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国産EV対決!電気レクサス UX300e vs マツダ MX-30はどっちがいい?
2019年の中国・広州モーターショーで初公開されたレクサス UX300eと、2019年の東京モーターショーで初公開されたマツダ MX-30。日本市場でも、まもなく発売されるであろう国産EV(電気自動車)の2台を比べてみましょう。
更新日2020/03/24まずは、エクステリアを比較!
レクサス製SUVラインアップのなかで、もっともコンパクトなUXのEV版であるUX300eは、EV専用シャシーではなく、ガソリンエンジン車と共通のプラットフォームを使用しています。
エクステリア(外装)は、UXシリーズの凝塊感を持ちながら躍動感のあるフォルムに、EV専用ホイールと床下空力カバーを採用することで空力性能を高めました。
レクサスの特徴でもある大型のスピンドルグリルや、レーシングカーのリアウィングをイメージしたというリアスタビライジングブレードライトは、これまでのUXシリーズを踏襲しています。
対するマツダ MX-30は、マツダのデザインコンセプト「魂動デザイン」に基づくもの。Aピラーの根元からボンネットの先端に向けて収斂されるラインや、控えめなグリル、現行モデルのアイコンともなっているシグネチャーウイングをあえて採用しないなど、新しいデザイン要素が散見されます。
エクステリアで一番のトピックは、2003年から2013年まで販売されていたスポーツクーペ、RX-8同様のフリースタイルドアを採用したことでしょう。サイドの前後ドアを観音開きとすることで、もともとクーペライクなスタイリングを、よりスタイリッシュに見せています。
両車を比較すると、UXは既存のモデルから得られる安心感とブランドの信頼感がデザインから感じ取れますし、MX-30は未来的で、固定観念を覆す斬新なエクステリアだと言えます。
レクサスが初めて市販化したEVモデル UX300eをチェック!
インテリアはどう?MX-30はコルク?
レクサス UX300eのインテリア(内装)は、インパネから車外のボンネットフード、フェンダーに向かって連続して見えるデザインのダッシュボードパネルや、外形が持つ強さを感じられるような内装の骨格など、基本的なデザインはUXと共通ながら、シフトバイワイヤを採用することで、センターコンソールまわりをすっきりとまとめ上げています。
マツダ MX-30のインテリアは、直線を基調としたダッシュボードパネルに、フローティングコンソールという技法を採用。必要な機能を凝縮したパネルを空中に浮かせたようなフローティングコンソールが、斬新な印象を与えます。
また天然素材のコルクをトレイやドアハンドルの一部に使用。環境負荷の少ないサスティナブルな素材で、MX-30が環境への配慮も視野に入れたクルマ作りを手がけていることが表現されています。
MX-30がまだコンセプト段階ということを考慮しても、コンサバなレクサス UX300eに対し、MX-30は前衛的、かつ開放的デザインで、見事な対比を見せています。
パフォーマンスを比較!どっちが力強い?
レクサスUX300eは、レクサスがこれまで培ってきたモーター制御技術を活かし、従来のガソリンユニットの単なるEV化ではないことをアピールしています。
たとえばドライバーセレクトモードによって、減速の度合いを4段階から選択することで、EVの特性を最大限に活かしながら、ドライバーの意図に違和感なく応えるドライブフィールが味わえます。
またレクサスならではのこだわりは、静粛性やサウンドにも表れています。徹底的な遮音処理を行うことでドライブ中の騒音を極力抑える工夫がなされています。またアクティブサウンドコントロールによって、車内のスピーカーから電気的に生成されたサウンドを流し、車両の走行状況をドライバーが感じられるようにしています。
UX300eは、最高出力150kW(204PS)、最大トルク300Nmの電気モーターと、容量54.3kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、約400kmの航続を可能としています。
対するMX-30は、モーターの性能は未発表。バッテリーは、容量35.5kWhのリチウムイオンを搭載。航続可能距離は約200kmと言われています。
これは、MX-30が単に実用面や走行性能だけを追求してゆくのではなく、車両の生産にもかかわるCO2の排出量も含めたライフサイクル、つまり環境への配慮を意識したクルマづくりを目指したモデルであるということでもあるのです。
両車のパフォーマンスを比較してみると、動力性能、航続距離では圧倒的にレクサス UX300eの方が上回りますが、環境にやさしい、将来を見据えたEVは、MX-30ということになります。
レクサス UX300eは、中国や欧州を皮切りに順次発売し、日本では2021年前半の発売を予定しています。いっぽうMX-30は2020年に欧州から順次販売を開始するとのこと。国内の自動車も、中国や欧州のようにEV化が加速することになるのでしょうか?