がります。ここでしばし達成感を味わった後、気を抜かずに帰路の下り坂に挑みましょう。往復路ともに最後まで気を許せないコースですのでくれぐれもご用心ください。

住所:名西郡神山町神領西上角151-1(道の駅 温泉の里神山)

 

秘境祖谷街道コース(ひきょういやかいどう)


徳島県でも屈指の秘境として知られる祖谷渓谷を走るコース。深いところでは数百メートルもの断崖をつくり出すこの渓谷は、秋の紅葉シーズンになると素晴らしい景色を見せてくれます。延長約59.6キロ、高低差約350メートルの上級者向けコースです。

起点/終点となるのは三好市・池田総合体育館。JR阿波池田駅の近くにあり、200台収容可能な駐車場が完備されています。スタートしたらまずは吉野川沿いを走る国道192号で上流を目指し、JR土讃線と並走するかたちで南に向かい祖谷口駅近くで祖谷渓へ入ります。

ここから道は狭くなり見通しの悪いコーナーが続きます。さらに落石などによる道の荒れもあるため走りにくく、交通量も比較的多いのでゆっくり慎重に進みましょう。特に祖谷渓からキャンプ村のある場所までは急勾配となるので注意が必要です。

その先は細かなアップダウンがあり、途中にある展望台からは雄大な渓谷の景色を眺めることができるほか、トイレもあるので小休止にも最適。その先には断崖絶壁に立つ有名な小便小僧の観光スポットがありますが、周囲には駐車場がないため路上駐車しているクルマも多いので注意しましょう。

さらに渓谷ならでは鬱蒼とした森の中を走ると、折り返し地点となる祖谷のかずら橋(入場料金大人550円)に到着。ここは日本三奇橋のひとつとなっている、シラクチカズラを編み連ねて作られた吊り橋で、橋を渡る際のスリルは満点です。

このかずら橋で来た道を折り返し、祖谷渓を出たら今度は国道32号でゴールへ向かいましょう。この吉野川沿いはラフティングでも知られており、国道32号沿いにはいろいろなお店が立ち並んでいますので、立ち寄って休憩したり食事をとることもできます。

住所:三好市にし祖谷山村善徳162−2(祖谷のかずら橋)

 

徳島県を巡る10のサイクリングコースはいかがでしたでしょうか。吉野川やお遍路巡り、祖谷渓谷や南阿波サンラインなど、大自然や歴史を満喫できるサイクリングコースがいくつもありました。徳島には距離は短めでも急勾配の続く難所も多く、初心者から上級者まで幅広く楽しめるサイクリングコースが揃っています。

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