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マツダの新型SUV、MX-30を徹底解説【観音扉が印象的】
マツダの次世代SUVとして2019年の東京モーターショーでEVのコンセプトモデルとしてお披露目されたMX-30。欧州ではすでにEVが発売されていますが、日本ではマイルドハイブリッドが先行して発売されました。パワートレインもさることながら、フリースタイルドア(観音開きのドア)やスタイリッシュなフォルムでも話題を集めています。ついに待望の市販モデルがデビュー目前の今、あらためてその魅力に迫ります。
更新日2020/10/16エクステリア解説:特長的で、使い勝手の良いフリースタイルドア
引き算の美学をもとにマツダの持てる技術と情熱が詰め込まれたMX-30のエクステリア(外装)。フロントフェイスは、力強い厚みのある立体感とランプまわりの彫りの深さを合わせることで意思のある頼りがいと親しみやすさを表現。一見すると平面に思えるボディサイドは俯瞰すると強いバレル型を描くほど大胆なカーブで構成されており、退屈を感じさせないデザインになっています。
フリースタイルドア(観音扉)は、手荷物の乗せ降ろしから、子供の乗り降りのしやすさなど幅広い用途で使い勝手の良さを提供。専用ヒンジの採用により、ほぼ垂直に近い角度まで開くようになっており、例えばベビーカーなどを使用する場合などに便利です。
ボディサイズはCX-30とほぼ同じサイズ(全長4,395mm×全幅1,795mm×全高1,550mm)で、全高を1,550mmに抑えることで立体駐車場への入庫も可能に。ボディカラーは3トーンカラーが3色(ソウルレッドクリスタルメタリック、セラミックメタリック、ポリメタルグレーメタリック)のほか、モノトーンが4色(ポリメタルグレーメタリック、ジェットブラックマイカ、マシーングレーププレミアムメタリック、セラミックメタリック)となっています。
フロントおよびリアともにLEDランプを標準で装備しており、セーフティパッケージではLEDの車幅灯やデイライトが装着可能にもなっています。
インテリア解説:運転に集中できるレイアウト、環境にも優しい
CX‐30のインテリア(内装)は、誰もが自然な姿勢で運転に集中できるドライビングポジションを採用。ドライバーの体を中心とした左右対称のレイアウトや足を自然に伸ばした位置にあるペダルの配置、きめ細やかなポジション調整機構など、マツダの人間中心の設計思想がしっかりと注ぎ込まれています。
また、インパネは絶えず確認が必要な情報、クルマの状態を確認する情報、快適&利便性のための情報という3種類に情報を整理し、そのうえでそれぞれを各表示デバイスに最適に配分した、わき見を防ぐシンプルな情報レイアウトとなっています。
特長的なのはフローティングコンソール。フローティングコンソールは、シフトレバーとコマンダーコントロールを前方に配置し、センターアームレストの高さを確保することで、自然な腕の角度で、各デバイスを操作できるようになっています。センターアームレストは前後スライドが可能で、様々な体格の方に合わせて調節できます。加えて、エアコンの操作パネルには、マツダで初めてタッチパネルが採用されました。
またマテリアルには3つの新開発素材を用いており、コンソールトレイとドアグリップ部にはヘリテージコルクと呼ばれるコルク材を使用。ドアトリムアッパー部にはペットボトルのリサイクル原料を素材とした呼吸感素材を用い、一部シートにはリサイクル糸を約20%使用したリサイクルファブリックが使われています。
レザーはプレミアムヴィンテージレザレットという人工皮革が使われ、皮膜の厚さを緻密に計算しシリコンコートを施したヴィンテージレザー柄のプリントがあしらわれています。インテリアコーディネートはエクステリアに合わせて自分の感性に合った組み合わせを実現することができ、モダンをテーマにしたホワイト系のモダンコンフィデンスとブラウン系のインダストリアルクラシックがオプションで設定されています。
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パワートレイン・4WD解説:2.0L マイルドハイブリッドを搭載
