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現行で4代目となるエスクードの歴史を振り返る

スズキが長年販売している普通車のSUV エスクード、初代モデルは1988年に登場し、現行モデルで4代目となります。時代に合わせた進化を遂げてきたのも特徴的で、ニーズに応え進化してきたモデルです。今回は歴代エスクードがどう進化してきたかを紹介していきます。

更新日2020/07/22

オールラウンダーモデルとして登場した初代

エスクード 1988

1988年に登場した初代モデルは当時産声を上げつつあったRVブームに向けてスズキが発売した街乗り性能を重視したSUVです。すでに販売されていた本格クロカンモデルジムニーとは異なり、寝かされたフロントウィンドウや特徴的な都会にも馴染むエクステリア(外装)デザインが与えられ、乗用車的な室内空間など街乗りでの使い勝手も考えられたモデルでした。

初代エスクード しかしながらラダーフレーム構造にパートタイム4WDと本格クロカンモデルらしいメカニズムを採用しており、高いオフロード性能も兼ね備えていました。街乗りからオフロードまでオールラウンダーな性能を有するというコンセプトは現在のクロスオーバーSUVのはしりとも言えるでしょう。

ラインアップは当初3ドアと3ドアコンバーチブルのみでしたが、1990年に5ドアが追加されました。

 

乗り心地と室内の利便性が向上した2代目

スズキ エスクード 1997 2代目1997年にデビューした2代目モデルは、角が取れ全体的に丸みを帯びたエクステリアデザインとなりました。しかしながらラダーフレーム&パートタイム4WDという本格オフローダーとしての定番メカニズムはそのまま採用。

大きく変わったのは足回りと室内の利便性です。リアサスペンションが先代のトレーリングアームとセンターAアームリジッドの組み合わせだったものから、5リンクリジッドのものへと変更。

室内空間ではフルフラット展開が可能になり、車中泊などで大いに役立つ利便性を実現しました。また、2000年末に7人乗りの派生モデルであるグランエスクードも追加されました。

歴代最長12年間という生産年数を誇る 3代目 スズキ エスクード

 

現代的になったロングセラーモデルである3代目

3代目モデルは2005年に登場。メカニズム面で大きく手が加えられたフルモデルチェンジとなりました。まず4WDシステムがそれまでのパートタイム4WDから、センターデフ方式のフルタイム4WDに変更。また、フレーム構造もそれまでのラダーフレーム方式からラダーフレームとモノコック構造を組み合わせたビルトインフレーム構造へと置き換えられました。そして足回り、それまでリアにはリジットサスペンションを採用していましたが、このモデルで初めて四輪独立懸架となります。これによりスムーズな乗り心地を実現しました。

このようなメカニズムの変更を聞くとオフロード性能を犠牲にし、軟弱化したのかという声もあるかもしれませんが、そんなことはありません。4WDシステムは様々な走行状況で高い走破性を実現できるように、4つの走行モードを用意。またFRベースとすることで前後50:50の重量バランスを実現しており、あらゆる状況で安定した走行性能を見せます。

オフロードもオンロードもどちらも快適にこなせるように進化したのが3代目エスクードなのです。

なお、3代目エスクードはロングセラーモデルとなり、2015年に現行モデルが登場しても、エスクード2.4に名前を改め、2017年まで約12年間販売されていました。

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世界戦略モデルとして大きくコンセプトが変わった4代目

スズキ エスクード 1.4ターボ 2018

2015年10月から販売が開始された現行4代目は、それまでエスクードとは大きくコンセプトが異なるモデルとなりました。

フレーム構造は完全にモノコックボディとなり、駆動方式もFRベースの4WDからFFベースへと変更を受けました。また、ボディサイズも大きく変更となり先代モデル(5ドア)に比べて全長で-245mm、全幅で-35mm、全高で-85mmになりました。(現行のサイズは全長4,175mm×全幅1,775mm×全高1,610mm)

またエンジンもそれまでの2.0Lクラスの直列4気筒エンジンと3.0LクラスのV6エンジンというラインアップから1.6L 直列4気筒のみに変更。その後、2017年のマイナーチェンジで1.4L 直列4気筒ターボを追加。2018年に1.6L 直列4気筒が廃止され、現在は1.4L 直列4気筒ターボのみのラインアップとなっています。

これはエスクードがグローバル市場をターゲットとした世界戦略車としてのポジションを担うことになったからです。ハンガリーで生産され、ヨーロッパなどを中心に販売されるようになりました。しかしながら、高いオフロード性能も兼ね備えた4輪制御ALLGRIPを採用するなど、デザイン重視が多いこのクラスのコンパクトSUVとしては、しっかりと実用性と機能性が考えられたモデルとなっています。

シティユースとアウトドアのクロスオーバー、スズキ エスクード

 

国内での影は薄いが魅力あるモデル

現在国内SUV市場は激戦区となっていて、様々なコンセプトのモデルが存在します。その中で現行エスクードは少し影が薄い存在となってしまっていますが、その魅力は他のSUVにも引けを取りません。またRVブームを色濃く残した3代目までの歴代モデルも良さがあると言えます。人とは少し違うSUVがいいという方、現行も中古もどちらも魅力的なエスクードを検討してみてはいかがでしょうか?

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