MX-30のパワートレインは、24Vマイルドハイブリッドで爽快な走りを実現するe-SKYACTIV Gを搭載。高効率な2.0Lエンジンと電動が技術の組み合わせにより、燃費性能とアイドリングストップ機能をさらに向上させています。直噴ガソリンエンジンの「SKYACTIV-G2.0」にマイルドハイブリッドシステムの「M ハイブリッド」を組み合わせ、最高出力115kW(156PS)/6,000rpm、最大トルク199Nm(20.3kgm)/4,000rpmを発生。WLTCモード燃費は2WD15.6km/L、4WD15.1km/Lとなっています。
M ハイブリッドはモーターと24Vリチウムイオン電池、DC-DCコンバーター、回生協調ブレーキからなるマイルドハイブリッドシステムで、走行中に常にエネルギーの入出力を予測し、極限までスマートにエネルギーを使用するよう制御を作り込んでいます。これにより、ほぼすべての走行シーンで走り・燃費・環境性能をより高いレベルで実現しました。
駆動システムは2WD(FF)と4WD(i-ACTIV AWD)の2種類で、i-ACTIV AWDではドライバーのステアリング操作に応じて後輪トルクをリニアに増幅させ、ターンイン時のスムースさを実現。さらにG-ベクタリングコントロールとAWDの完全な協調システムをもつことで曲がりやすさと安定性をさらに高次元で両立させています。
またタイヤの回転速度やGセンサーなどの情報を基に、路面のグリップ状況に合わせて前後の駆動トルク配分を最適化。ほかにもオフロードトラクションアシストを搭載し、悪路からのスムースな脱出をサポートするなど、高い悪路走破性も持ち合わせています。
安全装備解説:充実した標準装備とセーフティパッケージの設定
MX-30では、ミリ波レーダーやカメラなどの検知デバイスを用いたマツダの先進安全技術「I-ACTIVSENSE」を全車標準装備。
車線からの逸脱を防止するステアリングアシストのレーンキープ・アシスト・システム(LAS)や、側方危険回避機能/ロードキープアシスト機能(ELK)といった緊急時車線維持支援、ペダルの踏み間違い事故防止のAT誤発進抑制制御(前進時/後退時)、追従走行時に先行車が発進するまで停止状態を保持するマツダ・レーダー・クルーズ・コントロール[全車速追従機能付き](MRCC)などの機能が全車に搭載されています。
また、安全装備に特化したセーフティパッケージも用意。スマートブレーキサポート(SBS)は、前方検知機能・後方検知機能(SBS-R)・後進時左右接近物検知機能(SBS-RC)といった全車標準装備の機能に加え、セーフティパッケージには、右折時の対向車を検知する「右直事故回避アシスト機能」も設定。
ほかにも、セーフティパッケージにはアダプティブLEDヘッドライトや、前側方接近検知機能(FCTA)、先行車との車間距離を一定に保ち車線を検知している場合はステアリングアシストも行なうクルージング&トラフィックサポート(CTS)なども搭載されます。
また、ベーシックパッケージには、交通標識認識システム(TSR)も設定されます。
価格:手を出しやすい価格設定と豊富なセットオプション
MX-30の車両本体価格は2WDが242万円〜、4WDが265万6500円〜。またベースモデルには、本革巻きのステアリングや交通標識認識システムなどでインテリアや機能を充実させたベーシックパッケージ(7万7000円)や、セーフティパッケージ(12万1000円)、ステアリングヒーターや、シートヒーター、運転席10Wayパワーシート&ポジションメモリー機能などを備えたユーティリティパッケージ(8万8000円)などといったメーカーセットオプションも設定されています。
さらに100周年特別記念車も用意。この特別モデルは2WDが315万7000円、4WDが339万3500円となっていて、ボディカラーはセラミックメタリック×マローンルージュメタリックの2トーンという専用スペシャルカラー。インテリアはブラック/レッドのクロスプラス合成皮革という仕様。
さらに創立100周年スペシャルロゴやエンボス加工入りのフロントヘッドレスト、ホイールキャップ、オーナメント、アドバンストキー、レッドのフロアカーペット&マット、ボーズサウンドシステム(AUDIOPILOT2+Centerpoint2)+12スピーカーなどの専用装備も奢られています。
マツダのコンパクトSUVとして先行発売されているCX-30とほぼ同寸のボディを持ちつつも、観音開きという特別な構造とマイルドハイブリッドによる優れた燃費性能、そしてCX-30よりもやや抑えめの価格設定で、特別感を見事に生み出したMX-30。スタイリングもこれまでのマツダ製SUVとは異なるスタイリッシュさで、ファッション感度の高い若者層からも人気の出そうな1台です。